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新城楓雅が指名あいさつ、目標は日本一の投手 奈良大学附属高等学校での経歴

新城楓雅が指名あいさつ、目標は日本一の投手 奈良大学附属高等学校での経歴

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千葉ロッテからドラフト5位で指名された奈良大学附属高等学校の新城楓雅投手(18)が10月29日、奈良市の同校で球団の指名あいさつを受けた。190センチの長身右腕は「球界を代表するピッチャーになる」ことを目標に掲げ、いずれは日本一の投手になりたいとも語った。今夏の奈良大会では今春のセンバツ準優勝校、智辯学園を破って決勝まで勝ち進んでいる。

奈良大学附属高等学校でロッテから指名あいさつ

10月29日午後、ロッテの榎康弘アマスカウトディレクターと担当の三家和真スカウトが、奈良市秋篠町の奈良大学附属高等学校を訪れた。あいさつには硬式野球部の田中一訓監督らも加わり、球団側は指名のポイントなどを説明。ドラフト会議当日の入場証と、サブロー監督のサイン色紙も手渡された。

新城は球団を通じて「プロになるという実感が湧いています」とコメントした。続けて「球界を代表するピッチャーになるということを目標に頑張っていきたいです」と、プロでの目標をはっきり言葉にしている。あいさつの後の取材では、三家スカウトが、体が変わってくればスピードはもっと上がると話し、制球の良さを磨いてスケールの大きな選手になってほしいと期待を寄せた。

見ている場所は、その先にもある。報道によると、新城はスケールの大きさが自分の持ち味だと話し、それを伸ばして、いずれは日本一の投手になることが目標だと明かした。別の取材には、日本を代表するピッチャーになりたいとも話している。

「日本一の投手」という言葉は、指名を受けた10月22日にも出ていた。ドラフト会議で名前が呼ばれると、記者会見に同席した田中監督と握手。「呼ばれるか不安でした」と打ち明けたうえで、「指名していただいてとてもうれしいです」と喜んだ。まずは1軍に上がって結果を残すと話し、その先の目標として「日本一の投手になりたい」と語った。会見には家族も同席し、母親はうれし涙を流したという。毎日一番近くで支えてくれた母に、これからは活躍して恩返しをしたいと話している。

ロッテは1位で2度の抽選に外れた末、関西大学の米沢友翔を指名した。支配下の指名は6人で、投手は1〜3位と5位の新城の4人。支配下で指名された高校生の投手は、2位の前田侑大と新城の2人となった。

順位選手位置所属
1位米沢友翔投手関西大学
2位前田侑大投手高岡第一高
3位長屋竣大投手ENEOS
4位黒田義信外野手東日本国際大学
5位新城楓雅投手奈良大学附属高
6位田中皐晴外野手日南学園高

関連記事:ロッテ、ドラフトくじ2連敗 外れ外れ1位の関大・米沢友翔「新人王を取りたい」

190センチから投げ下ろす直球、スカウトの評価は

新城は2008年4月27日生まれ、大阪府大東市の出身。小学4年で諸福スパイダーズに入って野球を始め、中学時代は守口ボーイズでプレーした。現在は190センチ、85キロ。右投げ右打ちの投手だ。

武器は長身から投げ下ろす、角度のある直球。球団の公式サイトに載った担当スカウトのひとことコメントは、190センチを超える長身からMAX148キロの角度のあるボールを投げると紹介し、制球の良さと変化球の器用さも挙げている。そのうえで、将来は1軍で先発ローテーションを任せられる投手と期待を書いた。今夏の奈良大会では最速150キロを計測したと報じられている。

三家スカウトは指名あいさつの後、取材に「マリーンズでこれだけの長身から角度のあるボールを投げられる投手はなかなかいない」と語った。比べたのは、同じ高卒でロッテに入った佐々木朗希(現ドジャース)。身長が近いことに触れ、スケールの大きさでは負けないとして「追い越せる素材」と評している。

