曇りの日でも楽しめる?箱根・仙石原『箱根ガラスの森美術館』で約16万粒の光の回廊とガラスの花を体験レポ

📷写真・📝レビュー提供:やままる
取材・編集:MEDIA DOGS 編集部/ © 2026 MEDIA DOGS
箱根旅行で美術館へ立ち寄りたいと思っても、「屋外展示は曇りの日でもきれい?」「見学にはどのくらい時間がかかる?」と気になりますよね。
今回は、神奈川県箱根町仙石原にある「箱根ガラスの森美術館」へ家族と行ってきました。以前から訪れてみたかった場所です。
訪れたのは6月下旬の平日。正午ごろに到着して約1時間50分滞在。
クリスタル・ガラスが強くきらめくのは日差しのある時と聞いていたので、どうだろうとドキドキしながら訪問。しかし、曇りの日でもガラスの色や繊細な造形、季節の花が咲く庭園、屋内のヴェネチアン・グラスを十分楽しめました。
ここからは私が訪れた日の状況を写真と一緒にレポートします。
曇りの日でもきれい!箱根ガラスの森美術館でガラスと花の世界へ
箱根ガラスの森美術館は、箱根・仙石原にあるヴェネチアン・グラス専門の美術館です。大涌谷を望む庭園と美術館、ショップ、カフェレストランが一つの敷地にまとまっています。
公式サイトによると、コレクションは約1,000点。その中から約100点が、企画展のテーマに合わせて公開されています。15〜16世紀のヴェネチアン・グラスから、19世紀の復興期、現代ガラスまで、時代をまたいで見られるのが特徴です。
現在の入館料は大人1,800円です。庭園だけではなく館内展示も充実しているため、天候が変わりやすい箱根でも過ごし方を組み立てやすい施設だと感じました。
駐車場からヴェネチアの世界へ 入口とチケットをチェック
ガラスの森美術館の駐車場は普通車は1日500円です。駐車券はなく、帰る前に車両ナンバーを入力して精算する後払い方式でした。


車を止めたら、レンガ塀にある「箱根ガラスの森 入口→」の表示に沿って進みます。

駐車場から少し歩くと、石造りの入口が見えてきます。門をくぐる前から異国のような雰囲気!ガラスの木がお出迎えしてくれます。


訪問時のチケットには、開館30周年記念のガラス製ブックマーカーが付いていました。持ち帰れる小さな記念品まで美術館らしく、うれしい演出です。

チケットを少しでも安く購入する方法は2つあります。窓口で当日券を購入する場合は、入館前に公式サイトの「特別割引チケット」をスマートフォンで開き、ページ画面を窓口で見せるだけで、大人・大高生・小中生の通常料金がそれぞれ100円引きになります。1画面で5名まで利用でき、ほかの割引とは併用できません。
予定が決まっている場合は、オンラインでの事前購入も便利です。箱根ナビでは、大人の入館券が通常1,800円から1,600円になる割引が案内されています。アソビュー!の日時指定チケットも大人1,600円で、通常料金より200円引きです。当日窓口で買うなら公式画面の100円引き、事前に購入するなら200円引きの日時指定チケット、と使い分けると分かりやすいです。
入館してすぐ、クリスタル・ガラスのアジサイ「Ortensia」に出会う
石造りの入口を抜けて最初に目に入ったのが、クリスタル・ガラスのアジサイ「Ortensia」です。本物のアジサイの葉に、赤や青、透明など色の異なるガラスの花が組み合わされていました。


Ortensiaを過ぎて視界が開けると、池、ヴェネチア風の建物、光の回廊、山並みが一度に広がります。手前には「箱根ガラスの森美術館」の看板もあり、この施設らしさが詰まった象徴的な景色でした。

案内マップでは、美術館、庭園、ショップ、カフェレストランの位置を確認できます。演奏の時間が決まっている日は、最初に会場と見学ルートを見ておくと動きやすいです。

アジサイの小径から光の回廊へ 庭園を歩く
マップを確認して庭園へ進むと、青や紫のアジサイが咲く小径が続きます。建物の中だけを巡る美術館とは違い、花や山の景色と作品が溶け合う庭園そのものが見どころです。

風に揺れる「光の回廊」は曇り空でも表情豊か
庭園を象徴する「光の回廊」は、高さ約9メートル、長さ約10メートル。公式サイトでは、約16万粒のクリスタル・ガラスが使われていると紹介されています。
訪問日は曇り空だったため、晴れた日の写真で見るような強いきらめきは控えめでした。それでも、細かな粒が風に揺れて白や虹色に表情を変える様子は繊細で、池越しに眺める景色にも見入ってしまいます。

