こめお「割烹こめを」閉店も視野に 78人食中毒で33分謝罪動画公開「絶対に起こしてはいけない事故を…」

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
麻布十番納涼まつりの「冷やし蟹ラーメン」で78人のサルモネラ食中毒を出した料理人・こめお(31)が9月5日、YouTubeで約33分の謝罪動画を公開した。丸刈り・黒スーツ姿で涙ながらに「割烹こめを」の閉店も視野に入れると語ったが、「かにを」の営業継続や「事故」という表現にSNSの反発は収まらない。格闘家・安保瑠輝也が同ラーメンを一口で箸を置いていたエピソードも拡散し、騒動は広がり続けている。
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丸刈り・黒スーツ・涙――33分間で語られたこと
頭を丸め、黒スーツに紺のネクタイを締めたこめおが、9月5日にYouTubeへ投稿した動画は約33分に及んだ。冒頭から深々と頭を下げ、「被害に遭われた皆さま、ご家族の皆さま、関係者の皆さま。この度は多大なる苦痛とご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした」と口にする。
「食品を提供する立場として絶対に起こしてはいけない事故を起こしてしまったと、深く、重く受け止めております」
9月3日にXへ謝罪文を投稿してから2日。あのときは文字だけだった。今回は肉声で、顔を出し、約33分間カメラの前に座り続けた。動画の終盤では「普段から応援してくださったにもかかわらず、裏切るようなことをしてしまい、大変申し訳ございませんでした」と涙ぐみながら再び頭を下げている。
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閉店を視野に入れつつ「判断できない」
進退についてこめおは踏み込んだ発言をした。「割烹こめをの閉店をすることを視野に入れておりますが、衛生管理体制の見直しと再発防止策を徹底した上で、自分自身と向き合い営業再開をするかどうかを判断する」と語った。営業再開日は決まっていない。
一方で「非常に重い事案と考えており、僕自身が今後の飲食現場に携わるかどうか、今すぐには判断できない状況」とも伝えている。閉店の可能性に触れながらも、明確な決断は避けた格好だ。被害者への補償については「保健所ではなく事業者側として最後まで誠実に対応していく」と表明した。
「700食」疑惑に改めて反論、ただし説明不足は認めた
謝罪動画で多くの時間が割かれたのは、初日に「700食余ってしまった」というXの投稿が招いた使い回し疑惑への釈明だった。
こめおは「700食は完成した冷やし蟹ラーメン700杯を作り置きしていたという意味ではなかった」と説明。2日間で計1000食程度を販売する予定で食材を準備していたが、初日の大雨で計画が狂ったという。「22日に調理した冷やし蟹ラーメンは当日中に廃棄しており、23日に提供した商品は23日に新たに調理したものです」と改めて否定した。
ただし「これまでの発信では700食という数字が何を意味するのか、22日分の商品をどのように扱ったのかについて正確かつ十分に説明できておりませんでした」と混乱を招いた非を認め、謝罪している。
港区の調査結果では、食中毒の原因食品と病原物質は特定されたが、サルモネラ属菌がどの食材・どの調理工程で混入したかは明らかにされていない。使い回しの有無について港区の公式発表では言及がなく、事実関係は宙に浮いたままだ。
「事故」か「事件」か――収まらないSNSの反発
33分間の謝罪を経ても、SNS上の批判は収束していない。zakzakは不信感が払拭されない理由として2点を挙げた。
一つは、こめおが食中毒を終始「事故」と表現した点だ。78人が発症し3人が入院した規模に対し、「事故」では認識が甘いのではないかという指摘がSNS上で広がった。
もう一つは、浅草の蟹ラーメン専門店「かにを」が通常営業を続けている点だ。こめおは動画で「浅草店のかにをで通常提供している商品とは商品内容、調理内容、提供形態が異なります」と説明し、保健所から「営業自粛する必要はない」と回答を受けたと語った。だが「原因が特定されていないのに同じ蟹ラーメンの店を開け続けるのか」という疑問はくすぶる。
9月3日の時点で、こめおはXのプロフィール欄に掲げていた「F*CK THE RULES. ARE YOU READY?」の文言を削除していた。スポニチがこの変更を報じると、皮肉交じりの反応がSNSで急速に拡散された。
安保瑠輝也「一口食べた瞬間に、これ食べ物じゃないなと思って」
騒動の渦中、もう一つ大きな話題を呼んだのが格闘家・安保瑠輝也のエピソードだ。
安保は自身のYouTubeチャンネルで、まつり当日に知人3人と会場を訪れ、こめおの蟹ラーメンを口にしていたと明かした。「一口食べた瞬間に、腐ってる腐ってない関係なく『これ食べ物じゃないな』と思って」。そう振り返り、すぐに丼を置いたという。
たまたま目の前を通りかかったこめおに「これめっちゃ普通やね」と伝えると、「普通ってなんだよ」と返された。安保は一口で箸を置いたため体調を崩さなかったが、「一緒に入った3人は全員食べてました。全員体調壊してます。しかも5日間」と語った。
このエピソードはX上で”野生の勘”として瞬く間に拡散された。サンスポも「食中毒騒動のこめお『冷やしカニラーメン』一口で箸を置いた真相告白」として詳しく報じている。
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弁護士「業務上過失致傷罪に問われる可能性」
法的リスクも見過ごせない。東スポWEBの取材に応じたアディーレ法律事務所の大垣優希弁護士は、民事と刑事の両面で責任を問われる可能性を指摘した。
民事では、健康被害を受けた客から治療費や休業損害、慰謝料の損害賠償を請求されうる。被害者が増えれば請求額も膨らむ。刑事では「必要な衛生管理を怠った結果として食中毒が発生した場合、業務上過失致傷罪に問われる可能性もある」と述べた。過去にも食中毒で事業者や関係者が逮捕された事例があり、「衛生管理上の問題や責任の所在が明らかになれば、刑事手続きに発展する可能性は十分にあるでしょう」と踏み込んでいる。
営業停止は9月9日まで――問われる次の一手
「割烹こめを」への7日間の営業停止命令は9月9日で終わる。再開するか、閉店するか。こめおは謝罪動画で「信頼を取り戻すことを諦めることなく、一つ一つ行動で示していきたい」と語った。
だが78人の食中毒は、個人経営の飲食店としては極めて重い数字だ。「東京カレー万博2026」「大つけ麺博」への出店も取りやめとなり、飲食イベントの道も閉ざされた。33分の涙をもってしても、一度失われた信用を取り戻す道のりは長い。
[文/構成 by さとう つづり]






































































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