「りくりゅう」YouTube開設で「すでにワクワク!」 金メダルペアが日常を発信するワケ

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
ミラノ・コルティナオリンピックで日本ペア初の金メダルを獲得した三浦璃来(24)・木原龍一(33)ペア”りくりゅう”が、7月25日にYouTubeチャンネル「りくりゅうちゃんねる」を開設した。4月の現役引退から3か月、競技生活を終えた2人は日常の風景をファンと共有する新たなステージへ踏み出した。
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金メダルペアが新しいプラットフォームへ YouTubeチャンネル開設
フィギュアスケートのペア競技で日本勢初となる五輪金メダルを手にした”りくりゅう”が25日、YouTubeチャンネルの開設を発表した。チャンネル名は「りくりゅうちゃんねる」。三浦璃来さんのX公式アカウントにて「『りくりゅうちゃんねる』を開設しました!」と報告があり、初投稿は同日午後7時頃に予定されていた。
産経新聞やスポーツ報知などの複数メディアが報じた。三浦さんは「私たちの日常を不定期にお届けしたいと思っています」とコメント。スケートリンクではなく、生活の一部を映像として届ける選択は、引退後の新たな表現方法として機能することになる。
ショート5位からの大逆転劇 2月の五輪で歴史を塗り替えた2人
2月のミラノ・コルティナ五輪で、2人は日本ペア競技史上最大の逆転劇を演じた。ショートプログラム5位という絶望的な状況から、フリースケートで158.13点という歴史的記録を樹立。その得点差は、ペア競技の五輪歴史上も類を見ない大型逆転勝利だった。
金メダル獲得直後の2月25日、帰国から一夜明けた会見では、2人の関係についての記者からの質問に「ご想像にお任せします」と答えるなど、慎重な姿勢を保ち続けていた。だが、その後のプロ転向を経ての活動で、競技ではなく人間としての素顔がしだいに世間に見えるようになった。
引退表明から3か月 企業CM出演で活動領域を拡大
4月28日の現役引退会見から3か月。2人への企業オファーは爆発的に増加した。2024年に出版されたフォトブック「RikuRyu! 三浦璃来&木原龍一フォトブック」は、五輪金メダル獲得後に重版され、改めて注目を集めた。その後、資生堂のエリクシール新CM「りくりゅう meets 倍速美容液」篇に初出演し、ゴールドとブラウンの衣装をまとった氷上でのリフトやツイストを披露した映像が話題を呼んだ。
男女ペアという珍しい構成と完成度の高いビジュアル、そして金メダリストという肩書により、引退前には想定できなかったほどのCMオファーが集中している。カナダでの練習拠点での生活は維持しながら、プロスケーター活動やメディア出演のため日本への往来が増えている。
日常風景の発信で広がる認知 競技では見せない姿
5月の日本テレビ番組では、2人が一緒に過ごす時間がクローズアップされた。テーピングのゴミやペットボトルの後始末をめぐるという「ささいなケンカ」も映され、競技選手としてではなく、パートナーとしての本当の姿が認知されるようになった。
引退会見で、200人近い記者の前で、2人は「2人でしたいこと」について照れながら答える場面があった。テレビ番組での密着撮影では、木原龍一さんが三浦璃来さんに優しく言葉をかけ、三浦さんが「もうちょっと優しくしてくれてもいいんだよ?」と返すという、互いに信頼し合う姿が随所で映った。
YouTubeチャンネル開設で、金メダルペアが日常を発信するワケは、こうした「見える化」の流れの延長線上にある。動画投稿というメディアを選ぶことで、編集や報道機関を通さない、より直接的な表現が可能になる。競技時代の演技映像とは別の、日常を共有することで、ファンとの距離が縮まる可能性も高い。
ペア競技の認知度向上へ 五輪前から積み重ねた実績
“りくりゅう”は、ペア競技の認知度を大きく上げた存在だ。五輪前は、フィギュアスケートといえば男女シングルが圧倒的に注目を集め、ペア競技はテレビ放映時間も限定的だった。2人は結成から五輪出場までの間に、世界フィギュアスケート選手権での優勝やグランプリシリーズでの連勝を達成し、着実に実績を積み重ねてきた。
2月の五輪で日本初となるペアの金メダルが生まれたことで、その努力が一気に認知されることになった。一般視聴者の間でもペア競技への理解が深まりつつある。
YouTubeチャンネルの開設は、この流れをさらに加速させるための選択肢となるだろう。教科書的な演技解説ではなく、日常を通じてペア選手がどのような時間を共有しているのかを発信することで、次世代のペア志向者の増加や、ペア競技全体への興味喚起に繋がる可能性がある。
引退後も、ペア競技の発展に貢献する意志が、YouTubeという新しいプラットフォームを選んだ背景にはあるとも考えられる。
ファンからの期待が集中 動画配信の第一歩
NSでは、チャンネル開設の発表直後から期待の声が相次いだ。「日常を見るのが楽しみ」「競技では見られなかった一面を知りたい」といったコメントが集まり、ファンの間では「すでにワクワク」という空気が広がっている。初投稿への関心の高さが窺える。
木原龍一さんは引退会見で「指導の勉強など4、5年かかるのではないかなと思う。その中でできることがあれば実際のコーチングを勉強させていただきたい」と語った。所属する木下グループの木下直哉社長は「もともと2人には引退したらコーチをやってもらいたいと思っていた。将来的には2人のアカデミーをつくりたいと思っている」と述べており、引退後の活動は、現役時代とは違う角度から競技界に関わる姿勢が明確になっている。
YouTubeチャンネルは、その活動の中でも、最も直接的にファンと繋がる手段となるだろう。初投稿の内容や、その後の配信内容によっては、日本のペア競技への関心層がさらに広がる可能性も高い。プロスケーターとしての表現活動と、次世代育成への道が、このプラットフォームを通じて構築されていくことが期待される。
[文/構成 by たかなし もか]






























































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