光の回廊を渡ると、池に沿うようにヴェネチアン・グラス美術館の入口が見えてきます。屋外の景色を楽しんだ流れのまま、次は館内展示へ向かいました。

ヴェネチアン・グラス美術館へ入り「驚異の部屋」を鑑賞
訪問時は、所蔵作品展「ヴェネチアン・グラスでみせる驚異の部屋 ~世界の創生~」が開催されていました。開催期間は2026年4月18日から7月12日までで、自然・人工・異国という三つの視点から作品が構成されていました。
展示室は天井や壁の装飾まで華やかです。ショーケースのガラス作品だけを見るのではなく、空間全体を歩くことで、ヴェネチアの世界へ入り込んだような気分を味わえました。

細かな馬の姿が器の中に収められた作品や、壁から大きく広がる現代作品など、ガラスから連想する器や装飾品だけに収まらない造形が続きます。


馬頭琴を聴いたあと、庭園をさらに奥へ
12時30分から馬頭琴コンサートを鑑賞
館内展示を見たあとは、12時30分からセーンジャーさんの馬頭琴コンサートを鑑賞しました。馬頭琴はモンゴルの伝統楽器で、公式サイトでは「草原のチェロ」と紹介されています。
庭園やガラスを眺めた後に生の音色を聴くことで、美術館での時間にもう一つ思い出が加わりました。演奏の開催日や時間は変わる可能性があるため、コンサートも楽しみたい場合は、訪問前に公式イベントページを確認すると安心です。
ガラスのブドウを眺めながら庭園の奥へ
コンサートのあとは再び庭園へ。ステンドグラスに囲まれた小さな空間には、ブドウの房や葉を思わせるガラス作品が展示されていました。オレンジ、緑、紫と色の異なる房が並び、曇りの日でも鮮やかです。

さらに進んで少し高い場所から庭園を振り返ると、ガラス作品の展示ケースや花の小径、カフェ周辺まで見渡せました。歩く場所によって景色が変わるため、目的の作品だけを急いで回るより、庭園全体をゆっくり歩くのが合う場所です。

ローズガーデンから池沿いの景色へ
庭園の奥には「VENETIAN GLASS ROSE GARDEN」と書かれた入口があり、頭上まで色とりどりのガラスのバラが広がっていました。近くで見ると、淡いピンクの花びらが重なる様子も分かります。


アーチの下から見上げると、赤やピンク、黄色、青のガラスのバラが幾重にも重なっていました。少し離れて全体を眺める時と、真下から見上げる時で、色の広がり方が違って見えます。


池の近くまで戻ると、水面の向こうに先ほど渡った光の回廊が見えます。同じ作品でも、正面から通り抜けた時と、庭園越しに振り返った時では印象が違いました。

最後はクリスタル・ガラスの藤棚へ
その先では、クリスタル・ガラスの藤の花が頭上に連なる藤棚を見られました。公式サイトによると、2023年に制作された作品で、770房、約7万7,000粒のクリスタル・ガラスが使われています。
近くで一粒ずつ眺めると繊細で、少し離れると藤の花房らしい流れが浮かびます。見る距離によって印象が変わる作品でした。


水車小屋「アチェロ」とカフェをのぞいて見学を締めくくる
庭園を一周したあと、水車小屋「アチェロ」へ立ち寄りました。石壁と木の扉が庭園になじむ小さなお店で、入口にはジャムの案内も出ています。

店内で販売されているのは、ガラス小物ではなく、フルーツジャムやメープル製品、オリジナルのお菓子などです。写真に写っているのは、ヴェネチアン・グラス柄の筒に入った美術館オリジナルの豆菓子でした。

最後に、庭園に面したカフェレストランの前も通りました。今回は食事をせず外観を見ましたが、テラス席があり、見学途中や見学後の休憩にも使いやすそうです。

所要時間は約1時間50分 初めて行く前に知っておきたいこと
今回は正午ごろに到着し、庭園、館内展示、12時30分からの馬頭琴コンサート、ショップを巡って、13時50分ごろに出発しました。初めての訪問で急がず見るなら、1時間30分〜2時間ほど予定しておくと動きやすいです。
クリスタル・ガラスの強い輝きを見たい場合は晴れた日が向いています。一方、曇りの日は庭園の花やガラスの色、形を落ち着いて見やすく、屋内展示もあるため、「曇ってしまったから楽しめない」という場所ではありません。
庭園には坂や階段があり、公式案内でも一部にスロープのない場所があるとされています。歩きやすい靴がおすすめです。三脚の使用はできないため、撮影する場合は手持ちで楽しみましょう。
入館券の半券を持ち、受付へ申し出れば当日の再入館もできます。隣接駐車場は有料ですが、徒歩約5分の第3駐車場は無料と案内されているため、荷物や歩く距離に合わせて選べます。

































































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