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小川航基、J1町田が獲得へ動くとスポーツ報知が報道 年俸3億円超(推定)の条件提示でクラブは未発表

小川航基、J1町田が獲得へ動くとスポーツ報知が報道 年俸3億円超(推定)の条件提示でクラブは未発表

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J1町田ゼルビアが日本代表FW小川航基(29)の獲得に動いていることが分かった。スポーツ報知によると、年俸3億円(推定)を超える条件をすでに提示したという。小川はオランダ1部NECに所属し、今夏の北中米ワールドカップにも出場した実績を持つ。ただし交渉は水面下で、両クラブから正式な発表はまだない。

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町田、小川に年俸3億円超を提示か

複数の関係者によると、町田は8月15日までに小川サイドへ年俸3億円(推定)を超える契約条件を伝えたという。スポーツ報知が8月16日にこの動きを報じ、日刊スポーツも追随した。町田はJ1初優勝を目標に掲げており、決定力を持つストライカーの補強を狙う。

交渉はなお水面下の段階。町田・NECの両クラブから公式な発表は出ていない。実現すれば、小川にとって約3年ぶりの国内復帰となる。

磐田で開花、海を渡った得点王

小川は1997年8月8日生まれ、横浜市出身。桐光学園高から2016年に磐田入りし、2019年には育成型期限付き移籍で水戸ホーリーホックへ渡った。転機は2022年の横浜FC移籍だった。26得点を挙げてJ2得点王に輝き、チームをJ1へ押し上げる原動力となった。翌2023年7月、オランダ1部NECへ期限付き移籍。1年後の2024年7月には完全移籍が決まり、舞台を欧州へ移した。

昨季は公式戦29試合に出場し、9得点3アシストを記録している(リーグ戦のみでは26試合8得点)。数字だけを見れば悪くない内容だが、直近では立場が揺らいでいた。昨季終盤からベンチに回る試合が増え、8月11日の欧州CL3次予選オリンピアコス戦でも登録メンバーから外れた。NECは延長の末2-1で勝利しプレーオフへ進出したが、小川はピッチに立てなかった。オランダの『フットボールトランスファーズ』や米『ESPN』オランダ版は、指揮官シュロイダー監督との確執を伝えている。8月19日のFKボデ/グリムト戦でも登録を外れる見通しだという。

鎌田の同点弾を演出したW杯

小川は今夏の北中米ワールドカップで日本代表に名を連ね、3試合に出場した。1次リーグ初戦のオランダ戦では、後半終盤に伊東純也が右コーナーキックから送った正確なマイナスのクロスへ頭で競り勝った。ボールは鎌田大地に触れてゴールへ吸い込まれ、記録上のゴールは鎌田、アシストは小川となった。同点弾を呼び込んだ働きは代表内でも目立った。

試合後には一幕があった。鎌田は「俺のゴールなのにお前が喜びすぎるから俺のゴールじゃないみたいな雰囲気になっただろ」と冗談めかして言い、小川は「なんか逆ギレされましたね(笑)。そんなふうに言われるのはよく分かんないですけど、なんか良い雰囲気でした」と苦笑いを浮かべたとゲキサカが報じている。

日本代表デビューは2019年12月の香港戦で、初出場からハットトリックを成し遂げた。史上3人目の偉業だった。以来、代表では通算18試合11得点を挙げてきた。

天皇杯王者、資金力を背景に補強

補強の主役である町田は、2018年にサイバーエージェントが経営権を取得して以来、資金力を武器に補強を重ねてきた。2025年11月22日には国立競技場で行われた天皇杯決勝でヴィッセル神戸を3-1で下し、クラブ史上初のタイトルをつかんだ。2026年4月のACLエリート決勝では延長の末アルアハリ・サウジに0-1で敗れ準優勝に終わったが、アジアの舞台でも力を示した。黒田剛監督のもとで結果を積み重ねてきたクラブが、次に狙うのはJ1初優勝だ。新シーズンも開幕から2連勝で首位に立ち、勢いは十分にある。

攻撃陣は相馬勇紀のドリブルとエリキの得点力が生命線とされてきた。そこへ実績十分なストライカーを重ねるのが、今夏の補強の狙いだ。MF松尾佑介やMF明本考浩を新たに加え、FWミッチェル・デュークも復帰した。一方でDF林幸多郎、FWナ・サンホらが移籍で抜けたが、主力の流出は最小限にとどめている。そこへ加わろうとしているのがデンマーク1部ミッティラン所属の韓国代表FWチョ・ギュソン(28)だ。2022年W杯カタール大会で2得点を挙げた実績を持ち、韓国メディア『add ontime』は今週中の合意を伝えている。小川とチョ・ギュソンを同時に獲得できれば、補強の規模は他クラブを大きく上回る。J1の他クラブにとっても、看過できない動きだ。

小川は欧州残留志向、決着は不透明

もっとも、交渉の行方は楽観できない。日刊スポーツによると、小川自身は欧州でのプレー続行を望んでいるとされ、条件面だけで即決するとは限らない。オランダの『AD』はFCユトレヒトなど他クラブの関心にも触れており、移籍先が町田に決まったわけではない。

推定移籍金は190万ユーロ、日本円で約3億5100万円とされ、NEC側の意向も交渉のカギを握る。地元横浜に近い立地と潤沢な資金力は町田の強みだが、決断を下すのは小川だ。

Jリーグの今夏の登録期間は9月16日まで確保されている一方、欧州各国の移籍期間は8月末に閉じるケースが多い。NECに残るか国内復帰を選ぶか、小川はそう遠くないうちに判断を迫られる。今後は交渉の進展、そして両クラブの公式発表が焦点となる。

[文/構成 by スポーツライター ミカ]

寄稿者

Mika
元ブロガーで日本代表戦や海外サッカーのニュースを中心に、スポーツ・エンタメ分野の記事を執筆してきたWEBライター。これまで執筆した記事は2,000本以上。試合日程や結果、選手のプロフィール、移籍情報、国際大会の仕組みなど、日本代表や欧州リーグに関する記事を長く執筆しており、所属クラブが頻繁に変わる選手、複雑な大会方式、海外との時差がある試合日程などを、初めて読む人にも伝わる形へまとめることを得意としている。主な執筆分野は、日本代表、Jリーグ、海外リーグ、チャンピオンズリーグ、ワールドカップ、海外移籍。

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