デポーラ、メジャー初安打は先制3ランも ドジャースは9回に4失点の逆転サヨナラ負け

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ドジャースは現地9月13日(日本時間14日)、敵地マイアミのローンデポ・パークでマーリンズに4-6で逆転サヨナラ負けを喫した。デビュー3試合目のホスエ・デポーラ(21)が4回、メジャー初安打となる先制3ランを右翼2階席へ運んだ。2点リードで迎えた9回裏、救援陣が4点を失い、デポーラの一発は勝利に結びつかなかった。
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4回無死一、二塁、カウント2-2から先制の3ラン
両軍無得点の4回表だった。先頭のウィル・スミスが中堅への二塁打で出ると、カイル・タッカーが四球を選んで無死一、二塁。6番・左翼で先発したデポーラに打席が回る。
マウンドには23歳の右腕エウリー・ペレス。デポーラは97マイル台のシンカーを3球ファウルで粘り、カウント2-2からの6球目、98.0マイル(約157.7キロ)の直球を振り抜いた。打球速度108.2マイル(約174.1キロ)、角度39度で上がった打球は右翼の2階席に届き、飛距離は416フィート(約127メートル)と計測された。
打球を見届けたデポーラはバットを放り、自軍ベンチに向かって胸を叩きながら叫んだ。本人は試合後、ベースを回らなければいけないことを一瞬忘れていたかもしれないと明かしている。
一発で終わらなかった。6回2死走者なしの第3打席では、2番手ジャック・ラルストンのスプリットを右中間フェンス直撃の二塁打にする。2回の第1打席は5球で四球を選んでおり、この日は2打数2安打1四球3打点で全打席出塁となった。6回裏の守備からはキケ・ヘルナンデスと交代している。
| チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ドジャース | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 9 | 0 |
| マーリンズ(勝利) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4x | 6 | 9 | 0 |
シーハンは6回無失点、8回から救援陣が崩れる
投手陣は、試合の大半で主導権を握っていた。先発のエメット・シーハン(26)は3回までを完全に抑え、4回に2安打と四球で2死満塁を招いたものの、ジェイコブ・マーシーを中飛に打ち取る。5回と6回は三者凡退で、6回81球を投げて2安打5奪三振無失点。7日のレッズ戦で5回2/3を1失点、10奪三振だった前回登板に続く好投となった。7回は2番手のアレックス・ベシアが三者凡退に抑えている。
流れが変わったのは8回裏。3番手のエドガルド・エンリケスが1死からジョー・マック、エステウリー・ルイスに連打を浴び、四球も絡んで2死満塁とされる。オットー・ロペスに中前へ2点適時打を運ばれ、3-2と1点差に迫られた。なおも2死一、二塁の場面で登板した左腕タナー・スコット(32)が、グリフィン・コナインを空振り三振に仕留めてこの回をしのいだ。
9回表、ドジャースは代打トミー・エドマンが倒れた後、アレックス・フリーランドが中前打で出て二盗を決め、ムーキー・ベッツの右翼線へのエンタイトル二塁打で4-2とした。さらに2死満塁まで攻めたが、タッカーが見逃し三振。自動ボール・ストライク判定システム(ABS)へのチャレンジも判定は覆らず、追加点は奪えなかった。
9回裏、スコットが3連打を浴びて同点、スチュワートがサヨナラ被弾
2点差の9回裏も、スコットがマウンドに残った。回をまたいだ左腕は、先頭から3人に立て続けに打たれる。
| 打者 | 投手 | 結果 | スコア(ド-マ) |
|---|---|---|---|
| ザビエル・エドワーズ | スコット | 一塁への内野安打 | 4-2 |
| ジェイコブ・マーシー | スコット | 捕手前へのバント安打(無死一、二塁) | 4-2 |
| ハビエル・サノハ | スコット | 左翼への2点適時二塁打 | 4-4(同点) |
| 代打アグスティン・ラミレス | ブロック・スチュワート | 左中間へのサヨナラ2ラン(マーリンズ勝利) | 4-6 |
同点打のサノハは、カウント2-2からスライダーを左翼へはじき返した。今季30本目の二塁打だった。無死二塁でスコットに代わった右腕ブロック・スチュワート(34)は、マックの代打で打席に入った25歳のアグスティン・ラミレスに2-1から94.9マイル(約152.7キロ)の直球をとらえられる。打球速度108.6マイル(約174.8キロ)、飛距離407フィート(約124メートル)の打球は左中間スタンドへ。ラミレスの今季4号がサヨナラ弾となり、ドジャースは1人もアウトを取れないまま試合を終えた。
