古着「オールドユニクロ」、フリースは高いもので9000円に 紺タグなど年代の見分け方と相場、買える場所を整理

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古いユニクロの服が「オールドユニクロ」と呼ばれ、古着として値を上げている。オールドユニクロ研究家のmihra(ミフラ)さんは1987年頃から2009年頃までの商品を指すと考えており、フリマアプリではフリースが高いもので9000円ほど、レザー系は1万〜2万円で取引されるという。年代はタグの形で大まかに見分けられ、主な買い場はフリマアプリと各地のリサイクルショップだ。
オールドユニクロとは 研究家は1987年頃から2009年頃までの商品と考える
報道によると、オールドユニクロに明確な定義はない。約1000着を集めてきたmihraさんは、ユニクロがオリジナル商品の開発を始めた1987年頃から2009年頃までの商品を指すと考えている。現在に近いロゴになったのが2010年頃なので、そこが一つの区切りになる。この言葉が古着好きの間で使われ始めたのは、2020年前後とみられている。
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mihraさんは1998年生まれ。最初の1着は約5年前、セカンドストリートで見つけた2000年頃のグレーのフリースだった。紺地に太い書体で「UNIQLO」と書かれた、今とは違うタグが付いていたという。親が部屋着にしていたユニクロを思い出し、普段着にするつもりで買ったところ、年代ごとのロゴや仕様の違いに引き込まれ、収集を始めた。
大量に売れた服なのに、古着店ではあまり見かけない。
理由は二つある。当時のユニクロは着古したら処分する日常着と思われていて、将来の価値を考えて取っておく人が少なかった。さらに、アメリカの古着を扱う店は海外からの仕入れが中心で、国内の量販店ブランドは対象になりにくかった。そのため、今も地域のリサイクルショップに日用品として並んでいることが多いという。
オールドユニクロの相場 品目別の値段の目安
mihraさんによると、いちばん大きな市場は古着店ではなく、メルカリなどのフリマアプリだ。品目ごとの値段の目安は次のとおりだった。
| 品目 | 値段の目安 | メモ |
|---|---|---|
| フリース | 高いもので9000円ほど | 今は見ない色・ |
| フリース | 500円ほど | リサイクルショップでの例 |
| レザー系 | 1万〜 | 高額になりやすい品目 |
| デニム | 6000円前後 | 人気が高い品目 |
| ネルシャツ | 4800円ほど | 雰囲気の良いもの |
表の値段は研究家の見立てで、店や時期、状態によって変わる。フリマアプリには10万円近い値段のスウェットも出品されているが、これは出品者が付けた値段で、その額で売れたことを示すものではない。
同じフリースでも、値段には10倍以上の開きがある。mihraさんは、古ければ価値が出るわけではなく、デザインが良くないものは安いままだと話す。色の珍しさ、サイズ、傷みの少なさが値段を分けるのだ。
希少とされる品も知られている。創業当初の「UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE」タグが付いた服や、1997〜1998年頃にあった派生業態「スポクロ」「ファミクロ」の服は流通がごく少ない。1998年前後に広島県福山市のカイハラ製デニムを使って3900円ほどで売られたセルビッジデニムも、古着市場で名前が挙がる一本だ。ユニクロのフリースが1900円で大きな人気を集め、社会現象と呼ばれたのも同じ1998年だった。
タグで見分けるオールドユニクロの年代 紺タグは2000年前後
年代を知る手がかりになるのが、首元のタグだ。mihraさんによる区分をまとめると、次のようになる。
| タグ | 時期の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 最初期タグ | 創業当初 | 手をつないだ男女と「UNIQUE |
| ワシの紋章タグ | 1989〜 | 装飾的なデザイン。主にシャツ類で見られる |
| 「Unique」タグ | 1989〜 | 黒地または白地に「Unique」の文字 |
| 緑タグ | 1993年頃から | 古着市場で「緑タグ」と呼ばれる |
| 銀タグ | 1994年から | 紺地に銀色の文字。初期のフリースなどに付いている。1999年のカタログでも確認できる |
| 紺タグ | 2000年春夏から2002〜 | 紺地に白い文字。現存数が比較的多く、 |
| 丸タグ | 2003年頃から2009年頃 | 丸い枠の中にサイズだけを記載。ブランド名がない |
| 現行タグ | 2010年春にほぼ定着 | カタカナの「ユニクロ」と「UNIQLO」を併記。2006年のリブランディング後に切り替わり、 |
いちばん出会う機会が多いのは紺タグで、mihraさんの最初の1着もこの時期にあたる。紺タグの時期は資料によって幅があり、1990年代後半から使われたとする資料もある。表の年代はmihraさんの区分による目安だ。
丸タグには注意がいる。ブランド名がないので、リサイクルショップではノーブランドの服として扱われることがある。裏を返せば、ユニクロの棚ではなく無名の服の棚に埋もれている場合もあるわけだ。
mihraさん自身も、タグだけで年代を決めつけない。当時のカタログや広告、品質表示、素材、縫製を照らし合わせて判断しているという。住所が入った品質表示タグは1997年前後以降の目安とされ、首元のタグと組み合わせると時期を絞り込みやすくなる。
オールドユニクロはどこで買える?
