DFM、2027年以降のVCTパートナー選外を発表 VALORANT部門は活動継続

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
日本のeスポーツチーム、DetonatioN FocusMe(DFM)が10月19日、2027年シーズン以降の「VALORANT Champions Tour(VCT)」でパートナーチームに選ばれなかったと発表した。2023年から4シーズン続いたパートナーとしての活動は2026年で終わる。VALORANT部門そのものは続け、再び世界の舞台を目指す。2027年の体制は決まり次第発表するとしている。
↓ 詳細が気になる方は、このまま下へ ↓
DFMが公式Xで発表、見出しは「Our VCT Partnership Ends in 2026」
発表はDFMのVALORANT部門の公式Xで、10月19日17時10分(日本時間)に投稿された。冒頭の見出しは「Our VCT Partnership Ends in 2026」。本文では、2027年シーズン以降のVCTでパートナーチームに選出されなかったと伝えた。
声明は感謝の言葉から始まる。2023年の「VCT Pacific」開幕以来、「苦しい時期も変わらず声援を送り続けてくださったファンの皆様」に向け、ともに戦った選手・コーチにも礼を述べた。
そのうえで「今回の結果を受けても、DFMは歩みを止めることなくVALORANT部門の活動を継続いたします」と明言した。目標は「日本から世界へ挑むチーム」として、もう一度世界の舞台に立つこと。2027年の選手やコーチの顔ぶれ、出場する大会は声明の中で示されておらず、決定後に改めて報告するとしている。
およそ30分後には、2026年シーズンも主力として戦ったMeiyが自身のXを更新した。「VCT Pacific3年間ありがとう 最高のチームでした!」とつづり、選手・コーチ、運営スタッフ、ファンへの感謝を伝えている。
2023年の開幕から4シーズン、MastersとChampionsには届かず
DFMは2022年9月に発表されたVCTパートナー30チームの一つとして、アジア太平洋地域のリーグ「VCT Pacific」に加わった。参加したのは日本からDFMとZETA DIVISIONの2チームだった。
だが、最初のシーズンは厳しかった。2023年のPacificリーグでは1勝も挙げられず、10チーム中10位に沈んだ。
転機は2023年11月。DFMを運営するDetonatioNは、Crazy Raccoon(CR)を運営するSamurai工房と業務提携を結び、CRからneth、Meiy、popogachiの3人が加入した。CRはVALORANT部門の活動を休止し、広報や動画制作、グッズ販売などでDFMを支える側に回った。2024年4月、DFMはVCT Pacific 2024 Stage 1の初戦でT1を2-1で下し、リーグ開幕から1年以上かかってパートナーとしての初勝利をつかんだ。
その後は少しずつ順位を上げていく。2025年のKickoffは5〜6位、2026年のKickoffは5位まで進み、Gen.GやFULL SENSEにも勝った。それでも、KickoffからMastersへ進めたのは2025年が上位2チーム、2026年が上位3チームまで。2023年2月には、パートナーが一堂に会したブラジル・サンパウロの国際大会「LOCK//IN」に出たが、初戦でGiants Gamingに0-2で敗れた。4シーズンを通じ、MastersとChampionsには一度も出場できなかった。
2026年は、2025年から残ったMeiy、Akame、SSeeSの3人に、RIDDLE ORDERから加入したyatsukaとCaedyeを加えた5人で戦った。ヘッドコーチは同じくRIDDLE ORDERから移ったVorz。Stage 1はプレーオフ7〜8位、Stage 2はプレーイン5〜6位で、8月23日のT1戦の敗戦が2026年のVCTでの最後の試合となった。
リーグ制は2026年で終わり、パートナーは各地域8チームへ
なぜパートナーの枠から外れたのか。DFMは声明で選考の理由に触れていない。背景には、Riot Gamesが2027年から大会の仕組みそのものを大きく変えることがある。
Riot Gamesは2026年4月に新しいVCTの構想を公表し、6月18日に詳しい形式を発表した。年間を通じて同じチーム同士が戦うリーグ戦はなくなり、各地域で年2回開く「VCT Cups」を中心とした大会形式に切り替わる。パートナーチームは各地域10チームから8チームに減り、全4地域で計32チーム。契約は2027〜2028年の2年単位となる。
パートナーの主な利点は、シーズン最初の大会「Kickoff」に予選なしで出られることだ。Pacific・Americas・EMEAの3地域のKickoffはそれぞれ12チームで争い、パートナー8チームに、オープン予選を勝ち上がった4チームが加わる。ただしCupsには自動で出られるわけではなく、パートナーでも成績で出場権を勝ち取る必要がある。
パートナー以外のチームにも道は開かれている。KickoffやCupsに出場すれば10万ドル、Mastersなら20万ドル、Championsなら40万ドルの出場報酬が支払われ、賞金も別に受け取れる。
ZETA DIVISIONは再選出、Pacificでは選外の発表相次ぐ
同じ日本のZETA DIVISIONは、DFMの発表から約3時間後の10月19日20時2分(日本時間)、Riot Gamesとのパートナーシップを再び結んだと発表した。2027年もPacificで戦い、Kickoffから参戦する。
DFMと業務提携してきたCrazy Raccoonについては、2027年からの新たなパートナーに選ばれたと海外メディアで報じられた。10月20日時点で、Riot Gamesは全32チームの一覧をまとめて公表しておらず、各チームが自ら結果を明かす状況が続く。
Pacificでは10月19日、選外の発表が相次いだ。韓国のKIWOOM DRXは選ばれなかったと明かし、2027年もVCTの舞台に残る考えを示した。Global Esportsはeスポーツ事業から撤退し、所属選手全員を放出すると発表している。
2027年に向けた道筋、11月から始まるオープン予選
DFMが再び世界大会を目指すには、まずオープン予選を勝ち抜く必要がある。Riot Gamesが9月8日に出した案内では、オープン予選は11月に始まる。Pacificは日本、韓国、タイ、インドネシア、ベトナム、東南アジア、南アジア、オセアニアの8地域で開かれ、日本の予選も11月上旬に詳細が出る予定だ。
Kickoffに進めるのは、Pacific全体でオープン予選の勝者4チームだけ。多くの地域では5人中3人以上がその地域の選手であることが出場条件となり、5人中3人を残せばシーズン中に勝ち取った段階を引き継げる。
日程も決まっている。Riot Gamesが10月15日に発表したスケジュールによると、Kickoffは2027年1月14日から2月7日の期間に開かれ、Pacificの会場はタイのバンコク。4月29日から5月23日のCupはフィリピンのマニラ、8月5日から29日のCupは東京が会場となる。
8月に日本で開かれるCupの舞台を、DFMはどんな顔ぶれで目指すのか。まずは11月に始まる予選と、近く発表される2027年の体制が最初の答えになる。
関連記事:VALORANT新エージェント「ハッシュ」は10月28日登場 中国出身のデュエリスト、敵を引き寄せてスタンさせるEなどアビリティ5つを整理
[文/構成 by ゲームライター ミナセ]









































































コメントはこちら