スコットは今季4度目のセーブ失敗で、1勝6敗となった。勝利投手は、9回表1死二塁から登板して満塁のピンチを無失点でしのいだマーリンズのダックス・フルトンだった。
ロバーツ監督は8回、ルイスの緩いゴロを遊撃のベッツが握り替えに手間取った場面と、9回に一塁のフレディ・フリーマンがゴロを処理してベースカバーへ送ったトスが乱れた場面を挙げ、「相手に余分なアウトを与えれば、こうなる」と指摘した。「これが野球だ。最悪だし、嫌な気分だ。でも、それも含めて野球だ」とも語っている。
大谷の負傷者リスト入りで2Aから飛び級昇格
デポーラがメジャーに上がったのは、大谷翔平(32)の離脱がきっかけだった。大谷は左膝や右上腕などの状態が万全でなく、現地3日から6日まで4試合続けて欠場。7日のレッズ戦で先発に戻ったが、3打数無安打1四球に終わり、8日と9日は再び出場しなかった。
関連記事:大谷翔平、9月8日レッズ戦で復帰へ ロバーツ監督「1番打者を務める予定」と明言
ドジャースは11日、大谷を「右上腕二頭筋の炎症」で15日間の負傷者リストに入れたと発表した。登録は8日にさかのぼっており、復帰が可能になるのは最短で現地23日となる。空いた枠に、2A(ダブルA)タルサからデポーラが呼ばれた。3A(トリプルA)を経ない異例の昇格だった。
デポーラはニューヨーク・ブルックリンの出身。高校生のころ、新型コロナウイルスの影響で地元の学校が閉鎖され、ドミニカ共和国のおじたちのもとへ移って野球を続けた。ドミニカ共和国は父親が育った国でもある。首都サントドミンゴのアカデミーで練習を積み、2022年1月に16歳でドジャースとマイナー契約を結んでいる。
今季は2Aで124試合に出場し、打率3割3厘、27本塁打、104打点、31盗塁。出塁率と長打率を足したOPSは.948を記録した。大リーグ公式の有望株ランキング「MLBパイプライン」ではドジャース傘下で1位、全体でも6位に入る。左投げ左打ちの外野手で、背番号は95。
一方で課題は守備にある。タルサでは左翼と右翼を務め、今季8失策を記録した。デビュー戦の11日と翌12日はいずれも指名打者で出場し、13日が初めての外野での先発だった。
ロバーツ監督「エネルギーが好きだ」
デビューからの2試合は安打が出なかった。11日は7番・指名打者で3打数無安打1四球、12日は2打数無安打ながら2四球を選んでいる。マイアミでの3連戦を通じて、11打席で4四球を得た。
デポーラは初安打の場面を「成功する姿はいつも思い描いていた。でも、ちょうどあんなふうになるとは思っていなかった。本当にすごかった」と表現した。デビュー戦の11日には家族や知人ら約15人が球場に駆けつけており、「両親がここに来ていると分かっていたから、最高だった。あの場面ではチームのために何かしようと思っていた」と続けた。記念のボールについては「自分で持っておくなんてあり得ない。そのまま父のところへいく」と明かした。
ロバーツ監督は打席の内容を細かく評価した。「追い込まれてもファウルで粘り、打てるカウントに持ち込んで、引っ張って本塁打にした。実はかなりいいコースに投げられた球だった」。若い新人がベテランの多いクラブハウスにもたらすものについては、「我々全員へのいい気づきになる。エネルギーが好きだし、自信も好きだ」と話した。
2連敗でポストシーズン進出決定は持ち越し、次はレッズと4連戦
ドジャースは12日にも3-4で敗れ、11日まで続いていた連勝が8で止まった。13日の敗戦で2連敗となり、マーリンズとの3連戦は1勝2敗で負け越した。カードの負け越しは、今月1日から3日のカージナルス戦以来、3カードぶりとなる。
13日の試合前の時点では、勝利に加えてダイヤモンドバックスかパドレスが敗れれば、ポストシーズン進出が決まる状況だった。敗戦で決定は持ち越しとなる。13日終了時点で90勝59敗のナ・リーグ西地区首位を守り、2位パドレスとは9ゲーム差。地区優勝へのマジックナンバーは4のままだ。
故障者の多さも気がかりだ。フリーマンは右膝の痛みを抱えたまま出場し、4打数無安打で2度の併殺打。二塁で先発したミゲル・ロハスは8回の守備で飛び込んだ際に右肩を痛め、9回の打席で代打を送られた。ロハスは試合後、以前から抱える肩の状態が悪化したと説明している。さらに、この試合の8回に2点を失ったエンリケスは、翌14日に腰の張りで15日間の負傷者リストに入った。
ドジャースは現地14日(日本時間15日)から、敵地シンシナティのグレート・アメリカン・ボール・パークでレッズとの4連戦に入った。大谷が戻るまでの間、デポーラには打席を重ねる機会が続く。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]





































































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