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山口航輝が27号で今季2度目の4試合連続弾 ロッテでは落合博満以来41年ぶり2人目の快挙

山口航輝が27号で今季2度目の4試合連続弾 ロッテでは落合博満以来41年ぶり2人目の快挙

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千葉ロッテマリーンズの山口航輝(26)が8月29日の日本ハム戦で27号ソロを放ち、今季2度目の4試合連続本塁打をマークした。1シーズンに2度の4戦連発は、球団では1985年の落合博満以来41年ぶり2人目。8月だけで10本を積み上げ、自ら口にした30本の目標まで残り3本に迫った。

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2点を追う5回先頭、上原のフォークを左翼へ

8月29日、エスコンフィールド北海道。パ・リーグの北海道日本ハムファイターズ対千葉ロッテマリーンズ20回戦は土曜日のデーゲームで、3万4794人が詰めかけた。山口は2番・左翼で先発出場した。

ロッテは3回、藤原恭大と山口の連続四球で走者をため、佐藤都志也が右翼へ14号3ランを叩き込んだ。その裏に田宮裕涼の4号ソロで1点を返されたが、4回にも上田希由翔の7号ソロで加点し、4-1とリードを広げる。

ところが、その裏に先発のA・ジャクソンが崩れた。連続四球から3連打を浴びるなどして一挙に5点を失い、4-6とひっくり返される。

流れが日本ハムに傾いた直後の5回、先頭で第3打席に立ったのが山口だった。この回からマウンドに上がった左腕・上原健太に対し、カウント1-1から3球目のフォークをすくい上げる。打球は左翼フェンスを越えた。

「振ったら当たりました。いや、ほんとそんな感じの打席でした」。試合後、山口はそう明かしている。

ロッテはこの回、無死二、三塁から寺地隆成の左前2点適時打で7-6と再逆転した。だが、その裏に2番手・小野郁が今川優馬に3ランを浴びる。最終スコアは日本ハム9-7ロッテ。連敗を喫したロッテは、自力でのクライマックスシリーズ進出が消えた。サブロー監督は「現実は現実としてしっかり受け止めて」と語っている。

関連記事:今川優馬が5回に逆転3ラン 日本ハムが乱打戦を制し3連勝、直後の守備でダイビングキャッチ

4日間で4本、始まりは人生初のサヨナラ弾

連発の起点は8月26日にさかのぼる。ZOZOマリンスタジアムでのソフトバンク戦は初回に5点を先行される苦しい入り方だったが、ロッテは9回に追いつき、延長10回1死で山口に打席が回った。鈴木豪太から放った打球は弾丸ライナーとなって左翼席へ突き刺さる。24号は自身初のサヨナラ本塁打で、ロッテが6-5で競り勝った。

「強い打球、長打を打ちたいと思っていました。最高の結果でしたね」

球団の日本人選手が24本に届いたのは、2019年の井上晴哉以来だった。シーズン30本という目標についても「自分でも期待している。気を抜かずに達成したい」と口にした。

翌27日も相手は同じソフトバンクで、3回1死走者なしから上茶谷大河の149キロ直球をとらえ、25号をバックスクリーンへ運ぶ。1992年の千葉移転後、球団の日本人選手最多だった初芝清の25本(1995年、1998年)に並んだ。試合はロッテが2-4で敗れている。

「完璧でした。完璧でしたけど周東さんの追い方を見ていたらちょっと捕られるんかなって思ったんですけど、入ってくれて良かったです。(井上)晴哉さんの本数を抜くことができて、初芝さんに追いつけたということで、次は落合さんの本数を目指して頑張ります」

舞台をエスコンフィールド北海道に移した28日は、初回に北山亘基のカーブを左翼2階席へ運んだ。打球速度179.6キロ、飛距離135.9メートルの26号先制ソロで、千葉移転後の球団日本人最多本塁打を28年ぶりに塗り替える。

「打ったのはカーブです。前回の対戦ではカーブでやられていたのでちゃんと頭に入れてました。まず先制することができて良かったです」

そして29日の27号。26日から4日連続でスタンドへ放り込んだ。

落合博満が1985年に残した記録に並んだ

1シーズンに2度の4試合連続本塁打。ロッテの球団史でこれを記録したのは、これまで1985年の落合博満だけだった。

落合はこの年、130試合で打率.367、52本塁打、146打点を残し、自身2度目の三冠王に輝く。本塁打2位は近鉄・デービスと西武・秋山幸二の40本で、12本もの差をつけた。この年はリーグMVPにも選ばれている。52本は今も球団のシーズン最多本塁打として残る。

その落合に、41年後の後輩が並んだ。25号を放った27日、山口は落合の名前を自分から挙げていた。52本まではまだ25本の開きがあるが、追いかける相手をはっきり口にする姿勢は変わらない。

抹消からの巻き返し、5月にも4戦連発

今季1度目の4試合連続本塁打は5月に出ている。ただし、そこまでの日々は苦しかった。

開幕は1軍で迎えたものの、8試合で打率.077と当たりが出ない。4月19日、パ・リーグ最下位に沈むチームの選手入れ替えで登録を抹消された。ファームでは16試合で打率.302、4本塁打、7打点。5月12日、1軍に戻る。

そこからの上昇は速かった。5月20日の西武戦から本塁打を重ねると、24日の楽天戦では4番・指名打者に入る。9回に藤平尚真の高めの直球を左中間へ運び、5号ソロで自身初の4試合連続本塁打を成し遂げた。4安打は3年ぶりで、2打点も挙げている。

ロッテOBの今江敏晃氏は当時、フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』でこう話していた。「なんとかこうやって最後まで試合に出続けたらすごい成績を残すくらいの力を持っているので、最後まで頑張ってほしい」

その3か月後、山口は同じ記録をもう一度つくった。

30本まであと3、プロ8年目で殻を破る

山口は2000年8月18日生まれの大阪府出身で、秋田の明桜高から2018年ドラフト4位でロッテに入団した。183センチ、100キロの右投げ右打ちで、背番号51をつける。外野手登録ながら一塁や指名打者でも起用され、この4連発の間も守備位置を変えながら打ち続けた。

29日を終えて今季は84試合、打率.281、27本塁打、58打点、OPS.941。昨季までのシーズン最多本塁打は2022年の16本だから、すでに大きく上回る。8月に限れば10本を打った。パ・リーグの本塁打争いでも、34本の栗原陵矢(ソフトバンク)、29本のF・レイエス(日本ハム)に次ぐ3位につける。

チームは5位に沈み、残りは29試合となった。自力でのCS進出が消えたなか、山口の数字だけが伸び続ける。30本まで、あと3本。

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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