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横川尚隆選手、ZeniX Japan Proで優勝 9月のミスター・オリンピア出場権を獲得

横川尚隆選手、ZeniX Japan Proで優勝 9月のミスター・オリンピア出場権を獲得

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ボディビルダーの横川尚隆(32)が8月2日、千葉県市原市で開催されたプロ大会「ALLOUT Presents ZeniX Japan Pro」の212ポンド級で優勝した。プロとしての初戦を白星で飾り、9月に米ラスベガスで開かれる「ミスター・オリンピア」の出場権を獲得した。日本人選手による初制覇に向けた挑戦が、本格的に動き出す。

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千葉の舞台で掴んだプロ初勝利

横川尚隆(32)が8月2日、千葉県市原市市民会館で開催されたプロボディビル大会「ALLOUT Presents ZeniX Japan Pro」に出場し、優勝した。

大会はIFBBプロリーグ公認で行われ、212 Bodybuilding、Men’s Physique、Figure、Bikiniの4部門で実施された。横川が挑んだのは「MEN’S 212 BODYBUILDING」部門。体重212ポンド(約96キロ)以下の選手が対象となる階級で、体重無差別のオープン級とは違い、比較的小柄な体格の選手にもチャンスがある区分として知られる。この階級に、日本人5人を含む11人が出場した。

エントリーできるのは「IFBBプロカード」を持つ選手だけだ。世界各地のプロ大会に出る資格を意味するこのカードを、横川は2025年に手にしたばかり。今回が、プロとして迎える初めての大会だった。そのプロ初戦を、横川は白星スタートで飾った。

会場となった市原市民会館大ホールには、観戦チケットが完売するほどの関心が集まった。当日券の販売もない中、満員の客席が見守る舞台での初優勝となった。

優勝で手にしたのは、ボディビル界最高峰の大会「ミスター・オリンピア」への出場権だ。ミスター・オリンピアは9月24日から27日にかけて、米ラスベガスで開催される。世界各国のトップビルダーが集う舞台に、横川は日本代表の一人として立つことになる。

優勝インタビューで横川は「この日のためだけに生きてきて、優勝することができてとにかく安心しています」と振り返った。続けて「ここまでたくさんの方々に応援されているので、絶対にオリンピアを獲らなきゃいけない」と語り、「みんなのためにも、自分の人生のためにも獲らなきゃいけないし、本気で獲りにいきます」と、世界最高峰の舞台での優勝を誓った。安堵と決意、両方がにじむコメントだ。

6年越しの競技復帰で掴んだプロ資格

横川は2019年、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)の日本ボディビル選手権で優勝し、日本一に輝いた経歴を持つ。その後はタレント活動に軸足を移し、トレーニングを続けながらも競技会からは距離を置いていた。

流れが変わったのは2025年だ。横川は6年ぶりに競技会のステージへ戻ると、11月23日に開催された「Olympia Amateur Japan 2025」に出場。212ポンド級を制したうえ、全部門の頂点を決めるオーバーオールでも優勝し、プロ資格「IFBBプロカード」を手にした。審査員全員が1位票を投じる完勝だったという。そこから9カ月足らずで迎えたプロ初戦こそ、今回のZeniX Japan Proだ。復帰からわずかな期間での、プロ初優勝である。

師匠は元212王者、山岸秀匡

横川を指導するのは、元IFBBプロボディビルダーの山岸秀匡だ。山岸自身、ボディビル212ポンド級のトップシーンで長く戦い、複数のプロ大会で優勝してきた実績を持つ。ミスター・オリンピアの舞台も知る、日本人ボディビルダーの中で世界最高峰の大会を最もよく知る一人と言える。

その山岸は横川を「100年に一度の逸材」と評し、ミスター・オリンピア制覇へ導けると信じている。横川自身、山岸が212ポンド級の頂点で世界と渡り合ってきた背中を間近で見ながらトレーニングを積んできた。今回のZeniX Japan Pro制覇は、師弟二人三脚の取り組みが結果として実を結んだ一戦になった。

山岸自身がミスター・オリンピアの舞台で戦ってきた経験は、そのまま横川の指導に生かされている。世界基準の仕上げ方、審査の見られ方を知る指導者が隣にいることは、9月に向けた横川にとって大きな支えになる。

目指すは日本人初のオリンピア制覇

ミスター・オリンピアは9月、米ラスベガスで開催される。世界各国のプロ資格保持者が集う中、横川は212ポンド級で日本人初の頂点を目指す。長年この舞台を知る山岸をコーチに迎えたことも、挑戦を後押ししている。

プロデビュー戦を白星で飾ったとはいえ、世界大会の壁は高い。ミスター・オリンピアには212ポンド級だけでなく、体重無差別のオープン級をはじめ複数の階級が設けられ、各国の頂点に立つ選手たちが集結する。それでも横川は、山岸との二人三脚で積み上げてきたトレーニングと、優勝でつかんだ勢いを武器に、9月のラスベガスへ照準を合わせる。本番まで残された7週間あまり、仕上げの調整が続く。

千葉のステージで見せた仕上がりが、世界の舞台でどこまで通用するか。横川尚隆の挑戦は、ここから本番を迎える。

[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]

寄稿者

久遠(KUON)
WEBライター(主にスポーツ記事)経験7年。スポーツ、格闘技が好きで、ボクシング世界チャンピオンが主宰するジムに4年間在籍。自分でも練習を重ね、”3分”の過酷さと濃さを体で知る。観戦もライフワークで、会場には年4回ほど足を運ぶ。選手目線の実感とファン目線の熱量、その両方を武器に、試合の見どころやリングのリアルをライター経験を活かしてわかりやすく伝えます。

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