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キヨ「18倍速とか絶対作るなよ!!!」超高速青鬼と公式の“やりとり”はいつから? 2012年の初回から公式倍速モード、17倍速までの歴史

キヨ「18倍速とか絶対作るなよ!!!」超高速青鬼と公式の“やりとり”はいつから? 2012年の初回から公式倍速モード、17倍速までの歴史

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

キヨと『青鬼』公式の、倍速モードをめぐる“やりとり”が始まったのは、2024年7月だ。初代『青鬼』に公式の倍速モードを入れたNintendo Switch・Steam版の発売日、7月26日に、キヨは公式版で遊ぶ『超高速青鬼』を公開し、概要欄に「ついに公式にアレが追加されました。」と書いた。作品との接点自体はそれより前からあり、同じ年の4月には発売前の3D新作『最恐 -青鬼-』を実況している。両者が直接言葉を交わしたわけではない。公式が倍率の上限を上げ、キヨがその最高速で遊ぶ。倍速モードを挟んだこの呼応が、2年あまり続いている。

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倍速モードでの接点は2024年7月26日、公式版の『超高速青鬼』

この記事では、2012年に始まった『超高速青鬼』の歩みと、公式の倍速モードが15倍速から17倍速まで伸びた流れを、年表とあわせてたどる。

ゲームスタジオとLiTMUSは2024年7月5日、ホラーゲーム『青鬼』のSwitch・Steam版を発表した。目玉の一つが倍速モードで、発表資料には「クリア済みの方、配信者、実況者にもお楽しみいただけるよう公式で倍速モードを初実装」とある。スマホアプリの『青鬼2』には2016年から3倍速・5倍速モードがあったが、初代『青鬼』に公式の倍速が入るのはこれが初めてだった。選べる速さは2倍から15倍まで。上限の15倍速は「史上最高速度」とうたわれた。

発売は7月26日。キヨは同じ日の17時20分ごろ、YouTubeに「伝説のホラーゲーム完全新作の公式版『超高速青鬼 & 青鬼 – 藍編 -』」を公開する。タイトルに「公式版」と「超高速青鬼」が並び、概要欄には「ついに公式にアレが追加されました。」の一文。公式の倍速モードがなかったころから続けてきたシリーズが、公式の機能で遊べるようになったことへの反応と読める。

確認できた範囲では、キヨの動画で公式の倍速モードが登場したのはこれが最初だ。公式作品の実況自体は、同じ年の4月24日に3Dの新作『最恐 -青鬼-』で行っている。Steamでの発売は4月26日で、その2日前、発売前の公開だった。発売前に遊べた経緯は明らかにされていない。ただし倍速の回ではない。

一方で、公式の発表資料に”キヨ”の名前は出てこない。倍速モードの対象として書かれているのは「配信者、実況者」までだ。公式がキヨに呼びかけたことも、2人が会話したことも、公開された資料からは見つからない。タイトルの“やりとり”は、公式が用意する倍速モードと、それを遊ぶキヨの動画とが呼び合ってきた関係を指している。『青鬼』という作品とのつながりで言えば、キヨは2014年の実写映画『青鬼』のニコニコ生放送の実況番組にも、レトルトと出演していた。

2012年の初回は「他実況者様」にならった挑戦

『青鬼』は、noprops氏がRPGツクールXPで作り、2004年にPC向けのフリーゲームとして公開したホラーゲームだ。洋館に閉じ込められた主人公たちが、謎を解きながら青い怪物から逃げる。逃げ惑う実況者の反応と相性がよく、ニコニコ動画の実況文化の中で人気が広がった。

キヨの『超高速青鬼』は、2012年5月12日にニコニコ動画へ投稿した「【実況】超高速青鬼 Part1」から始まる。その後はほぼ週1本のペースで続き、6月17日の最終回まで全6本を公開した。

Part1の説明文には「昔、他実況者様がやっていたので私も挑戦させていただきました。」とある。青鬼を速くして遊ぶ発想は、キヨより前からあったことになる。公式の倍速モードはまだなく、2024年のゲームメディアのレビューも、外部ツールで倍速プレイする遊び方が一部の配信で流行っていたと紹介している。

