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今田美桜、ドラマ『記憶』で共演の中井貴一から「おまえは30点で良い」と言われたと明かす

今田美桜、ドラマ『記憶』で共演の中井貴一から「おまえは30点で良い」と言われたと明かす

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

女優の今田美桜(29)が、10月18日に配信されたスポーツ紙のインタビューで、2018年のドラマ『記憶』で共演した中井貴一(65)から「おまえは30点で良い」と言われたエピソードを明かした。今田はこの言葉を「背伸びしなくていいんだ」と受け止めたという。ここまでのキャリアを自分で採点すると「気持ちは30点」。そう答えた今田は「100点ではいたくない」と続けた。

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中井貴一が新人時代の今田美桜に贈った「30点」

インタビューは、上京からおよそ10年の歩みをたどる内容だった。今田は福岡で高校2年生のときに芸能活動を始め、19歳で現在の所属事務所の社長にスカウトされたのをきっかけに上京する。両親とは「いったん22歳まで」という期限を決めていたといい、上京を「勇気がいるものでしたが、していなかったら全然違う人生でした」と語った。

ただ、東京で待っていたのはオーディションに落ち続ける日々だった。「“絶対に受からなきゃ”って焦りがあり過ぎて楽しめなくなっていました」。半年ほどそんな状態が続いたころ、事務所のスタッフから「また次、もう一歩先に進めればそれでいいんだから」と声をかけられ、気持ちが切り替わったという。

仕事が決まり始めても、撮影現場での立ち居振る舞いには戸惑いがあった。そのころに出演したのが、中井が主演したドラマ『記憶』だ。今田はこの作品で共演した中井から「おまえは30点で良い」と言われたと明かしている。

点数だけを見れば、合格点には遠い。

それでも今田は、この言葉を「背伸びしなくていいんだ」という意味に受け取った。完璧を目指して空回りするより、今の自分のままで現場に立てばいい。新人だった今田にとって、ベテラン俳優からの一言はそう聞こえたのだろう。

ドラマ『記憶』はどんな作品だったのか

『記憶』は、フジテレビのCSチャンネル(フジテレビONE/TWO/NEXT)とJ:COMが共同で制作した連続ドラマだ。2018年3月21日に始まり、CS放送のフジテレビNEXT ライブ・プレミアムとJ:COMプレミアチャンネルで同時に放送された。放送枠は毎週水曜午後10時で、全12話。最終話は6月6日に放送されている。

原作は、韓国のtvNが開局10周年の記念ドラマとして制作した『記憶~愛する人へ~』。日本版ではオリジナル版の監督パク・チャンホンが総監督を務め、脚本は神森万里江が担当した。

中井が演じたのは、若年性アルツハイマー型認知症を宣告された敏腕弁護士・本庄英久(ほんじょう・ひでひさ)だ。記憶が少しずつ失われていくなか、本庄は弁護士としての尊厳と家族への愛を守ろうとする。物語の舞台は横浜で、本庄と前妻が事故で亡くした幼い息子をめぐる過去も描かれた。

今田の役は、本庄の法律事務所で事務局を務める足立初花(あだち・はな)。共演には、本庄の妻・遥香を演じた優香、前妻・篠原佳奈子役の松下由樹、本庄を支える新人弁護士・二宮正樹役の泉澤祐希らが名を連ねた。

キャストが発表された2018年1月当時、今田は前年10月期のフジテレビ系月9ドラマ『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』に出演して注目され始めた段階だった。発表時には「素晴らしい共演者の方々の中で演じさせていただくことをとても幸せに思います」とコメントしている。

何度も語ってきた「30点」の言葉

今田がこの言葉に触れるのは初めてではない。2022年7月に発売された女性誌のインタビューでは、20歳前後で周囲の年長者と話がうまくかみ合わず、空回りしていた時期があったと告白。そのときに中井から「お前は30点でいい。頑張りすぎなくていいんだ」と言われたことがきっかけで、「ありのままでいい」と思えるようになったと語っていた。

2024年7月27日に放送されたTOKYO FMのラジオ番組『永野芽郁 明日はどこ行こ?』でも、同じエピソードを披露している。このときは『記憶』のクランクアップの際に中井から「お前は30点でいけ」と言われたと説明。「30点とは!?」と思い、真相はちゃんと聞いていないとしながらも、あまり飾らずにそのままでいけという意味だったのだろうと受け止めた、と話していた。

紹介される場によって言い回しは少しずつ違う。それでも「30点」という数字と、背伸びしなくていいというメッセージは、どの場面でも変わらない。8年前に受け取った一言を、今田は節目のたびに口にしてきたことになる。

「あんぱん」ヒロインを経ても変わらない自然体

『記憶』の後、今田はTBS系『花のち晴れ~花男 Next Season~』(2018年)、日本テレビ系『3年A組―今から皆さんは、人質です―』(2019年)などで知名度を上げた。2021年の映画『東京リベンジャーズ』では日本アカデミー賞新人俳優賞に選ばれている。

2025年にはNHK連続テレビ小説『あんぱん』でヒロインを務め、同年12月31日の第76回NHK紅白歌合戦では綾瀬はるか、有吉弘行、鈴木奈穂子アナウンサーとともに初めて司会を担当した。2026年上半期のCM露出タレントランキング(関東地区)でも1位に入っている。

これだけの実績を積んでも、自己採点は「30点」のままだ。インタビューでは「気持ちは30点」と答えたあと、少し間を置いて「それがいいのか分からない」と笑いながらも、「100点ではいたくない」と強調した。「着飾らずにのびのびやれたら」とも語っている。

苦しかった時期について問われると、「苦しいではなく、どの役も“もっとできた”という悔しさはあります」と答えた。具体的な場面を聞かれても「嫌なこと忘れちゃうタイプなんです」と笑い、思い出せないと謝る場面もあったという。

30歳を前に挑む初の王道ラブコメ

今田は2027年3月に30歳を迎える。20代を「がむしゃらでした」と表現しつつ、「もっと大人のはずだった…」と苦笑い。それでも「今の自分が嫌いではなく、本当に好きで楽しい」と言い切った。30代の目標には「自分の“好き”を見つめて、自分と向き合う時間をつくれたら」を挙げている。

現在は、日本テレビ系の水曜ドラマ『メリーベリーラブ』(毎週水曜午後10時)に、韓国の俳優チ・チャンウクとダブル主演で出演中だ。地上波の放送に加え、ディズニープラスでも配信されている。今田が演じるのは、日本の島でイチゴ栽培に励む農家の女性・夏凛。島を訪れた韓国人の空間プランナー・ユビン(チ・チャンウク)と恋に落ちる役どころで、本人によると王道のラブコメディーは初挑戦になる。

海外のスタッフやキャストと本格的に組むのも初めて。それでも今田は、転機になるかどうかは「見ていただいて、反響があって初めて周囲からそう見えるのかなと思います」と落ち着いて話す。

30点のままでいい。中井の一言は、主演を張る立場になった今も、今田の芝居の土台にある。

[文/構成 by エンタメライター 真柴 ことね]

寄稿者

真柴 ことね
芸能ニュースや音楽、テレビ番組の話題を中心に書いているWebライター。ライター歴は11年。朝は情報番組をはしごするのが日課で、気になった話題はその日のうちに調べ始める。心がけているのは「公式発表を最初に読む」こと。所属事務所やレーベルの発表、番組の公式サイトまで確かめてから書く。ドラマは録画して週末にまとめて観る派。

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