レイヤマダ、VIVANT別班・田代久美子役を回想 堺雅人「相当練習されたんじゃないですか?」

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TBS系日曜劇場『VIVANT』で別班員・田代久美子を演じるシンガーソングライターのレイヤマダが、10月18日に公開されたインタビューで役作りと撮影を語った。アゼルバイジャン語の長いセリフを猛練習で仕上げ、撮影後に主演の堺雅人から「相当練習されたんじゃないですか?」と声をかけられて涙が出たという。取材の場でも、思い出しながら涙ぐんだ。
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堺雅人のひと言は、自己紹介の場面を撮り終えた流れで
場面は、田代が乃木憂助(堺雅人)と初めて顔を合わせる第18話(9月13日放送)の撮影だった。田代は陸上自衛隊式の敬礼を交わし、別班員恒例の「主要勤務歴」を先に名乗る。レイヤマダは、この自己紹介の長ゼリフをNGなしで撮り終えた。
監督からは何か月も前から「堺さんはすごいよ」「寝言でも言えるくらいにしておいてね」と念を押されていたという。「もちろん!準備してます!」と答えながらも、怖さは消えなかった。新人だからこそNGは絶対に出さない。そう決めて本番に臨み、撮り終えたときは「本当にホッとした」と明かしている。
撮影が終わって一度部屋に戻ることになったとき、堺が自分のところへ来たという。レイヤマダはインタビューで「堺さんが私のところに来てくださって、『相当練習されたんじゃないですか?』っておっしゃったんです。その一言で涙が出ちゃって」と打ち明けた。
うれしかったのは、言葉の選び方だった。「NGを出さなくてすごいね」でも「長ぜりふ大変だったでしょう」でもない。本人は「そこまでの過程を見てくださったように感じて、グッときました」と話し、堺には「相当練習しました」とそのまま返したという。「あの時は、本当に報われたような気持ちになりました」とも語っている。
インタビューは10月18日の昼に複数のメディアでそろって公開され、堺の言葉はどの記事でも同じ文言で紹介された。同じ日の夜には、第21話の放送を控えていた。
田代久美子はどんな別班員か
『VIVANT』は2023年7月期に放送された堺主演のドラマの続編で、第2シーズンは2026年7月期に始まった。別班は、自衛隊直轄の非公認組織という設定だ。田代は、乃木たちの宿敵「シンシー」が拠点を置くコーカサス地方を担当する。
初登場は8月23日放送の第15話。顔が隠れるほど大きな一眼レフカメラで野崎守(阿部寛)を見張る姿だった。第17話ではイスラム教徒の女性が身に着けるニカーブ姿でシャキ城の中の情報を集めた。出番は短かったが、役名が明かされないまま”別班レディ”と呼ばれて注目された。役名が明かされたのは第18話で、仲間の奪還作戦で敵地に乗り込んだ乃木に「後方支援にはなりますが、全力を尽くします」と告げている。
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設定上、田代は2013年にアゼルバイジャン国営石油会社「SOCAR」へ赴任しており、劇中では現地暮らしが13年になる。シンガポール国立大学で学んだ経歴も持つ。レイヤマダは「他の別班員と大きく違うのは『現地に住んでいること』」と考え、役作りの軸に据えた。
入門書を閉じ、耳で覚えたアゼルバイジャン語
レイヤマダは2013年にデビューしたシンガーソングライターで、地上波の連続ドラマは『VIVANT』が初めてだ。演技経験はほとんどない。出演が決まったときは「どうしよう!」と慌て、演技のワークショップに通うことも考えたという。最終的には、これまでの音楽活動を全部生かして「シンガーソングライターだからこそできる演技」を見せると腹をくくった。
台本を読んで、歌詞を書く作業と同じだと感じたという。歌詞を作るときも、登場人物の生い立ちや性格、恋人の有無まで決めてから書き始めることがある。田代についても、現地に13年住む人ならアゼルバイジャン語は「この人だけネイティブだよね」と勘違いされるほどでなければリアリティーがない、と考えた。英語もでき、トルコ語やロシア語も話せるはずの”超絶秀才レディ”。そう人物像を固め、「もう死ぬ気で勉強しました」と語る。
ところが、最初に取り寄せた入門テキストは役に立たなかった。台本では「城の中の様子を教えてほしい」と話しているのに、テキストは「これはペンです」の段階から進まない。一度テキストを閉じ、アゼルバイジャンの番組を見続けた。先生に吹き込んでもらったセリフの録音を一日中聞き、速度を落とした音声で発音の癖をつかんでいく。
撮影現場では、通訳全員に同じセリフを言ってもらい、録音して聞き比べた。滑舌や息の引き方は人によって違う。舌の使い方、上あご、歯の位置まで調べたといい、音楽家としての感覚が出たのかもしれないと話した。
一番長いセリフは、顔が見えなかった
努力には笑い話もついてきた。一番長いアゼルバイジャン語のセリフは、オルコ村の食堂の店主・ガジモフ(Gurban Ahmadov)との交渉の場面だった。だが、その場面の田代はニカーブで顔を覆っている。本人は「口元、見えないんかーい! 一番見てほしかったよお!」と笑ってみせた。
友人からは「あれ吹き替えでしょ?」と言われたという。「私だよ! ガチで話してるからね!」と返しつつ、そこまで言われたのはうれしかったと明かしている。
放送が進むと、反響も届き始める。いちばん多くメッセージをくれるのは『VIVANT』のファンで、第2シーズンから加わった田代に「頼りにしています」「みんなを助けて!」と声をかけてくれるという。当初は「自分の思う現地別班員はレイヤマダじゃない」と言われる怖さもあったが、反応は正反対だった。
乃木の前では”無双状態”、裏から支える別班員の面白さ
乃木と向き合う場面について、レイヤマダは「緊張を通り越して、いい意味で“無双状態”でした」と話す。田代にとっては担当する国で起きた大事件で、自分がトップの責任者になる。「大物・堺雅人にビビっている新人のレイヤマダ」は捨て、別班の最高司令官・櫻井里美(キムラ緑子)より上だ、というくらいの気迫で乃木を支えると決めたという。
堺との共演はアゼルバイジャンで約1か月に及んだ。本番前に距離を取ろうとしていると、堺の方から話しかけてくることもあり、「すごく朗らかで、少年みたいな方でした」と印象を語っている。
インタビュー公開と同じ10月18日に放送された第21話は、敵陣の真ん中にいる乃木たちを救うため、田代が策を考える回として事前に紹介されていた。レイヤマダは、作戦の表に立つ人たちと同じ熱量で裏から支える人がいることを『VIVANT』の面白さに挙げる。現地に13年住む別班員が、日本から来た別班員を支える。その関係を楽しみにしてほしいと話していた。
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[文/構成 by エンタメライター 真柴 ことね]











































































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