和田まどか、11月26日のWBA女子アトム級挑戦者決定戦へ会見 相手はナムポンに変更「倒して勝ちたい」

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プロボクシングのWBA女子アトム級2位、和田まどか(31)=DANGAN=が10月28日、東京都内で会見し、11月26日に東京・EBARA WAVEアリーナおおた(大田区総合体育館)で行われる同級挑戦者決定戦10回戦への意気込みを語った。相手は当初予定のエマ・ネスビット(ニュージーランド)から、同級8位のワッチャラポーン・ナムポン(25)=タイ=に代わった。対戦相手が代わっても負けられない戦いは続いているとの思いを口にし、「倒して勝ちたい」とKO勝ちを目標に掲げた。
11月26日のダブル世界戦、第1試合で世界挑戦権を争う
試合は、大橋ボクシングジムが主催する「NTTドコモ Presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ」の第1試合に組まれた。11月26日は木曜日で、午後3時開場、午後3時30分に試合開始の予定となる。
メインはIBF世界フライ級王者の矢吹正道(緑)が、同級1位のミエル・ファハルド(フィリピン)を迎える防衛戦。セミファイナルでは、9月にWBA世界ミニマム級王座を手にした石井武志(大橋)が、同級11位のザイヴァージョン・メデシロ(フィリピン)を相手に初防衛戦に臨む。和田の一戦は、2つの世界戦と同じリングで行われるアンダーカードの1つだ。
全7試合のうち、ほかに前WBO世界バンタム級王者の武居由樹(大橋)が大嶋剣心(KOD LAB)とスーパーバンタム級8回戦を戦い、藤木勇我(大橋)はWBCユース・ライト級王座決定戦に出る。矢吹の実弟で世界スーパーフェザー級5位の力石政法(大橋)、中山聖也(大橋)もそれぞれ8回戦に登場する。チケットはアリーナSRS席の11万円から指定D席の1万1000円まで6段階で、10月3日から販売されている。
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この挑戦者決定戦の勝者には、WBA女子アトム級王者イサベル・リベロ(スペイン)への挑戦権が与えられる。和田陣営によると、勝者は90日以内にリベロと対戦するよう、WBAから指令が出ているという。なお、主催者と配信元の案内では、この階級をWBAの呼び方に合わせて「ライトミニマム級」と表記している。
興行はNTTドコモの動画配信サービス「Leminoプレミアム」が生配信する。
7月のニュージーランドで何が起きたのか
和田が「負けられない」と口にする背景には、7月の一戦がある。
7月31日、ニュージーランド・オークランドのイベントファインダ・スタジアム。同級6位だった和田は、同級3位のネスビットと敵地でWBA女子アトム級挑戦者決定戦10回戦を戦った。サウスポーの和田は序盤から主導権を握り、最終10回には左ボディーアッパーでネスビットを倒す。ところがレフェリーはこれをローブローと判断し、ダウンは認められなかった。ネスビットには回復のための時間が与えられ、その後、和田に減点1が科される。結果は1-2の判定負け。プロ転向後、負けなしで来た和田にとって初めての黒星だった。
判定に納得できない和田陣営は、日本ボクシングコミッション(JBC)を通じてWBAに検証を求めた。WBAが指名した5人の中立な審判員が試合を見直したところ、5人全員が和田の大差での勝利と判断する。JBCは8月19日、WBAが両者に即時再戦を指令したと報告した。交渉期間は8月19日から9月19日までで、試合は原則としてその日から90日以内に行うよう求められた。合意に至らなければ、WBAが入札を命じることもできるとされた。
再戦は9月29日、11月26日の興行の一戦として発表された。しかし10月3日、ネスビット側の事情で試合が難しくなったとして、大橋ジムは対戦相手をワッチャラポーンに変更すると発表する。試合は引き続き、WBA女子アトム級の挑戦者決定戦として承認を受けている。
会見で語った「倒して勝ちたい」と7月からの心境
会見で和田は、対戦相手は代わったが、自分にとって負けられない戦いは続いていると話した。そのうえで、女子としてインパクトを残せるKO勝ちを目標に掲げ、「倒して勝ちたい」と語った。
7月の試合も、必ず倒して勝つと決めて臨んでいたという。最終回に相手をひざまずかせて10カウントを聞かせたものの、ローブローとされた場面にも触れた。
判定を告げられた直後の心境も明かしている。報道によると、和田は当時の自分について、怒りとも悲しみとも違い、どんな感情を持っているのかも分からないような状態だったと説明。日本に戻り、多くの人が自分のために動いてくれていると感じるうちに、もう一度あの相手に勝ちたい、世界チャンピオンになりたいという思いが強まり、恩返しをしたい気持ちも高まったと話した。
ネスビットとの再戦を想定して練習を続けてきただけに、相手の変更は想定外だった。それでも、女子ボクシングを盛り上げるためにも次の試合でKOを達成したいと、気持ちを切り替えている。
相手のワッチャラポーンは5月に世界戦を経験
ワッチャラポーンは25歳のタイ人ボクサー。2026年5月、スペイン・バリャドリッドでリベロのWBA王座に挑み、0-3の大差判定で敗れた。ジャッジ3人の採点は100-90、100-90、99-91で、そこまで14勝(8KO)1敗だった戦績に2つ目の黒星が付いた。和田戦は、世界戦からの再起戦になる。
戦績は14勝(8KO)2敗。KO率はおよそ5割で、倒す力も持つ。王者リベロと拳を交えた経験のある相手に勝てば、和田は自分の手で挑戦権を取り戻すことになる。
アマ8冠から世界の扉の前へ
和田はアマチュア時代、全日本選手権を6度制し、世界選手権では2014年と2018年の女子ライトフライ級で銅メダルを獲得した。「アマ8冠」の実績を持つサウスポーで、アマチュア戦績は58勝10敗。トップアマとして知られた。
プロデビューは2024年4月2日。初陣を3回TKOで飾ると、同年6月14日にはプロ2戦目で東洋太平洋(OPBF)女子ミニマム級王座決定戦に勝ち、ベルトを巻いた。2025年3月の試合からDANGANジムに移り、同年6月の初防衛戦では7回TKO勝ちを収めている。プロ転向から2年余りで、世界王座への挑戦権がかかる試合にたどり着いた。
ニュージーランドで手からこぼれた挑戦権。11月26日、和田は東京のリングでもう一度その権利を取りにいく。ダブル世界戦の幕開けとなる第1試合で、狙うのはKO勝ちだ。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 久遠(KUON)]












































































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