那須川龍心、次戦はONE SAMURAI 5でマフディー・ジャマリ戦 11月18日、EBARA WAVE アリーナおおた

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
RISE世界スーパーフライ級王者の那須川龍心(20)=TEAM TEPPEN=が、11月18日に東京・EBARA WAVE アリーナおおた(大田区総合体育館)で開かれる「ONE SAMURAI 5」で、モロッコのマフディー・ジャマリ(29)と対戦する。ONE Championshipが9月25日に発表した。ルールはONEストロー級キックボクシング3分3R。龍心にとってはONE2戦目で、日本定期シリーズ「ONE SAMURAI」には初めての登場となる。
世界王座から2カ月、同じ大田区のリングへ
カード発表は、RISEの世界王座を手にしてからわずか6日後だった。龍心は9月19日の「RISE WORLD SERIES 2026 TOKYO.2」で王者・大﨑一貴に挑み、本戦で決着がつかないまま延長戦へ。延長判定2-1で競り勝ち、6月に延長の末に敗れた相手へ雪辱を果たした。
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その世界戦の会場が、大田区総合体育館だった。同館は2026年4月から、荏原製作所がネーミングライツ(命名権)を持ち、愛称を「EBARA WAVE アリーナおおた」としている。11月18日は水曜日の平日開催で、龍心は新王者として2カ月後に同じ建物のリングへ戻ってくる。
発表された試合はONEストロー級で行う。ストロー級のリミットは125ポンド、約56.7kg。RISEで戦うスーパーフライ級の53kgより重い階級にあたるが、ONEでは同じ階級の中でもリミットより軽い契約体重を設けることがあり、この試合の契約体重は9月26日時点で公表されていない。
相手は“ザ・スナイパー”、ONEで2勝2敗
ジャマリはモロッコのOstora Fighters World所属で、異名は“ザ・スナイパー”。ONEの公式プロフィールによると、母国で7つの国内王座、2つのアラブ王座を手にし、WBCやK-1のムエタイ王座も持つ。兄のザカリア・ジャマリもONEで戦う選手だ。
ONEでの4試合は、すべてムエタイルールだった。2025年4月の「ONE Fight Night 30」でデビューし、トンプーン・PK・センチャイを1R2分56秒、左フックでKOに沈めている。続く2025年6月の試合ではアリーフ・ソー・デチャパンに判定で敗れ、2026年4月には“レジェンド”サムエー・ガイヤーンハーダオに2RでKO負け。連敗で迎えた9月の「ONE Fight Night 47」で、グエン・ゴック・フーからボディ攻撃を軸に3度のダウンを奪い、1R2分42秒TKOで連敗を止めた。
戦績は2勝2敗と五分でも、敗れた2人の顔ぶれは重い。アリーフはONEストロー級ムエタイの現暫定王者で、サムエーは長くムエタイの第一線にいたベテランだ。
ここで目を引くのが、トンプーンという共通の対戦相手である。
龍心は7月24日、タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われた「ONE Friday Fights 163」でONEに初参戦し、そのトンプーンと対戦した。2Rに左ヒザと右ストレートでぐらつかせ、ロープ際でパンチを連打して、2R2分00秒でTKO勝ち。ジャマリは同じ相手を1Rで倒していて、倒すまでの時間では龍心を上回る。ONEのリングで同じ相手を倒した者同士の対戦になる。
ルールの違いもある。ジャマリはONEでキックボクシングルールの試合を戦ったことがなく、ムエタイで認められる肘打ちは、キックボクシングルールでは使えない。龍心にとっては、RISEで積み上げてきたルールに近い土俵で迎え撃つ試合になる。
RISE2階級制覇にMMA白星、戦績は20勝3敗
龍心は元キックボクサーでプロボクサーの那須川天心の弟だ。アマチュアで実績を重ね、2022年4月にRISEでプロデビューした。2024年11月にRISEフライ級王座を奪い、2026年3月には長谷川海翔をKOしてRISEスーパーフライ級王座も手にして2階級を制した。2023年大みそかの「RIZIN」ではMMAにも初挑戦し、シン・ジョンミンにパウンドでTKO勝ちしている。
9月25日時点の戦績は20勝(10KO)3敗。ONEは7月のデビュー戦の1試合だけで、2戦目で日本の定期シリーズへ組み込まれた。
ONE SAMURAIは年12大会、5年で60大会を掲げる日本シリーズ
ONE SAMURAIは、ONE Championshipが日本向けに立ち上げた定期シリーズだ。2026年2月18日の会見で発表され、5000人規模の大会を年8回、1万人規模の大会を年4回開き、5年間で60大会を行う計画が示された。初年度の2026年は、4月から12月までに6大会が組まれている。
第1回は4月29日に東京・有明アリーナで開幕。8月8日の「2」はEBARA WAVE アリーナおおた、9月12日の「3」は横浜BUNTAIで行われた。「4」は10月17日に有明アリーナで開催予定で、12月2日の「6」は再び横浜BUNTAIが会場になる。
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これまでの「1」から「3」は、いずれもU-NEXTでライブ配信された。U-NEXTの案内では、3大会とも配信チケットの購入は不要で、月額プランの利用者が視聴できる扱いだった。「5」も放送はU-NEXTと告知されているが、配信の開始時刻や視聴条件は9月26日時点でまだ出ていない。
メインはパシオvs山北、玖村将史もONE初参戦
「ONE SAMURAI 5」では、ONEストロー級MMA世界王者ジョシュア・パシオ(フィリピン)に山北渓人が挑む世界タイトルマッチがすでに決まっている。9月25日には龍心の試合とあわせ、玖村将史(27)=999=がエリス・バルボーサ(英国)とストロー級キックボクシングで戦うカードも発表された。
玖村は第6代Krushスーパー・バンタム級王者で、戦績は26勝(13KO)8敗。9月19日には龍心と同じRISEの大会で山田貴紀に延長判定で勝った。11月のバルボーサ戦がONE初参戦となる。対するバルボーサはONEストロー級ムエタイ世界王者プラジャンチャイへの挑戦経験を持つ。9月19日に同じ大会で勝った日本のストライカー2人が、そろって11月のONEへ向かう。
龍心の先には、もう一つの対戦が語られている。ONEの創始者でCEOのチャトリ・シットヨートンは7月24日のメディア取材で、ONEアトム級ムエタイ世界王者・吉成名高と龍心の対戦について「あと2~3年後にもしその試合をやるんだったら、東京ドームでやりたいです」と話した。ルールを問われると、ムエタイかキックボクシングかは「分からないです」としたうえで、「まだ夢の話しです」と答えている。
その先の話へ進むためにも、ONEで2勝2敗の相手に結果を出す必要がある。11月18日、龍心はONEでの2連勝を懸けてリングに上がる。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]









































































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