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織田翔希、プロ志望届を提出 今夏の甲子園で春夏通じ歴代最速156キロ、横浜の3年生投手

織田翔希、プロ志望届を提出 今夏の甲子園で春夏通じ歴代最速156キロ、横浜の3年生投手

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日本高野連は9月17日、プロ野球志望届の提出者一覧を更新し、横浜(神奈川)3年の織田翔希投手を公示した。今夏の甲子園で春夏を通じた歴代最速となる156キロを計測した右腕だ。10月22日のドラフト会議を前に、球団との面談は10月7日から可能になる。

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9月17日の更新で一覧に載った横浜の右腕

日本高等学校野球連盟が公式サイトで公開しているプロ野球志望届の提出者一覧に、9月17日、横浜3年の織田翔希の名前が加わった。この日の更新で高校生の提出者は95人となった。大学生の志望届は全日本大学野球連盟が別に公示しており、こちらも4人増えて80人になっている。

同じ日に公示されたのは、横浜でU-18日本代表に選ばれた池田聖摩内野手、智弁学園(奈良)の杉本真滉投手ら。高岡第一(富山)の前田侑大投手は前日16日の受付で一覧に載っている。織田は1年時から公式戦のマウンドに立ち、2年春から4季続けて甲子園を踏んだ右腕で、神奈川大会の段階から日米のスカウトが視察を重ねてきた。

ここで押さえておきたいのは、志望届の提出が国内球界入りの表明とイコールではない点だ。高野連の規定は、日本野球機構の傘下に入らない球団と交渉する場合も届け出の対象にしている。織田は夏の甲子園を終えた時点で米球界も選択肢に残しており、届け出はその両方に共通する手続きにあたる。

志望届とは何か 10月8日の締め切りとドラフトまでの道のり

プロ野球志望届は、高校生がプロ球団と交渉するために必ず通さなければならない入り口だ。高野連の「高等学校野球部員のプロ野球団との関係についての規定」第3条は、野球部員がプロ野球団との交渉や入団テストを希望する場合、それ以前に所属する都道府県高野連へ届け出るよう定める。提出しなければ、その年のドラフト会議で指名を受けられない。

提出できる期間も決まっている。同条は、当該年度の全国高等学校野球選手権大会が終わった翌日以降、ドラフト開催日の2週間前までとする。2026年のドラフト会議は10月22日(木)に開かれるため、締め切りは10月8日。球団と会えるのは、届け出た翌日以降と規定されている。

ドラフトの公式名称は「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」で、大正製薬の特別協賛は14年連続となる。会場や開始時刻は改めて知らされる。

織田の場合、横浜が10月3日から6日まで青森県で開かれる国民スポーツ大会に出場するため、球団との面談は大会を終えた10月7日以降に始まる。ドラフトまで、およそ2週間。

甲子園史上最速の156キロは日南学園戦の6回に出た

甲子園のスピード表示が塗り替わったのは8月14日だった。第108回全国高校野球選手権2回戦、日南学園(宮崎)との一戦。1―1で迎えた6回無死二、三塁の場面で織田がマウンドに上がる。横浜は前の打席まで2安打していた田中皐晴外野手を申告敬遠し、無死満塁とした。

4番・谷口銀次郎に対し、カウント1―1からの3球目。表示は156キロを示した。

それまでの甲子園最速は155キロで、2007年夏の仙台育英・佐藤由規、2013年夏の済美・安楽智大、2025年春と夏に計測した健大高崎・石垣元気が並んでいた。織田の156キロは、春夏のどの大会を見ても前例がない数字となった。横浜はこの試合を制して16強に進む。

関連記事:織田翔希、春夏の甲子園を通じて最速の156キロ 日南学園戦は同点の6回を無失点で切り抜け、横浜16強

4日後の準々決勝・花巻東(岩手)戦では、その156キロを7度も表示させた。7安打10奪三振で完封し、6―0。横浜は2008年以来18年ぶりの4強に進み、岩手県勢には初めて勝った。

なお、織田の自己最速は157キロで、こちらは甲子園ではなく神奈川大会で記録している。7月24日の準決勝・慶応戦、初回に156キロを出した直後の2回、6番・八百板直を打席に迎えた場面だった。7月26日の決勝・桐光学園戦でも同じ157キロに並び、9回1失点で投げ切っている。甲子園の156キロと自己最速の157キロは、別の球場で出た別の記録だ。

4季連続の甲子園と春夏通算9勝を積み上げた3年間

2年春、織田は2025年のセンバツで頂点に立つ。続く2年夏の甲子園は準々決勝で県岐阜商と当たり、延長十一回タイブレークの末に7―8でサヨナラ負け。27年ぶりの春夏連覇は消えた。

3年春の2026年センバツは、初戦で神村学園(鹿児島)に完封負けした。織田は3回に2点を失った後は粘り、8回途中まで109球を投げて2失点。打線が応えられず、横浜は2019年以来7年ぶりに初戦で姿を消した。

そして3年夏。神奈川大会を勝ち上がり、神奈川勢では史上初の4季連続甲子園出場を決める。甲子園では4勝を挙げて18年ぶりの4強まで進んだが、8月20日の準決勝で智弁和歌山に1―7で敗れた。中1日での先発となった織田は3回途中に8安打4失点で降板し、甲子園では初めての被弾も喫している。春夏通算9勝。史上14人目の2桁勝利には、あと1勝届かなかった。

進路について、織田はその敗戦の後に「それはちょっと考えてないです」と話すにとどめた。村田浩明監督は同じ8月20日、「日本も(メジャーも)どちらも視野に入れながら、これから話したい」と語っている。

アジア選手権で持ち帰った宿題と、国スポの後に動き出す面談

夏が終わると、織田はU-18日本代表として台湾へ渡った。

9月12日、台北ドームでのスーパーラウンド最終戦がチャイニーズ・タイペイ戦。決勝進出のかかる一戦で先発し、6回を3安打7奪三振1失点にまとめる。日本は2―1で競り勝ち、決勝へ駒を進めた。翌13日の決勝は韓国の前に0―2で沈み、2大会続けての準優勝に終わった。

関連記事:侍ジャパンU-18日本代表18人が発表 横浜から最多5人、智弁和歌山は捕手の山田凜虎が選出

帰国後の会見で、織田は代表での日々を「これからの野球人生もそうですし、素晴らしい財産になった。それが生きるかどうかは自分次第だと思っているので、もっと自分をパワーアップして頑張っていきたい」と振り返った。海外の選手と対戦した感触については「海外の選手はパワーも、体つきから違う」と口にしながら、「横浜高校でやっていることは間違っていなかった」とも話している。進路への影響を問われると、「一つ考え方が変わるじゃないけど、新しい考え方が生まれたかなと思う」と答えた。

帰国後の会見は9月14日。その3日後の届け出だった。

高校生活の残る公式戦は、国民スポーツ大会になる。10月3日から6日まで弘前市運動公園野球場(はるか夢球場)で行われ、横浜は花巻東、健大高崎、三重、天理、智弁和歌山、有明、開催地の青森山田と8校で争う。10月4日が準決勝、翌5日は休養日を挟み、6日午前10時から決勝が組まれている。

弘前でのマウンドを終えれば、翌7日から球団との面談が始まる。締め切りは10月8日、ドラフトは10月22日。156キロを刻んだ右腕の進路が決まるまで、あとひと月あまりだ。

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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