YouTubeで続いた周年の倍速回、2022年に一度は「終わった」

舞台はやがてYouTubeへ移る。2017年7月29日から8月10日にかけて「誰も知らない初代『超高速青鬼』」を4本公開し、翌2018年からは10月20日の活動記念日と結びつく。

2018年10月20日に始まったのが、5倍速の『超高速青鬼』だった。初回の概要欄には「今日で実況を始めて9年になりました。」とあり、周年の日に倍速青鬼を出す流れはここで生まれた。2019年10月20日には10周年に合わせて10倍速に挑み、概要欄に「10年だから10倍速でやりました。奇跡です。もうできません。」と書き残している。

「もうできません」の言葉どおりには終わらない。2021年10月20日には12周年で12倍速、2022年10月20日には13周年で13倍速を公開し、Xで「13周年だから13倍速青鬼だ。狂ってるぞ。」とつづった。13倍速は10月29日に「完全クリア編」も出ている。

転機は2022年12月6日だった。これまでの倍速回をまとめた動画を公開し、Xに「今年で終わったであろう超高速青鬼を全てまとめました。」と投稿する。本人の中では、ここでシリーズに区切りを付けたつもりだったことになる。

それから1年7カ月後、公式が初代『青鬼』に倍速モードを持ち込んだ。

公式の上限は新作ごとに15倍速、16倍速、17倍速

公式の倍速モードは、既存のゲームのアップデートで速くなったわけではない。新作が出るたびに、上限が1段ずつ上がってきた。

2024年は15倍速。キヨは発売日の公式版動画に続き、11月9日に「青鬼が15倍速で追いかけてくる恐怖の『超高速青鬼 キヨオリジナルver.』」を公開した。概要欄は「皆さんお待ちかねの15倍速です。」。15周年の年で、公式の上限もちょうど15倍速だったが、この年の倍速回は10月20日ではなく11月の公開となった。

2025年は16倍速だ。4月11日に発表された新作『青鬼 ブルーベリー温泉の怪異』で、公式は「前作で好評だった倍速モードが、16倍速までパワーアップ」と告知し、「ノーマルモードクリア済みの方、配信者、実況者の方々は是非挑戦してみてください」と呼びかけた。Switch版の発売は4月25日。キヨは2日後の4月27日に『超高速青鬼 ブルーベリー温泉の怪異』を公開し、10月20日の16周年には16倍速の『超高速青鬼』を出した。この動画の概要欄でゲームとして案内しているのも、ブルーベリー温泉の怪異だった。

そして2026年は17倍速。7月17日に発表された『青鬼2』と『青鬼 臨海学校』は、両方のシナリオに「シリーズ史上最高速となる『17倍速モード』」を積んで8月6日に発売された。価格は1,200円(税込)で、実況動画や生配信は自由に利用でき、収益化の制限もないと案内されている。キヨは発売前日の8月5日、概要欄に「先行プレイVer.」と添えて『超高速青鬼2 ブルーベリー臨海学校』を公開した。先行版を手にした経緯は明らかにされておらず、ほかの実況者による先行プレイ動画も出ている。

