クイーンズ駅伝2026のエントリー発表 新谷仁美・田中希実ら注目選手と出場24チーム

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
日本実業団陸上競技連合は11月4日、11月22日に宮城県で行う「クイーンズ駅伝in宮城 第46回全日本実業団対抗女子駅伝競走大会」のエントリー選手一覧を公表した。出場は前回上位8チームと予選会を勝ち抜いた16チームの計24チーム。積水化学には北海道マラソンを大会新記録で制した新谷仁美が、豊田自動織機には4月に再入社した田中希実が名を連ねた。
11月22日正午スタート、松島町から仙台までの6区間
大会は11月22日12時00分に宮城県松島町の松島町文化観光交流館前をスタートし、仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)にゴールする6区間42.195kmで争う。前回大会のスタートは12時15分で、今年は15分早まる。主催者は6月の時点でこの変更を告知しており、交通規制の時間帯も合わせて変わる。
| 区間 | 距離 | 中継点(終点) |
|---|---|---|
| 1区 | 7.0km | 塩竃市地域活動支援センター前 |
| 2区 | 4.2km | NTT東日本塩釜ビル前 |
| 3区 | 10.6km | 富士化学工業前 |
| 4区 | 3.6km | 聖和学園高等学校前 |
| 5区 | 10.0km | 仙台第二高等学校前 |
| 6区 | 6.795km | 弘進ゴムアスリートパーク仙台 |
最長は10.6kmの3区で、10.0kmの5区とともにエース級が集まる区間だ。外国人選手は1チーム1人までで、走れるのは3.6kmの4区に限られる。各チームの登録は監督1人と選手10人以内で、資生堂だけは7人の登録だった。
テレビはTBS系列28局のフルネットで生中継する。大会要項にある放送時間は11時35分から14時36分の予定だ。
区間ごとのオーダー(区間エントリー)は11月5日時点で未発表。前回大会も、オーダー表が公表されたのはレース前日だった。大会要項では、区間最終エントリーの提出は大会前日の11月21日10時から12時までと定められている。同日13時30分から仙台市内で監督会議があり、その後に記者会見を開く予定となっている。
シード8チームと予選会通過16チーム
シードは前回の第45回大会で8位までに入ったチーム。残る16枠は、10月18日に福岡県宗像市・福津市で行われた予選会(プリンセス駅伝in宗像・福津)の上位16チームが手にした。予選会はルートインホテルズが2時間18分48秒でトップ通過し、7秒差でダイハツ、さらに豊田自動織機が続いた。ルートインホテルズは5区の藤田正由加で首位に立ち、そのまま逃げ切っている。
予選会では4区と6区で区間新記録が出た。京セラのアグネス・ムカリが4区(3.8km)を11分07秒、パナソニックの齋藤みうが6区(6.695km)を21分00秒で走り、ともに区間賞を取った。6区ではTOTOの宮原なな佳も21分05秒の区間2位で、従来の区間記録を上回った。最後の16枠目は京セラの2時間22分25秒で、17位の日立は46秒及ばず本大会への切符を逃した。
関連記事:クイーンズ駅伝2026の出場チーム、予選会から16チーム プリンセス駅伝はルートインホテルズが1位通過
| 出場チーム | 出場枠 | 主な登録選手 |
|---|---|---|
| エディオン | シード | 矢田みくに、 |
| JP日本郵政グループ | シード | 鈴木亜由子、 |
| 積水化学 | シード | 新谷仁美、 |
| 三井住友海上 | シード | 樺沢和佳奈、 |
| 資生堂 | シード | 五島莉乃、 |
| ユニクロ | シード | 高島由香、 |
| 天満屋グループ | シード | 前田穂南、 |
| しまむら | シード | 安藤友香、 |
| ルートインホテルズ | 予選会1位 | 市田美咲、 |
| ダイハツ | 予選会2位 | 松田瑞生、 |
| 豊田自動織機 | 予選会3位 | 田中希実、 |
| 岩谷産業 | 予選会4位 | 川村楓、 |
| パナソニック | 予選会5位 | 渡邊菜々美、 |
| ニトリ | 予選会6位 | 鈴木葵、 |
| TOTO | 予選会7位 | 宮原なな佳、 |
| ノーリツ | 予選会8位 | 小林朝、 |
| デンソー | 予選会9位 | 松谷里緒、 |
| DaiichiLifeグループ | 予選会10位 | 出水田眞紀、 |
| スターツ | 予選会11位 | 對馬千紘、 |
| シスメックス | 予選会12位 | 西原加純、 |
| キヤノン | 予選会13位 | 清田真央、 |
| ユニバーサルエンターテインメント | 予選会14位 | 北川星瑠、 |
| 東京メトロ | 予選会15位 | 村上愛華、 |
| 京セラ | 予選会16位 | 黒田澪、 |
新谷仁美と久保凛、積水化学は主力がそろう