本人も数字の目標を持つ。報道によると、角度のある直球をさらに磨き、球速は160キロ前後まで上げたいと話した。球団の公式コメントも、評価のポイントにスケールの大きさと伸びしろを挙げており、まだ完成前の投手として期待されている。

奈良大学附属高等学校での3年間と夏の奈良大会

高校では1年秋からベンチ入りし、2年夏の奈良大会で4強。2年秋からエースを任された。主な歩みは次のとおり。

時期出来事
2024年秋1年生でベンチ入り(背番号10)
2025年夏奈良大会で4強
2025年秋エースとなり、県大会で8強
2026年7月20日奈良大会3回戦で智辯学園高等学校に9-6で勝利(9回完投)
2026年7月27日奈良大会決勝で天理高等学校に0-8で敗れ準優勝
2026年10月22日ドラフト会議でロッテが5位指名
2026年10月29日同校で指名あいさつ

夏の奈良大会は2回戦で高田商業を8-1で下して始まった。最大の山場は、7月20日にさとやくスタジアムであった3回戦だった。相手は今春のセンバツで準優勝した智辯学園高等学校で、先発は左腕の杉本真滉。報道によると、ネット裏にはNPB9球団のスカウトが集まった。

新城は初回、味方の失策や暴投、四死球が重なって4点を先制される。それでも奈良大付打線が2回に主将の辻本泰盛の同点打などで4点を返し、試合を振り出しに戻した。6-6で迎えた8回に3点を勝ち越すと、新城は150球を投げ切って9回8安打6失点で完投。試合後は、春に負けた悔しさから自分が抑えて勝つことを意識していたと話した。

杉本はこの秋、巨人から4位で指名された。夏の奈良大会でぶつかった2人の投手が、ともにプロの世界へ進む。

関連記事:杉本真滉、巨人から指名あいさつ 智辯学園高等学校からの巨人指名は岡本和真以来12年ぶり

だが、甲子園には届かなかった。7月27日の決勝で天理に初回から長打を浴び、7回途中8失点で降板。打線も天理の先発・長尾亮大に5安打に抑えられ、チームは0-8で敗れた。天理は2年連続31度目の夏の甲子園を決めた。泣き崩れた新城は、それでも試合後、上の舞台でチームを勝たせられる投手になると誓っていた。その言葉どおり、3か月後にプロ入りの道が開けた。

創立100年を超えた奈良大学附属高等学校から幕張へ

奈良大学附属高等学校の始まりは1925年。奈良市西ノ京の薬師寺境内に、南都正強中学として創設された。正強高等学校の時代を経て1996年に今の校名へ改め、奈良市秋篠町の現在地へ移転。2025年4月には創立100周年の記念式典を開いた。

野球部は2018年、第100回全国高等学校野球選手権記念大会で夏の甲子園に初めて出場し、1回戦で羽黒(山形)を4-1で破って初勝利を挙げた。2回戦では日大三(西東京)に4-8で敗れている。今年の夏は、それ以来8年ぶりとなる夏の甲子園まであと1勝だった。

学校は10月23日、公式サイトで新城がロッテから5位指名を受けたことを伝え、「今後も応援よろしくお願いします」と呼びかけた。2年前の2024年ドラフトでは、同校の内野手・岸本佑也が楽天から育成1位で指名された。新城はそれに続く、同校からのドラフト指名となった。

新チームはこの秋、秋季近畿地区高等学校野球大会に出場し、10月18日にわかさスタジアム京都で智辯学園和歌山と対戦した。勝利には届かなかったが、学校は公式サイトで声援への感謝を伝えている。

入団交渉や仮契約については、10月30日時点でまだ発表されていない。新城の行き先は千葉・幕張。長身から投げ下ろす直球を磨き、目標に掲げた日本一の投手を目指す。

[文/構成 by スポーツ担当ライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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