福士蒼汰、30代で周囲の見られ方に変化 『ハイド&シーク』主演の現在と、悪役や韓国ドラマに広がった2026年の出演作

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
俳優の福士蒼汰(33)が、インタビューで30代を迎えた今の心境を語った。自分自身はあまり変わっていないと感じる一方、周りからの「見え方」は変わったと明かしている。現在は日本テレビ系の日曜ドラマ『ハイド&シーク 0秒前の彼女』で主演中。2026年は悪役や韓国ドラマ、台湾映画へと出演作の幅が広がった。
「周りからの見え方が変わった」と語った33歳の今
インタビューはOggi.jpが9月に掲載したもので、11月1日に改めて配信された。福士は1993年5月30日生まれ、東京都出身。5月に33歳になった。
30代になって何が変わったかを聞かれ、福士は「僕自身はあまり変わったと思っていませんが」と前置きしたうえで、周囲からの見え方は変わったと答えた。視聴者やスタッフから大人として扱われるようになったものの、自分は20代のころとそれほど変わっていない。そのギャップに「まだ違和感があります」と率直に話している。
それでも、受け止め方は前向きだ。周りからの見え方が変わっていくことについて、福士は「大人の階段を登っている証拠だと思っています」と語り、「30代としての客観的視点を持つことは必要だと思うようになりました」と続けた。
かっこいい大人の条件を問われると、自分の中に一つ「これ」というものがあり、それを貫いている人だと答えている。
『ハイド&シーク』で演じるのは、追われるジャーナリスト
いま福士が主演しているのが、日本テレビ系で10月4日に始まった『ハイド&シーク 0秒前の彼女』だ。放送は毎週日曜22時30分からで、11月1日に第5話が放送された。福士が日本テレビ系の連続ドラマで主演を務めるのは、2017年の『愛してたって、秘密はある。』以来9年ぶりとなった。
原作はミステリー作家・今村昌弘による書き下ろし小説『0秒前の彼女』で、脚本は山崎太基が担当する。福士が演じる津倉勇一は、最愛の恋人を目の前で失ったフリージャーナリスト。ある爆弾事件の首謀者とされ、国家に追われながら真相を探っていく。
恋人の高木紗奈を演じるのは志田彩良で、政治団体「リヴ・コモンズ」のリーダー・兵頭誠を田中樹(SixTONES)が演じる。第1話では、津倉の叔父役で杉本哲太がゲスト出演した。
志田とは2023年のNHKドラマ『大奥』Season2でも共演しており、このときは志田が14代将軍・徳川家茂を、福士が天璋院(胤篤)を演じた。
津倉は冷静な取材者でありながら、恋人のためならなりふり構わない激しさも持つ人物だ。インタビューでは、登場人物がそれぞれ秘密を抱え、相手によって見せる顔も違うと話し、「その表情や空気感の変化を、しっかり作っていけたらと思っています」と役への思いを口にした。信頼していた人に裏切られたり、裏切りだと思っていたものが実は信頼に値するものだったりする物語の変化に、順応しながら演じていきたいとも語っている。
恋愛作品の主演から、役柄はどう広がったか
福士は2011年に俳優デビューし、同年に『仮面ライダーフォーゼ』の主人公に抜てきされた。2014年の映画『好きっていいなよ。』などで第38回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受け、2015年には映画『ストロボ・エッジ』、フジテレビ系の月9ドラマ『恋仲』で主演を務めている。20代前半は、恋愛作品の主人公が続いた時期だった。
流れが変わり始めたのは20代後半からだ。2019年のTBS系『4分間のマリーゴールド』では救命士を、2020年のカンテレ・フジテレビ系『DIVER-特殊潜入班-』では潜入捜査官を演じた。
2023年は、海外作品への出演が大きな転機になる。Huluオリジナルの国際ドラマ『THE HEAD』Season2では、コンピューターエンジニアのユウト役で、せりふがすべて英語の芝居に挑んだ。同じ年の『大奥』では、Season1の万里小路有功に続き、Season2の幕末編で天璋院(胤篤)を演じている。
