栗山巧の引退記念グッズが転売出品 西武球団は「大変残念」とコメント、購入しないよう呼びかけ

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西武・栗山巧の引退記念グッズが、フリマアプリに相次いで出品された。来場者へ無料で配られたフェイスタオルが2000円前後、4200円のポーチが9999円で並ぶ。球団は産経新聞の取材に「大変残念」と答え、営利目的の出品物を買わないようファンに協力を求めた。
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無料配布のタオルが2000円前後で並んだ
プロ野球西武で通算2151安打を積み上げ、今季限りでの現役引退を表明している栗山巧外野手(42)。その引退記念グッズをめぐって、フリマアプリで転売が相次いでいることが29日に分かった。産経新聞が球団の回答とあわせて伝えている。
一部のフリマアプリでは、28日の試合開始前にフェイスタオルが配られた直後から、2000円前後の出品が続いた。このタオルは球団が来場者に無料で配ったもので、そもそも値札がつかない。キャップ型のポーチも並ぶ。販売価格4200円(税込み)に対し、2倍以上の9999円がついていた。
栗山は2002年に育英高(兵庫)からドラフト4巡目で西武へ入り、08年には最多安打のタイトルを手にしている。昨年11月には、26年シーズンでユニホームを脱ぐと表明していた。ライオンズひと筋で25年になる。
球団は「大変残念」と回答、買わないよう協力を求めた
球団は産経新聞の取材に、こう答えている。
「営利を目的としたグッズの転売行為やインターネットオークション・フリマアプリ等への出品は、応援してくださる多くのファンの皆さまにとっても望ましいものではなく、大変残念なことであると受け止めています」
そのうえで、ファンにこう頼んだ。
「ファンの皆さまにおかれましては、インターネットオークション・フリマアプリ等で営利目的で出品された商品をご購入されませんよう、ご協力をお願い申しあげます。当社では、適正な販売場所・価格でご購入いただくよう、引き続き呼びかけてまいります」
出品する側と、買う側の両方に向けた文面になる。転売が商売として回るのは買い手がつくからで、球団はそこを断つよう求めた。正規の売り場と正規の値段で買ってほしい、という原則も示している。
外部会場を借り切る異例の販売に400人の行列
栗山の功績をたたえる「PR1DE SERIES(プライドシリーズ)」は4月と6月にも開かれ、28〜30日の楽天戦(ベルーナドーム)が締めくくりになる。
球団はこの3日間、新作と旧作を含むPR1DEグッズの店頭販売を、すべて所沢市の「くすのきホール」へ集めた。本拠地ベルーナドーム敷地内の「ライオンズ チームストア フラッグス」では、ワインなど一部を除いて扱わない。球団グッズのために外部施設を借り切るのは異例だ。
日刊スポーツによると、28日は球団関係者の話として朝8時台から行列ができ、午前11時の販売開始時点で400人を超えるファンが会場に待機した。約30人のスタッフが約20台のレジで対応する態勢。栗山の個人ファンクラブ「TEAM PR1DE」の会員が午前11時から優先で買え、一般のファンは正午以降に回った。球団は公式サイトで、28日のくすのきホールでの販売に限って購入数の制限を設けると明記している。
需要の大きさは客席にも出ていた。29日の楽天戦のチケットは完売している。栗山を送る3日間に、人が集まった。
会場には、栗山が今季実際に着たユニホームを裁断して封入したキーホルダーや、感謝を意味する「Thank you」のTシャツ(4000円)、歴代ユニホームをかたどったシークレットピンバッジ(500円、全14種)などが並ぶ。ミニフラッグは1100円、トートバッグは3700円、ネオンライトは6500円。くすのきホールだけで売る「Thank youフェイスタオル」(2200円)や「PR1DE SERIESフライトタグ」(1300円)もあった。数量に限りのある商品は少なくない。
クレイジーケンバンドやサンリオキャラクター、NEW ERA、栗山にちなんだパインアメとのコラボ商品もそろえた。ライオンズストア オンラインでは24日正午から一部を先に売り出している。ユニホームのキーホルダーはTEAM PR1DE会員だけが買える商品で、店頭では「特別会員証」がないと手に入らない。球団が用意した歯止めは、会員という枠と1人あたりの上限に尽きる。
それでも出品は止まらなかった。
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5月には西川愛也が「転売はされてほしくない」
同じ問題は5月にも起きていた。5日のファミリーフェスタで、球団は西川愛也外野手が監修したグラブを小学生以下のファンに贈っている。使い道を問われた西川はサンケイスポーツの取材に「転売はされてほしくない。去年は転売されていたらしいので」と話した。子ども向けの配布品でも、同じ心配がついて回る。
チケットでは、球団はすでに手を打った。7月22日に「観戦チケットの転売禁止および情報提供のお願いについて」を公表し、正規の販売場所以外で買わないよう改めて求めている。告知には「営利目的による転売行為は、他のお客さまの観戦機会を奪う行為です」とも記した。
公式リセール以外で転売されたチケットを買ってしまったファンからは、情報を受け付ける。26年シーズンは不正転売者を突き止めることを優先し、情報を寄せたファンのチケットは無効にせず、購入者へのペナルティも科さない。買った側を罰するより、売った側をたどる。球団はそう舵を切った。
ただ、チケットとグッズでは打てる手が違う。2019年6月に施行されたチケット不正転売禁止法が対象にするのは、興行主が同意のない有償譲渡の禁止を券面などで示し、日時や座席、購入者の確認措置が取られた「特定興行入場券」。タオルやポーチはここに入らない。球団に残るのは、売り方の工夫と呼びかけだ。
30日も来場者全員に配布物 呼びかけは続く
球団が用意したタオルは2種類だった。28日は入団当時の背番号「52」、29日は長年つけてきた背番号「1」。入団当時と現在のバッティングフォームを並べ、ライオンズブルーに25年の軌跡を刻んだデザインで、ビジター外野指定席(ライト)などを除き、チケット1枚につき1つが手渡された。
引退試合の30日も配布は続く。この日に配られるのは「週刊ベースボール 栗山巧特別号 the FINAL」で、30日に限りビジター外野指定席(ライト)の来場者も対象に入った。1回表が終わったところで、スタンドをライオンズブルーに染める企画も組んである。
球場の外では「栄光の花道」プロジェクトを用意した。ファンから届いた祝い花を場外エリアに並べ、参加者には栗山が実際に使ったバットの一片をあしらった「THANK YOU CARD」を贈る。祝い花は1口5000円で、TEAM PR1DE会員を優先対象に受け付けた。観戦チケットを持たない会員向けには、ライオンズトレーニングセンターでパブリックビューイングも開く。
25年分の感謝を込めて作られた記念品が、配られた直後に値札つきで画面へ並んだ。球団は「適正な販売場所・価格でご購入いただくよう、引き続き呼びかけてまいります」としている。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]





































































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