ウマ娘、7th EVENTのロサンゼルス公演を中止 米国ビザ取得できず、払い戻し対象を整理

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Cygamesは10月20日、『ウマ娘 プリティーダービー』初のワールドツアーの一環として米ロサンゼルスで予定していた「7th EVENT WORLD TOUR “THE STAGE” in LOS ANGELES」を、両日とも中止すると発表した。理由は「公演に必要な米国ビザを取得できなかったため」。現地観覧チケット、配信チケット、JTBの公式ツアー、ライブビューイングの4つが払い戻しの対象で、手続きの詳細は特設サイトで追って案内される。
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開演の約3日前、公式が中止を発表
中止の告知は、10月20日13時30分(日本時間)にウマ娘公式ポータルサイトのお知らせとして出た。公演は現地時間の10月22日(木)と23日(金)に、ロサンゼルスのPeacock Theater(ピーコックシアター)で開かれる予定だった。日本時間に直すと、DAY1は10月23日12時、DAY2は10月24日11時の開演にあたる。DAY1の開演まで残り約3日という時点での決定となった。
公式の説明はこうだ。スタッフ一同が開催を目指して関係各所と調整を重ね、「あらゆる方法を模索してまいりました」としたうえで、「公演に必要な米国ビザを取得できなかったため、苦渋の決断ではございますが、公演の実施を断念せざるを得ない状況となりました」と続けた。誰のビザが下りなかったのか、どの区分のビザだったのかについて、お知らせは触れていない。
イベント特設サイトのトップとロサンゼルス公演のページにも【重要なお知らせ】が掲げられ、「両日ともに公演中止が決定いたしました」と明記された。運営は、開催直前の案内になったことをファンに向けて「深くお詫び申し上げます」と謝罪している。
前日に「ビザの承認が下りておりません」と告知していた
中止発表の前日、10月19日12時にも公式は一度お知らせを出していた。そこでは、渡米に必要なビザの取得に向けて、現地の弁護士やプロモーターの協力を得ながら「半年以上前から準備を進めておりました」と経緯を明かしている。それでも、その時点でビザの承認は下りていなかった。
お知らせは、関係各所にビザの承認が下りるよう働きかけていると説明し、最終的な開催可否は日本時間の10月20日14時までに知らせるとしていた。実際の中止発表はその期限より30分早い13時30分。ロサンゼルスでは10月19日の夜にあたる時刻だった。
19日の告知のあと、SNSではすでに現地入りしていたファンなどから不安の声が上がっていたと報じられている。半年以上かけた準備は、開演の直前に実らなかった。
払い戻しの対象は4種類、主催者の手続き案内はこれから
公式が払い戻しの対応を予定しているのは、次の4つだ。
| 払い戻しの対象 | 内容(公式の案内による) |
|---|---|
| 現地観覧チケット | AXSで販売。VIP(グッズ付き)350ドル、P1 150ドル、P2 100ドル、P3 80ドル(別途手数料) |
| 配信チケット | ABEMA、Stagecrowd、ローチケ LIVE STREAMING(ZAIKO)で販売。DAY1+2が11,500円、各1公演が6,000円(税込) |
| ウマ娘 × JTB 7th EVENT “THE STAGE” in LOS ANGELES OFFICIAL TOUR | 日本からの参加者向けに航空券や宿泊を組み合わせた公式ツアー |
| ライブビューイング | 丸の内ピカデリー(東京)、大阪ステーションシティシネマ(大阪)、ミッドランドスクエアシネマ(名古屋)。1日分12,000円(税込)、同日の配信チケット付き |
10月21日時点で、Cygamesは返金の方法や期間をまだ示していない。公式は「今後の対応詳細につきましては決定次第『7th EVENT 特設サイト』にてご案内いたします」としている。一方、販売側では案内が出始めた。会場のPeacock Theaterが入る複合施設L.A. LIVEの公式サイトは、AXSのオンラインか電話で買った現地観覧チケットについて、購入に使ったクレジットカードへ30営業日以内に自動で返金すると告知している。配信チケットを販売したStagecrowdとローチケ LIVE STREAMING(ZAIKO)も配信の中止を告知し、購入者の登録メールアドレスへ後日、払い戻しの案内を送るとしている。