関連記事:青鬼2&青鬼 臨海学校が本日発売 Switch/Steamで1,200円、シリーズ最速17倍速モードを搭載

15周年の年に15倍速、16周年に16倍速、17周年に17倍速。2024年から3年続けて、キヨの周年の数字と公式の上限が同じ数字で並んだ。

2012年から17倍速まで、超高速青鬼と公式倍速モードの年表

キヨの動画と公式の動きを、時系列で並べる。

年月日出来事倍率
2004年noprops氏が『青鬼』をフリーゲームとして公開―
2012年5月12日キヨ、ニコニコ動画に「【実況】超高速青鬼 Part1」を投稿(6月17日の最終回まで全6本)公式の倍速モードなし
2017年7月29日「誰も知らない初代『超高速青鬼』」を公開(8月10日まで全4本)―
2018年10月20日活動9周年の日に5倍速の『超高速青鬼』を開始(11月11日まで全5本)5倍速
2019年10月20日10周年で10倍速。概要欄に「もうできません。」(12月12日まで全6本)10倍速
2021年10月20日12周年で12倍速を公開12倍速
2022年10月20日13周年で13倍速を公開(10月29日に完全クリア編)13倍速
2022年12月6日まとめ動画を公開。Xで「今年で終わったであろう超高速青鬼」―
2024年4月24日発売2日前の3D新作『最恐 -青鬼-』を実況(倍速ではない)―
2024年7月5日公式がSwitch・Steam版『青鬼』を発表。初代『青鬼』で初めて公式の倍速モードを搭載公式上限15倍速
2024年7月26日『青鬼』発売。キヨが公式版の『超高速青鬼』を公開し「ついに公式にアレが追加されました。」公式版
2024年11月9日『超高速青鬼 キヨオリジナルver.』を公開15倍速
2025年4月25日新作『青鬼 ブルーベリー温泉の怪異』発売(Switch版)公式上限16倍速
2025年4月27日キヨが『超高速青鬼 ブルーベリー温泉の怪異』を公開公式版
2025年10月20日16周年で16倍速を公開16倍速
2026年8月5日発売前日に『超高速青鬼2 ブルーベリー臨海学校』を先行プレイ版で公開公式版
2026年8月6日『青鬼2』『青鬼 臨海学校』発売公式上限17倍速
2026年10月20日17周年で17倍速を公開。Xで「18倍速とか絶対作るなよ!!!」17倍速

表を見ると、2019年から2022年までは周年の数字にキヨが倍率を合わせ、2024年以降は公式が新作で上げた上限をキヨがその年の倍速回で遊ぶ流れに変わっている。2025年と2026年は、それが10月20日の周年の日に重なった。

「18倍速とか絶対作るなよ」は誰に向けた一言か

17周年当日の2026年10月20日、キヨは19時ごろに17倍速の『超高速青鬼』を公開し、19時10分ごろのXで「活動17周年の私にやれと言わんばかりの17倍速青鬼です。俺を壊すな!!18倍速とか絶対作るなよ!!!」と書いた。

投稿に公式アカウントへのメンションは付いていない。それでも「作るなよ」と言える相手は、倍速モードを作る側しかいない。17倍速を用意した作り手を意識した、キヨらしい念押しだ。17周年当日の動画の詳細は、別の記事で伝えている。

関連記事:キヨ「俺を壊すな!!」活動17周年の日に17倍速『超高速青鬼』を投稿 17周年はいつ?青鬼実況はいつからやってる?

ただし、公式が語っていないこともある。倍速モードを作ったきっかけがキヨの『超高速青鬼』だったのか、上限をキヨの周年に合わせて上げているのか。どちらについても、公式の発表資料やインタビューに説明は見当たらない。公式の告知文が繰り返し挙げてきたのは、あくまで「配信者、実況者」全体だ。

公式側の姿勢として読み取れるのは、実況を前提にしたゲーム作りだろう。LiTMUSは会社紹介で、自社を「『青鬼』シリーズをはじめとした実況動画や生配信に特化したIP・コンテンツを提供しているゲームパブリッシャー」と説明している。倍速モードも、クリアした人や実況者が繰り返し遊べる仕掛けとして位置づけられてきた。

次の節目は2027年10月20日、18周年

18倍速の予定は、まだどこにも出ていない。2024年から3年続けて新作で上限を1段ずつ上げてきたのは、年表のとおりだ。

キヨの18周年は2027年10月20日に来る。2019年に「もうできません」と書き、2022年に「終わったであろう」とまとめたシリーズは、そのたびに続いてきた。今年は「作るなよ」と先にくぎを刺した。公式がどう応じるのか、それとも応じないのか。答えが出るのは、次の新作か、1年後の10月20日になる。

[文/構成 by MediaDogs編集部]

寄稿者

MediaDogs編集部
LINE FRIENDSとTOP4をこよなく愛する編集者。担当はカフェ・飲食店・ホテル・観光地などの体験レポで、届いたレビューを記事にまとめています。おすすめしたい点も、正直に伝えたい点もそのまま。読んだ人が「行ってみようかな」と思える記事になるよう整えています。

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