前回3位の積水化学は、豪華な顔ぶれになった。新谷仁美は8月30日の北海道マラソンを2時間24分14秒の大会新記録で制し、約2年半ぶりのフルマラソンで2028年ロサンゼルス五輪の代表選考会(MGC)の出場権を手にしている。愛知・名古屋で行われたアジア大会でマラソン4位の佐藤早也伽、5000m代表の山本有真、1500m代表の道下美槻も入った。
注目はルーキーの久保凛だ。800mの日本記録保持者で、アジア大会の800mでは4位に入った。前回の6区で区間賞を取った佐々木梨七、5区区間2位の山﨑りさも引き続き登録されている。
一方、連覇を狙うエディオンは前回の優勝メンバーが中心となった。前回大会で主将として3区を走った矢田みくには、アジア大会のマラソンで銅メダルを獲得。前回1区で区間賞を取った水本佳菜、アンカーを務めた平岡美帆もエントリーした。前回2位のJP日本郵政グループは、2021年東京五輪のマラソン代表でチーム最年長の鈴木亜由子らを登録している。
田中希実は2022年以来の出場なるか
豊田自動織機の登録メンバーには、田中希実の名前があった。
田中は2022年に豊田自動織機へ入社し、翌2023年に退社してプロへ転向した。退社後も同社の支援を受けながら活動を続け、創立100周年の2026年4月に再入社。6月14日の日本選手権では女子1500mで7連覇を飾った。再入社にあたっては会社を通じて「退社後も引き続き温かいご支援があったおかげで、プロとしての活動を充実させることができました」とコメントしている。
愛知・名古屋のアジア大会では、10000mで銀、1500mで銅、5000mで銀と、出場した3種目すべてでメダルを手にした。
関連記事:田中希実、アジア大会女子1500m銅 小林祐梨子以来20年ぶりの日本勢表彰台
10月18日の予選会は走らなかったが、本大会での出走には意欲を見せていたという。走れば2022年以来4年ぶりのクイーンズ駅伝となる。チームは予選会を2時間19分13秒の3位で通過しており、5区の磯部早良が区間2位で順位を押し上げた。そこに1500mや5000mなどの日本記録を持つ田中が加わる。
不破聖衣来、廣中璃梨佳、前田穂南も登録
前回4位で6年ぶりにシード権を得た三井住友海上は、エースの樺沢和佳奈に加え、不破聖衣来を登録した。不破は初マラソンとなった8月30日の北海道マラソンで、新谷に続く2時間26分04秒の2位に入っている。前回2区で区間賞を取った西山未奈美は、アジア大会の3000m障害代表だった。
前回、過去最高の6位で11年ぶりにシード権をつかんだユニクロは、今季加入した廣中璃梨佳を登録した。廣中は前回大会ではJP日本郵政グループの3区を走り、区間2位だった。天満屋グループには女子マラソン日本記録保持者の前田穂南がいる。
予選会4位の岩谷産業は、女子4×1500mリレーで17分20秒12の日本新記録を出した4人、塩見綾乃・小山愛結・児玉彩花・長谷川麻央をそろって登録した。
関連記事:女子4×1500mリレー日本記録、岩谷産業が17分20秒12 塩見綾乃・小山愛結・児玉彩花・長谷川麻央
資生堂は休部前、最後のクイーンズ駅伝
2027年3月末での休部を発表している資生堂は、エースの五島莉乃ら7人をエントリーした。五島は前回、3区を32分54秒の区間新記録で走り、区間賞を取った。2022年に資生堂が出した2時間12分28秒は、今も大会記録として残る。
関連記事:資生堂ランニングクラブが2027年3月末で休部、資生堂が発表 クイーンズ駅伝2度優勝の歩みと五島莉乃ら選手の今後
前回2025年11月23日の第45回大会は、エディオンが2時間13分50秒で初優勝した。出場32回目でつかんだ栄冠だった。1989年の創部以来初の優勝で、2位のJP日本郵政グループとの差はわずか7秒だった。5区で区間賞の細田あいが最優秀選手賞に選ばれている。4区ではJP日本郵政グループのカリバ・カロラインが10分38秒の区間新記録を出しており、今回も同チームに登録されている。
| 順位 | チーム | 記録 |
|---|---|---|
| 優勝 | エディオン | 2時間13分50秒 |
| 2位 | JP日本郵政グループ | 2時間13分57秒 |
| 3位 | 積水化学 | 2時間14分51秒 |
| 4位 | 三井住友海上 | 2時間15分47秒 |
| 5位 | 資生堂 | 2時間16分08秒 |
| 6位 | ユニクロ | 2時間16分22秒 |
| 7位 | 天満屋 | 2時間16分29秒 |
| 8位 | しまむら | 2時間16分41秒 |
連覇を狙うエディオン、主力をそろえた積水化学、田中が加わる豊田自動織機。それぞれのエースがどの区間に入るのかは、11月21日に提出される区間エントリーで明らかになる。8位までに入ったチームには、来年のシード権が与えられる。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 南條楓]








































































コメントはこちら