語学についても、インタビューで触れている。英語や韓国語、中国語を学んできた福士は、訪れた国で現地の言葉を使うと「一気に心の距離が縮まります」と話した。2026年の出演作には、この積み重ねがそのまま表れている。
2026年の出演作は悪役、韓国ドラマ、台湾映画まで
2026年に放送・配信・公開された作品と、上映を控える作品をまとめた。
| 作品 | 放送・配信・公開 | 福士蒼汰の役 |
|---|---|---|
| 東京P.D. | フジテレビ系・ | 刑事から広報課2係へ異動する今泉麟太郎 |
| 恋の通訳、 | Netflix・ | 「ロマンス王子」と呼ばれる日本の俳優・ |
| TOKYO | 映画・ | 国際指名手配犯の村田蓮司 |
| ハイド&シーク | 日本テレビ系・ | フリージャーナリストの津倉勇一 |
| 花臉猫:修羅道 | 台湾映画・ | 武術にたけた警察官の清水翔 |
年明けの『東京P.D. 警視庁広報2係』は、警視庁の広報課を舞台にしたオリジナルの警察ドラマだった。念願の捜査一課への配属を確信していながら、広報課へ異動となった刑事・今泉麟太郎を演じ、緒形直人と初めてタッグを組んだ。
ほぼ同時期に配信が始まったNetflixシリーズ『恋の通訳、できますか?』は、福士にとって初の韓国ドラマ出演作となる。多言語通訳士のチュ・ホジン(キム・ソンホ)と、トップスター俳優のチャ・ムヒ(コ・ユンジョン)の恋を描く作品で、福士はムヒと恋愛バラエティで組む日本の人気俳優・黒澤ヒロを演じた。
5月29日公開の映画『TOKYO BURST-犯罪都市-』では、恋愛作品のイメージから大きく離れた役に挑んだ。主演の水上恒司演じる刑事・相葉四郎と、東方神起のユンホ演じるチェ・シウが追う犯罪集団のボス、村田蓮司が福士の役だ。撮影前に筋肉と脂肪を合わせて約15キロ増量したことを、4月のイベントで明かしている。
秋は『ハイド&シーク』に続き、もう1本が控える。台湾映画『花臉猫:修羅道』は9月に台北金馬映画祭のクロージング作品に選ばれ、10月には釜山国際映画祭でワールドプレミア上映された。日本統治時代の台湾を舞台に、ハン・ニン(韓寧)演じる復讐者「花臉猫」を、福士演じる警察官の清水翔が追う物語で、2人のダブル主演。日本での公開は、2025年10月の作品発表時には未定とされていた。
30代は「継続期間」、その先に描く40代
2026年の出演作だけでも、刑事、恋愛ドラマの人気俳優、犯罪集団のボス、追われるジャーナリスト、そして台湾の警察官と役柄が並ぶ。役柄の幅は大きく広がったが、福士自身は今を新しいことに手を広げる時期とは考えていない。
「30代は、まだ継続期間だと思っています」。福士はそう話し、40代になれば続けてきたことが身について余裕ができ、また新しいことに挑戦できる気がしていると語った。上にも下にも人がいるという意味で、30代は「真ん中」にいるとも表現している。
壁にぶつかったときの向き合い方も、肩の力が抜けたものだった。まっすぐ向かってだめなら回り道をして越える道を探し、一度そこから離れるのも一つの手段だという。福士は「逃げ道を作ってあげるのって、人生においてとても大事だと思います」と言葉を添えた。
ストレス解消法は「絶賛模索中です」。ラテを飲む時間が好きだとAIに伝えたところ、自分で作ってみてはどうかと提案され、エスプレッソマシンとミルククリーマーを買ったという身近な近況も明かした。
『ハイド&シーク 0秒前の彼女』は毎週日曜22時30分から放送が続く。周りからの見え方の変化を「大人の階段」と受け止めた福士が、信頼と裏切りの間で揺れる津倉をどう演じきるのか。日曜の夜に、その答えが少しずつ出ていく。
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[文/構成 by ライター 小川 そら]









































































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