工藤阿須加に博多大吉「よく座ってられますね」 あさイチ朝ドラ受け、父は中日・工藤公康新監督

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
俳優の工藤阿須加(35)が10月21日、NHK「あさイチ」にゲストとして生出演した。直前に放送された連続テレビ小説「ブラッサム」で、ヒロインを捨てた教師・島村辰彦を演じている工藤に、博多華丸・大吉の博多大吉が「よく座ってられますね」と突っ込み、スタジオは笑いに包まれた。父は10月15日に中日ドラゴンズの監督就任会見を開いた工藤公康(63)で、番組では父にまつわる話題も飛び出した。
「問い詰めましょう」の直後、ゲスト席には島村役
舞台は番組冒頭の“朝ドラ受け”だった。この日の「ブラッサム」は第18回。ふさぎ込むヒロイン・葉野珠(石橋静河)を見かねた継母のリョウ(国仲涼子)が、帝大に進む保(金子大地)の世話係として珠を使ってほしいと照子(山田真歩)に頭を下げ、珠に東京へ行くよう勧める。
華丸・大吉は「行きんさい」「それがええ」と珠の上京に賛成すると、大吉が「なんでこういうことになったかですよ。問い詰めましょう」と切り出す。スタジオのゲスト席にいたのは、珠を苦しめた張本人・島村を演じる工藤だった。
工藤は両手を合わせ、申し訳なさそうに頭を下げる。そこへ大吉が「よく座ってられますね」とひと言。工藤が「ほんとですよね」と苦笑いで応じると、出演者から笑いが起きた。工藤は、自分も放送を見ていて「心が痛い」と話している。
放送後、番組の公式インスタグラムでは、リポーターの久保田祐佳アナウンサーが、MC陣も視聴者も島村役の工藤に伝えたいことがいろいろとあったと振り返り、工藤がそれを笑顔ですべて受け止めてくれたと感謝をつづった。
第18回までに珠が背負った「噂」
ツッコミの背景には、ここまでの島村の振る舞いがある。「ブラッサム」は9月28日に始まった朝ドラ第115作。作家・宇野千代をモデルに、明治・大正・昭和を生きる珠の姿を描く。
島村は広島の師範学校を出て地元・岩国に戻り、珠が代用教員として働く尋常小学校に赴任した新任教師だ。珠にとっては初恋の相手で、2人は親しい仲になる。しかし逢瀬が学校に知られると、珠は謹慎の末に職を失い、島村はおとがめなし。会いに来た珠に、島村は関係を「間違い」だったとして突き放した。
その後、珠が島村の家で包丁を振り回したという噂が町に広まる。珠は突き返された包丁を手にしただけだった。
第18回では、この出来事から2年近くがたっても噂は消えず、尾ひれがついて家族まで白い目で見られている。再就職先も解雇された珠は「悪い噂がへばりついて離れていかん」と涙を流す。放送中から視聴者の怒りは島村に向かい、SNSでは島村の“クズっぷり”が話題になっていた。あさイチの朝ドラ受けは、そうした空気の中で始まっている。
物語は東京へ向かう。10月22日の第19回では、岩国を出て保のもとへ行くと決めた珠がそれを家族に伝え、弟の守は怒って家を飛び出した。
父の代わりに畑仕事?視聴者の推理を否定
番組はこの日、都市と地方を行き来する“二拠点生活”を特集した。工藤は東京と山梨県北杜市を行き来しながら農業を続けており、その経験を語る立場での出演だった。
この日のゲストは工藤と俳優の鈴木杏の2人。報道によると、特集の中で鈴木奈穂子アナウンサーが視聴者からの便りを読み上げた。島村を朝ドラのクズ男の中でも歴代トップクラスと評価したうえで、ドラマからの早い退場は、中日の新監督となる父に代わって畑の管理をするためではないかと推理する内容だったという。
工藤は笑いながらこの推理を否定し、出られるならもっと出ていたかった、言いたいことはたくさんあると本音をのぞかせた。華丸は、島村の退場を投手の降板になぞらえて応じた。
父・工藤公康の監督就任を中日が発表したのは10月15日。同日に名古屋市内で就任会見が開かれ、背番号はソフトバンク監督時代と同じ81に決まった。2027年シーズンから指揮を執る。現役時代は西武など4球団で通算224勝を挙げ、ソフトバンクの監督としては2015年から2021年の7年間でリーグ優勝3度、日本一5度。選手としても指導者としても中日に在籍したことがない人物を監督に迎えるのは、1984年の山内一弘氏以来43年ぶりとなる。中日は2026年シーズンを2年ぶりの最下位で終え、6年連続のBクラスに沈んでいた。
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駒村多恵の「推し」は工藤公康だった
父の話題は料理コーナーでも続く。報道によると、華丸から若いころ一番推していたスポーツ選手を聞かれたキャスターの駒村多恵が、工藤公康を推していたと明かした。
雑誌の切り抜きをできるだけ詰めた透明の下敷きを今も持っていて、缶ペンケースも使っていたという。息子の工藤に会えたことに感激した様子で、思わぬ形で親子の縁がつながった。
工藤の父が誰なのかは、この10月に改めて知られるようになった。島村が珠を突き放した第15回の放送は10月16日で、その前日の10月15日に父の監督就任会見があった。島村の振る舞いと父の就任が同じ時期に話題になり、SNSでは父が工藤公康だと知って驚く投稿が相次いだ。
俳優デビューから14年、2021年からは農業も
工藤は1991年8月1日生まれ、埼玉県出身。2012年に日本テレビのドラマ「理想の息子」で俳優デビューし、同じ年の映画「悪の教典」にも出演した。大河ドラマ「八重の桜」(2013年)、TBSの「ルーズヴェルト・ゲーム」(2014年)、映画「ゴールデンカムイ」(2024年)などに出ている。朝ドラは「あさが来た」「なつぞら」に続き、「ブラッサム」が3作目だ。
もう一つの顔が農家。2021年から山梨県北杜市で農業に取り組み、BS朝日では2022年から初の冠レギュラー番組「工藤阿須加が行く 農業始めちゃいました」が続く。2025年2月には日本農業新聞の公式アンバサダーに就き、同紙電子版のテレビCMにも出演している。二拠点生活がテーマの回に呼ばれたのも、こうした歩みがあったからだ。
役の上では、2年たっても許してもらえない「クズ男」。それでも朝ドラ受けのわずかな時間で、工藤は頭を下げ、笑いを取り、本音まで口にした。父が名古屋で新たなスタートを切る秋に、息子は朝の生放送でひと仕事を終えている。
[文/構成 by エンタメライター 真柴 ことね]









































































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