鈴木誠也、カブスがQO提示 金額は2315万ドル(約36億6000万円)、回答期限は日本時間18日

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カブスは米国時間11月2日(日本時間3日)、今季で5年契約が満了しFAとなった鈴木誠也外野手(32)に、クオリファイング・オファー(QO)を提示した。条件は2027年の単年契約で、金額は2315万ドル(約36億6000万円)。回答期限は米東部時間11月17日午後4時、日本時間では11月18日午前6時となる。米国の報道は、鈴木が拒否してFA市場で複数年契約を探るとの見方でそろう。
単年2315万ドルの条件と回答期限は日本時間18日午前6時
QOの提示期限は米東部時間11月2日午後5時(日本時間3日午前7時)だった。この期限で、FAとなった選手と今季の所属球団が独占で交渉できる期間も終わり、鈴木はほかの29球団とも契約できる立場になった。大リーグ公式サイトは同日、カブスを含む8球団が8選手にQOを出したと伝えた。
金額の2315万ドルは、制度の決まりどおり、大リーグで年俸の高い上位125選手の平均から出した額だ。前年の2202万5000ドルから約5%上がり、制度が始まった2012年オフ以降で最も高い。円換算の約36億6000万円は、1ドル=約158円で計算した数字となる。欧州中央銀行が11月2日に公表した参考レートから計算すると1ドル=157.90円で、この場合も約36億6000万円になる。報道によっては約36億5000万円、約37億円と書いたものもあり、為替の取り方で差が出る。
回答期限は、米東部時間11月17日午後4時。米国は11月1日に夏時間が終わっているので、日本との時差は14時間だ。日本時間に直すと11月18日午前6時となる。それまでに鈴木は受けるか断るかを決める。受ければ2027年もカブスで2315万ドルの1年契約を結び、断ればFAのまま他球団と交渉を続ける。
拒否なら補償のドラフト指名権 カブスは4巡目のあと
QOは、FAで主力を失う球団への補償の仕組みだ。選手が断ってほかの球団と契約すると、元の球団は翌年のドラフトで追加の指名権を受け取る。獲得した側の球団は、自分のドラフト指名権を手放し、条件によっては海外のアマチュア選手と契約するための資金の枠も減らされる。
指名権がどの順番に入るかは、元の球団の財政の状況で変わる。カブスは2026年に、ぜいたく税(年俸総額が基準を超えた球団に課される課徴金)の基準額を上回った。このため、鈴木が他球団と契約した場合にカブスが受け取る指名権は、2027年ドラフトの4巡目が終わったあとになると報じられている。補償としては最も後ろの順番だ。
受諾した例は多くない。2012年オフに制度が始まってから昨オフまでに157選手が提示を受け、受け入れたのは18人だった。
昨オフは13人に提示があり、期限の11月18日までに受け入れたのは今永昇太(カブス)やブランドン・ウッドラフ(ブルワーズ)ら4人。断った9人のうち3人は最終的に元の球団と契約し直し、残る6人は他球団へ移った。カブスもこの仕組みを経験している。昨オフ、QOを断った外野手カイル・タッカーがドジャースと契約し、カブスは2026年ドラフトで補償の指名権を得た。
対象になるのは、過去にQOを受けたことがなく、シーズン途中に移籍せず同じ球団で1年を過ごしてFAになった選手に限られる。今季の8人は次のとおり。
| 選手 | 球団 | 守備位置 |
|---|---|---|
| 鈴木誠也 | カブス | 外野手 |
| ランディ・アロザレーナ | マリナーズ | 外野手 |
| ジェイク・バウアーズ | ブルワーズ | 一塁手 |
| デービッド・ベドナー | ヤンキース | 救援投手 |
| ライアン・ジェファーズ | ツインズ | 捕手 |
| ブランドン・ロウ | パイレーツ | 二塁手 |
| アドリアン・モレホン | パドレス | 救援投手 |
| トレバー・ロジャーズ | オリオールズ | 先発投手 |
カブスでは、外野手のイアン・ハップと左腕のマシュー・ボイドもQOの資格があったが、提示は見送られた。
今永昇太は対象外 日本選手のQOは5人目
同じくカブスからFAになった今永昇太投手には、QOは出ていない。今永は昨オフにカブスから2202万5000ドルのQOを受け、日本選手で初めて受諾して残留した。過去にQOを受けた選手は対象にならないため、今オフは補償の条件が付かないFAとなる。カブスは今永のほか、ケビン・ゴーズマン、クレイ・ホームズら先発投手が数多くFAとなり、投手陣の立て直しが課題だ。
関連記事:鈴木誠也、カブスがパドレスに1-4で敗退 4番・右翼で4打数1安打、今永昇太とともに今季限りで契約満了・FAの見込み
日本選手がQOを受けるのは、鈴木で5人目になる。黒田博樹が2012年と2013年にヤンキースから、岩隈久志が2015年にマリナーズから、大谷翔平が2023年にエンゼルスから、今永が2025年にカブスから受けた。黒田、岩隈、大谷はいずれも断っており、受け入れたのは今永だけだ。黒田の1330万ドルと比べると、14年で提示額は1.7倍を超えた。
5年8500万ドルの契約を満了 今季は26本塁打
鈴木は2022年3月、広島からポスティングシステムでカブスに入団した。契約は5年総額8500万ドルで、今季がその最終年だった。
5年目の今季は、出だしでつまずいた。3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝のベネズエラ戦で、盗塁の際に右膝を痛め、後十字靱帯の軽い損傷と診断される。故障者リストで開幕を迎え、現地時間4月10日(日本時間11日)に戻った。
そこからは143試合に出場し、打率.270、26本塁打、86打点、96得点、OPS.841を残した。出塁率は.368を記録し、右翼の守備も改善した。右翼手として初めてゴールドグラブ賞の最終候補に入ったが、受賞は逃した。大リーグ通算は675試合で113本塁打、382打点となる。
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チームは8月12日の時点でナ・リーグのワイルドカード争いで7.5ゲーム差のリードを保っていたが、終盤に失速した。ポストシーズンはワイルドカードシリーズでパドレスに2連敗し、9月30日(現地時間)の第2戦に1-4で敗れて今季を終えている。
拒否が有力 FA市場での評価と今後
鈴木本人や代理人は、11月4日時点でQOへの考えを公にしていない。ただ米国の報道は、拒否してFA市場に出るとの見方がほとんどだ。複数年の大型契約を望める選手にとって、単年の契約を受ける理由は少ない。
米メディアの予想では、新しい契約は4〜5年、総額1億1000万〜1億2000万ドル(約174億〜190億円)の規模とされる。米国の記者の中には、ブルージェイズが獲得に動くと予想する声もある。
カブスのジェド・ホイヤー編成本部長は10月2日、シカゴでの取材で、今オフにFAとなる約10選手について「全員と再契約するのは難しい」と述べ、補強は野手より投手に重点を置く考えを示した。QOの提示は、鈴木を引き留める手段であると同時に、他球団へ移った場合の見返りを確保する手でもある。
FA市場が本格的に動くのは、各選手のQOへの回答が出そろう11月18日(日本時間)以降だ。ただ、大リーグ機構と選手会の労使協定は米東部時間12月1日で期限が切れる。新しい協定がまとまらず球団側がロックアウト(業務の締め出し)に踏み切れば、FA選手の契約の手続きも止まる。鈴木が受け入れれば、2027年もカブスでプレーする。断れば、6年目のシーズンをどの球団で迎えるかが焦点になる。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 高瀬翔吾]








































































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