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「辛さ」で選ぶ?「旨み」で選ぶ?李錦記 vs ユウキ、チューブ豆板醤を料理好きが本音レビュー

「辛さ」で選ぶ?「旨み」で選ぶ?李錦記 vs ユウキ、チューブ豆板醤を料理好きが本音レビュー

📷写真・📝レビュー提供:やままる
取材・編集:MEDIA DOGS 編集部/ © 2025 MEDIA DOGS

「今日の麻婆豆腐、なんだか味が決まらない…」。そんな経験はありませんか?

中華料理の味の要ともいえる調味料、豆板醤。スーパーの棚には様々な種類が並んでいますが、特に目にするのが「李錦記(りきんき)」と「ユウキ食品」の製品ではないでしょうか。

スーパーの陳列棚

どちらもチューブタイプで便利そうだけど、一体何が違うの?

今回、長年料理に親しんできた私が、この永遠のテーマともいえる2大豆板醤を徹底的に比較してみました。

結論から言うと、「キレのあるシャープな辛さが欲しければユウキ」、「旨みとコクの深い味わいを求めるなら李錦記」というのが私の答えです。

この記事を読めば、あなたの作りたい料理にぴったりの一本がきっと見つかるはずです。

徹底比較!「李錦記」と「ユウキ」の基本情報

まずは、今回比較する2つの商品の基本的なスペックを見ていきましょう。どちらも日本の食卓ではおなじみのブランドですね。

李錦記(リキンキ)は、1888年にオイスターソースを発明したことから始まった香港の老舗ブランド。今や世界中の一流シェフに愛される調味料メーカーです。日本国内ではエスビー食品が販売を手がけています。

一方のユウキ食品は、1974年に豆板醤の販売からスタートした日本の会社です。中華・エスニック調味料に強く、プロから家庭まで幅広く支持されています。

製品スペック一覧

左:ユウキ|右:李錦記
項目S&B 李錦記(りきんき) 豆板醤(チューブ入り)ユウキ食品 四川豆板醤(チューブ)
メーカーエスビー食品(ブランド:李錦記)ユウキ食品
内容量85g100g
希望小売価格(税別)270円 250円
特徴そら豆と粗く刻んだ唐辛子を熟成。香味と唐辛子の辛み、にんにくの旨みが特徴。種類の異なる唐辛子が辛みの中に奥深いコクと旨みを生み出す、色鮮やかな辛味調味料。
原材料 (主要なもの)塩蔵唐辛子、中華大豆みそ、そら豆みそ、砂糖、唐辛子、にんにく 塩蔵唐辛子、そら豆加工品、唐辛子、食塩
栄養成分 (100gあたり)エネルギー: 112kcal, たんぱく質: 3.0g, 脂質: 2.7g, 炭水化物: 18.9g, 食塩相当量: 12.2g エネルギー: 70kcal, たんぱく質: 2.4g, 脂質: 2.4g, 炭水化物: 9.7g, 食塩相当量: 14.0g

※価格や成分は2025年10月8日時点の公式サイト情報を参考にしています。変更される可能性があるため、購入時にご確認ください。

【実食レビュー】味・辛さ・使い勝手を本音で語る

スペックを眺めるだけではわからない、本当の違いは使ってみてこそ。ここからは、私が実際に両者を使い比べて感じたリアルな感想をお届けします。

① 見た目とテクスチャー:色は「赤」と「茶」

まずチューブから出してみて驚くのが、その色の違いです。

ユウキの四川豆板醤は、鮮やかな「赤」。唐辛子の色がそのまま出ている感じで、見るからに辛そうです。

ユウキは真っ赤

一方、李錦記の豆板醤は、味噌を思わせる落ち着いた「茶色」がかった色合い。ところどころに唐辛子の粒が見えます。

李錦記は茶色

テクスチャーにも違いがありました。李錦記はやや硬めで粘り気があり、味噌に近い質感。ユウキはそれより少し緩やかで、ペースト状です。この違いが、後述する使い勝手にも影響してきます。

② 味と辛さ:「キレのユウキ」か「コクの李錦記」か

いよいよ味の核心へ。少量ずつを直接味見し、麻婆豆腐で使い比べてみました。

ユウキの四川豆板醤は、まさに「純粋な辛さ」。舌に乗せた瞬間、ピリッとしたシャープな辛さがダイレクトにやってきて、それが長く続きます。唐辛子そのものの風味をストレートに感じたい人にはたまらないでしょう。塩気も強いですが、何より「辛さ」が主役です。

対して李錦記の豆板醤は、一言でいうと「複合的な旨み」。最初に感じるのは、そら豆みそやにんにく由来の豊かなコクと塩味。辛さは後からじんわりと、しかし確実に追いかけてきます。めちゃくちゃ辛い!という衝撃ではなく、料理全体に深みを与えてくれるような、奥深い辛さです。