買い場は大きく分けて四つある。
- フリマアプリ:取引の中心。品数が多い一方、人気の色や品目は値段も高めになる
- 大手リサイクルショップ:mihraさんがよく探すのはセカンドストリート、ブックオフ、キングファミリー
- 地方の小さなリサイクルショップ:知名度の低い店が狙い目とされる
- 専門店:まだほとんどない。大阪の「十四才」は早くから注目していた店として知られる
大手のリサイクルショップは、ここ最近オールドユニクロの値付けを上げているという。安く見つけたいなら、人の目が届きにくい地方の店を回るのが近道になる。
ユニクロ自身も古着を売っている。店頭の回収ボックス「RE.UNIQLO」で集めた服を選別し、洗濯や検品をして販売する取り組みで、2023年10月に原宿店で開いた期間限定の売り場では5000着以上が売れたという。2026年6月には、世田谷千歳台店の一時閉店に合わせて、古着売り場をユニクロ新宿三丁目店の2階へ移した。Tシャツは500円、ボトムスは990円、アウターは1290円からで、移設の時点で古着を常設で扱う店は全国で3店舗とされていた。
ただし、こちらは回収された服を並べる仕組みで、品ぞろえは回収の中身で決まる。1990年代や2000年代前半のタグを狙って探すなら、フリマアプリやリサイクルショップの方が見つかる機会は多い。
手持ちの古いユニクロを売る場合も、値段は店や品目、状態でまったく変わる。上の相場は買う側の目安で、売値を保証するものではない。
高くても欲しくなるオールドユニクロの魅力
なぜ数千円、ときに数万円を払ってまで古いユニクロを買うのか。
mihraさんが挙げるのは、まず見た目だ。1990年代半ば頃までの商品はアメリカンカジュアルの色合いが強く、箱形のシルエットや少し野暮ったいデザインが、ほかの古着とも合わせやすい。
初期のユニクロは、何が売れるのかまだ分かっていなかった。オリジナル商品と並んでチャンピオンなどの輸入品や他社の商品も売っていて、デザイナーやパタンナーの経験も浅く、仕様書や型紙も統一されていなかった。サイズや仕立てがばらばらなのはそのためだ。年代が新しくなるにつれて品質は均一になり、今のユニクロに近づいていく。
完成度では今の商品に及ばない。それでもmihraさんは、流行を取り入れようとした跡や大胆さが見える点に、服の「余白」としての面白さを見いだしている。顧客の声や販売データをもとに精度の高い商品をつくる現在のユニクロとは、正反対の魅力だ。
1990年代のユニクロを知らないことも、mihraさんにとってはプラスに働いた。当時を知る人には「安い服だった」という記憶もあるが、自分にはその先入観がなく、一つのカルチャーとして見られたのかもしれないと話す。1998年生まれのmihraさんにとって、フリースブームは親の部屋着の記憶だった。
[文/構成 by ライター 小川 そら]







































































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