周東佑京、左膝裏痛で出場選手登録を抹消 小久保監督「CSで100の方がいい」、CSへ向けて治療

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福岡ソフトバンクホークスが9月18日、周東佑京の出場選手登録を抹消した。左膝裏の痛みのためで、小久保裕紀監督は仙台へ移動する前に、クライマックスシリーズ初戦に状態を合わせるための治療だと説明した。再登録は9月28日以後になる。
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優勝翌日の移動日に決断、監督が明かした抹消の理由
日本野球機構が9月18日に公示した出場選手登録抹消に、福岡ソフトバンクの外野手周東佑京(30)の名前が載った。この日のパ・リーグは全6球団とも試合のない移動日。前日17日に京セラドーム大阪でオリックスを7-1で下してリーグ優勝を決めたホークスは、19日から始まる楽天3連戦へ向けて仙台へ入った。
小久保裕紀監督は移動の前に報道陣の取材に応じ、周東を抹消すると明言した。理由はひとつ、体を作り直す時間を取ることにある。「コンディショニングをクライマックスシリーズの初戦に持っていくための治療に充てる」。優勝が決まったら抹消すると、前日のうちに本人へ伝えていたことも明かした。
状態そのものが深刻なわけではない。指揮官は復帰時期について「全然間に合うと思う」と言い切り、「今でも無理したらやれるぐらい」と続けた。それでも一度チームから離す。「でもCSで100の方がいい。今、恐る恐るやって再発するよりは」。残りの公式戦より、10月中旬に始まる短期決戦を優先する判断だ。
ホークスの優勝は3年連続22度目。小久保監督の就任以来、3年続けてパ・リーグを制したことになる。ペナントを取り切った翌日に主力を1人外すという順番は、順位争いが終わっているからこそ選べた。
18日の公示でソフトバンクに新たな出場選手登録はなかった。小久保監督は周東の代わりに登録する選手として、中村晃の名前を挙げている。
発端は9月12日のロッテ戦、中堅の守備で足を止めた
きっかけは6日前にさかのぼる。9月12日、みずほPayPayドームでのロッテ戦。周東は中堅の守備で打球に飛び込んだ際に左膝裏を痛め、そのまま退いた。試合自体はソフトバンクが5-4で競り勝っている。
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翌13日に検査を受け、以降は出場がないまま日が過ぎた。13日から17日にかけて、ホークスは周東抜きで4試合を戦い、その最終日にリーグ3連覇を決めている。試合前の練習には加わり、打撃練習をこなす姿もあった。それでも出番は訪れず、負傷から6日後の18日に登録を外れる。
チームは19日から21日まで、楽天モバイルパークで楽天と3連戦を戦う。19日と20日が14時、21日は13時開始。相手の楽天は18日終了時点で50勝78敗1分のリーグ最下位に沈む。周東はこの遠征に同行せず、治療に専念する。優勝が決まるまではチームと行動をともにしていたが、区切りがついたところで離れた。
負傷の詳しい診断名や全治の見通しは球団から発表されていない。監督の言葉から読み取れるのは、痛みを押して出られる程度には回復しているという一点だけだ。
10日間は再登録できない、9月28日という区切り
出場選手登録を抹消された選手は、10日間を空けなければ再登録できない。18日の公示にも、9月28日以後でなければ再登録できないと書かれている。抹消はチームの選択であると同時に、最低10日間の離脱を自分で決めることでもある。
ソフトバンクはこの時点で132試合を消化し、84勝45敗3分、勝率.651。2位の西武に11ゲーム差をつけ、順位はもう動かない。残り試合の重みが落ちる分、シーズン終盤の10日間を治療に回す代償は小さい。逆に、痛みを抱えたまま出場を続けて再発すれば、10月の戦いごと失いかねない。
9月18日から、クライマックスシリーズ・ファイナルステージ初戦の10月14日までは26日ある。10日間の再登録制限を挟んでも、実戦で感覚を戻す時間は十分に残る。
ファイナルステージで待つ相手はまだ決まっていない。18日終了時点で2位は73勝56敗4分の西武、3位は73勝57敗3分の日本ハムで、その差は0.5ゲーム。ファーストステージを勝ち上がった側が福岡へ乗り込む。周東が治療にあてる期間は、その勝者が決まるまでの期間とほぼ重なる。
123試合28盗塁、走塁の中心が抜ける意味
周東の今季は123試合出場、打率.277、130安打、4本塁打、38打点。そして28盗塁は、パ・リーグで単独トップに立つ。2位はチームメートの庄子雄大で18盗塁。10個の差をつけている。
チーム全体の盗塁数は71。周東ひとりで、その4割近くを走った計算になる。1996年2月10日生まれの30歳、身長180cm・体重74kgの体で、一塁到達の速さと二塁への走路が相手バッテリーの配球そのものを変えてきた。単独で得点圏へ進める選手が1人いるかどうかで、打線の組み立ては変わる。
群馬県出身、東農大二高から東農大北海道オホーツクを経て、育成ドラフト2巡目でホークスに入った。かつては二塁や遊撃も守る内野手登録だったが、2026年から外野手登録に変わり、今季守備に就いた121試合はすべて外野だった。今季の123試合という出場数が示す通り、ほぼ毎日グラウンドに立ってきた。
代役に名前が挙がった中村晃(36)は左打ちの内野手で、今季限りでの現役引退を表明しているベテランだ。体調不良で9月9日に登録を外れており、19日から再登録が可能になる。走塁でそのまま置き換わる選手ではない。周東が空けた一番の穴は、盗塁そのものより、相手バッテリーへの圧力のほうだ。
10月14日、ファイナルステージから始まる短期決戦
ソフトバンクはパ・リーグを制したため、クライマックスシリーズはファーストステージを戦わず、ファイナルステージから登場する。開幕は10月14日。ファイナルステージは通常6試合制で、リーグ優勝チームに1勝のアドバンテージが与えられ、アドバンテージを含めて先に4勝した側が日本シリーズへ進む。ただし2026年からは、優勝チームとファーストステージ勝者のレギュラーシーズンのゲーム差が10ゲーム差以上か、ファーストステージ勝者のレギュラーシーズン勝率が5割未満の場合、7試合制に切り替わってアドバンテージは2勝、先に5勝した側が勝ち上がる。判定に使うのはレギュラーシーズンの最終成績で、18日終了時点ではソフトバンクが2位の西武に11.0ゲーム、3位の日本ハムに11.5ゲームの差をつけている。この差が10ゲーム差以上のまま最終順位が固まれば、7試合制が適用される。
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短期決戦では、1つの盗塁が試合の流れを動かす。3試合先に勝てば終わる戦いで、1点の重みはレギュラーシーズンと比べものにならない。得点が動きにくい試合ほど、走者ひとりの足が効いてくる。小久保監督が「100」という数字にこだわったのは、周東という選手の価値が、痛みを抱えた状態では半分も出ないことを分かっているからだろう。
周東が次にグラウンドへ戻るのは、早ければ9月28日以後。ただ本当の照準は、その先の10月14日に置かれている。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]






































































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