もう一つの焦点は、現地へ向かう予定だった人への対応だ。公式は「本公演に現地参加される予定のお客様への対応を検討しております」と書いている。ただ、公式ツアーを使わずに個人で手配した航空券やホテルの費用まで含めるのかどうか、具体的な方針は出ていない。
現地会場の物販は現地時間10月22日と23日の午後1時から開く予定で、後日CyStoreでの事後通販も予告されていた。物販や事後通販の扱いについても、中止のお知らせには記載がなく、続報を待つ段階だ。
17人が出走予定だった初の海外公演
ロサンゼルス公演の出演者は、ウマ娘のキャスト17人だった。トウカイテイオー役のMachico、オグリキャップ役の高柳知葉、マンハッタンカフェ役の小倉唯、キタサンブラック役の矢野妃菜喜らが名を連ねていた。
| ウマ娘 | キャスト |
|---|---|
| トウカイテイオー | Machico |
| オグリキャップ | 高柳知葉 |
| グラスワンダー | 前田玲奈 |
| エルコンドルパサー | 髙橋ミナミ |
| マンハッタンカフェ | 小倉唯 |
| アドマイヤベガ | 咲々木瞳 |
| ハルウララ | 首藤志奈 |
| メイショウドトウ | 和多田美咲 |
| ナイスネイチャ | 前田佳織里 |
| マチカネタンホイザ | 遠野ひかる |
| サトノダイヤモンド | 立花日菜 |
| キタサンブラック | 矢野妃菜喜 |
| ナリタトップロード | 中村カンナ |
| シュヴァルグラン | 夏吉ゆうこ |
| ダンツフレーム | 福嶋晴菜 |
| ジャングルポケット | 藤本侑里 |
| ホッコータルマエ | 菊池紗矢香 |
7th EVENTは、6月20日と21日に東京・有明アリーナで開いた「in TOKYO」から始まった。その東京公演のDAY2で、次の開催地がロサンゼルスのピーコックシアターだと発表され、あわせてロンドン、ソウル、横浜でも順に開催することが明かされた。ロサンゼルスは、ツアーで最初の海外公演になるはずだった。
チケットは7月下旬から販売され、配信チケットは10月2日に発売、ライブビューイングも国内3都市の映画館で用意されていた。現地に行けないファンも日本の映画館や配信で見られるよう、準備は着々と進んでいた。
ゲーム本編は、ここ最近も新しい育成ウマ娘の実装が続く。
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米国で公演するには就労ビザが要る
なぜ、半年以上の準備でもビザが間に合わなかったのか。公式は理由の詳しい内訳を明らかにしていないため、ここでは米国の制度の一般的な仕組みだけを整理する。
日本貿易振興機構(ジェトロ)ニューヨーク事務所が2026年8月にまとめた「米国ビザの解説~コンテンツ関連事業者向け~」によると、米国でライブや公演に出演する場合は、滞在日数や報酬の有無にかかわらず、OビザやPビザといった就労ビザを検討する必要がある。観光などに使うESTA(電子渡航認証)では、原則として米国内で働くことはできない。
手続きは段階が多い。米国側の雇用主やエージェントが米国移民局(USCIS)へ請願書を出し、承認を受けてから、出演者が在日米国大使館・領事館でビザを申請する流れになる。同じ資料は、渡航予定日の約6か月前を目安に準備を始めるよう勧めている。
米国内では、審査の遅れを問題視する動きも出ている。カーネギーホールやレコーディング・アカデミーなど米国の芸術関係22団体が2026年5月21日付で連名の声明を出し、OビザとPビザの通常審査はかつて2〜3か月ほどで済んでいたが、直近半年は平均10か月を超えていると訴えた。そのため、1件あたり2,965ドルの追加料金がかかる特急審査を使わざるを得ないと説明している。ウマ娘の公演がこの遅れの影響を受けたのかどうかは、公式の発表からは分からない。
ロンドン、ソウル、横浜の公演は続報待ち
ワールドツアーには、ロサンゼルスの後にロンドン、ソウル、横浜の公演が控える。10月21日時点で、これら3都市の日程や会場はまだ発表されていない。ロサンゼルス公演の中止が残りの公演にどう影響するのかについても、公式のお知らせには記載がなかった。
払い戻しの手続き、現地参加予定者への対応、そして次の公演地の詳細。いずれも特設サイトで案内される見通しだ。トレーナーと呼ばれるファンは、ウマ娘にとって初めての海外公演を見る機会をいったん失った。運営は、開催に向けて力を尽くしたキャストやスタッフ、関係者にもおわびの言葉を記している。
[文/構成 by ゲームライター ミナセ]









































































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