私の個人的な感想ですが、ユウキは「攻撃的な辛さ」、李錦記は「守備も固い辛さ」といった印象。どちらが良い悪いではなく、完全に好みの問題ですね。

③ 使い勝手:チューブの形状と粘度が勝負の分かれ目

チューブタイプは瓶と違ってスプーンいらずで便利なのが魅力ですが、ここにも小さな違いがありました。

粘度が高めの李錦記は、チューブを軽く押すだけでにゅるっと出てきて、量を調整しやすいのが良い点。炒め物にちょっとだけ足したい時など、狙った場所に的確に加えられます。

一方、少し緩めのユウキは、炒め油に溶かしやすいというメリットがあります。油に香りを移す最初の工程で、さっと馴染んでくれる感覚です。ただ、出しすぎには少し注意が必要かもしれません。

料理で活かす!おすすめ活用術とレシピ提案

それぞれの特徴がわかったところで、どんな料理に合うのかを考えてみました。これはもう、使い分けるのが一番楽しい!

ユウキ四川豆板醤:辛さを主役にしたい本格四川料理に

このキレのある辛さは、やはり本格的な四川料理でこそ真価を発揮します。麻婆豆腐を「麻(マー:痺れる辛さ)」と「辣(ラー:唐辛子の辛さ)」で楽しみたいなら、ユウキは最高のパートナー。花椒(ホアジャオ)と組み合わせれば、お店のような刺激的な一皿が完成します。

李錦記豆板醤:旨みとコクをプラスしたい万能中華に

辛さだけでなく、料理全体にコクと深みを与えたいなら李錦記の出番。辛さがマイルドで旨みが強いので、エビチリや回鍋肉など、甘みや他の調味料とのバランスが重要な料理にぴったりです。中華だけでなく、味噌ラーメンに少し足したり、野菜の和え物のアクセントに使ったりと、まさに万能選手です。

購入時の参考情報:価格と入手しやすさをチェック

コストパフォーマンスも気になるところ。希望小売価格を元に1gあたりの単価を計算してみると、ユウキ(100g/250円)が約2.5円/g、李錦記(85g/270円)が約3.17円/gとなり、若干ユウキの方がお得感があります。(※あくまで希望小売価格での比較です)

入手しやすさについては、どちらも全国のスーパーで広く取り扱われており、甲乙つけがたいです。中華調味料コーナーに行けば、まず間違いなく出会える2トップと言えるでしょう。

【豆知識】食卓を豊かにする豆板醤の歴史

ここで少し箸休め。豆板醤のルーツは、中国で古くから作られてきた発酵食品「醤(ひしお)」にあります。そら豆と唐辛子を発酵させて作る四川省の伝統的な調味料で、熟成期間が長いものほど高級品とされています。

日本で麻婆豆腐などの四川料理が広まったのは、料理人・陳建民氏の功績が大きいと言われています。彼が日本の家庭でも作りやすいようにレシピをアレンジしたことで、豆板醤も一般的な調味料として普及していきました。

私たちが手軽に本格中華を楽しめるのも、こうした歴史があってこそなのですね。

世間の声は?SNSや口コミでの評判

私だけの意見では偏るかもしれないので、他の皆さんの声も集めてみました。

【李錦記への口コミ】
「今まで瓶を使っていたけど、チューブだとスプーンいらずで本当に便利!瓶の処分も面倒だったので、これからはこのタイプをリピートします!」
「味については安定していて美味しいと高く評価しています。中華料理には欠かせない。」

【ユウキへの口コミ】
「辛くて美味いという声が多くあります。マーボー豆腐作りには欠かせない調味…」
「色々な豆板醤を試しましたが辛党の私はこれが一番で、かれこれ10年以上使ってます。しっかりと辛みがあり、箸先程度の少量入れるだけで十分辛くなります。」

やはり、李錦記は「使いやすさ」や「安定した美味しさ」、ユウキは「しっかりした辛さ」が高く評価されているようです。私の感想とも一致しますね。

あなたのキッチンに常備すべき一本はこれだ!

さて、長々と比較してきましたが、いかがでしたでしょうか。最後に、これまでの情報をまとめて、どんな人にどちらがおすすめかをご提案します。

  • ユウキ食品 四川豆板醤がおすすめな人
    • とにかく辛いものが好き!刺激的な辛さを求めている人
    • 本格的な四川料理に挑戦したい人
    • 料理の味の主役として、唐辛子の風味を活かしたい人
  • S&B 李錦記 豆板醤がおすすめな人
    • 辛さだけでなく、料理にコクと旨みの深みを出したい人
    • エビチリや回鍋肉など、幅広い中華料理を作りたい人
    • 辛すぎるのは苦手だけど、本格的な味に仕上げたい人

もちろん、一番のおすすめは「両方買って、料理によって使い分ける」ことです!数百円で料理のレパートリーとクオリティがぐっと上がるなら、試してみる価値は十分にあります。

まずはどちらか一本、気になった方から手に取ってみてはいかがでしょうか。あなたの食卓が、もっと楽しく、もっと美味しくなることを願っています。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

※本記事の情報は記事公開当時のものです。ご覧いただくタイミングによっては内容が変更されている場合がありますので、最新情報をご確認ください。

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