東海大相模、神奈川大会4回戦で横浜に1-8の8回コールド負け 夏の甲子園出場はならず

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第108回全国高校野球選手権神奈川大会4回戦が7月16日、サーティーフォー保土ケ谷球場で行われた。東海大相模は横浜に1-8の8回コールドで敗れ、夏の甲子園出場はならなかった。前年準優勝の東海大相模はノーシードから勝ち上がっていたものの、横浜の前に力尽きている。横浜は県内公式戦を35連勝に伸ばし、次のステージへ駒を進めた。
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1年生左腕2枚の継投も及ばず、東海大相模が1-8で散る
第108回全国高校野球選手権神奈川大会は7月16日、県内8球場で4回戦16試合が行われた。このうちサーティーフォー保土ケ谷球場で注目を集めた東海大相模対横浜は、横浜が終始主導権を握り、1-8の8回コールドで決着した。8回はコールドが成立する最少のイニング。東海大相模にとっては早すぎる幕切れとなった。
横浜の先発・小林鉄三郎(2年)は7回2/3を投げて1失点にまとめ、5奪三振を記録している。8回2死からはエースの織田翔希(3年)がマウンドに上がり、最後の打者を打ち取ってコールドを完成させた。
東海大相模は前年、第107回神奈川大会で準優勝を果たしたチームだ。今大会は連続の甲子園出場を狙っていたが、ノーシードからの厳しい戦いとなり、4回戦の壁を越えられなかった。試合終了と同時に3年生の夏は幕を閉じた。甲子園への切符をつかむ望みは、横浜との対戦を勝ち上がった側にのみ残されている。
組み合わせ抽選が呼んだ、早すぎた両雄対決
両校が同じ山に入ったのは、6月13日の組み合わせ抽選の時点だった。ともに勝ち上がれば4回戦での激突が決まる組み合わせとなり、発表直後から注目が集まっていた。
東海大相模は今大会、27年ぶりにシードを外れてノーシードで臨んでいる。2回戦は岸根に10-0の6回コールドで快勝、3回戦は苦しみながらも茅ケ崎に5-1で競り勝ち、4回戦進出を果たした。前年夏は決勝で横浜に3-11で敗れて準優勝に終わっており、今大会は雪辱を期していた。
一方の横浜は、前年の神奈川大会を制した実績を引っさげ、県内公式戦の連勝を34まで伸ばしていた。今春はセンバツにも出場している。この日の勝利で連勝記録は35に更新、依然として県内では負けを知らない。
両校は過去2年連続で神奈川大会決勝を戦った間柄だ。2024年は東海大相模が6-4で勝ち、2025年は横浜が11-3で雪辱するなど、勝敗が入れ替わる好敵手として知られてきた。今回はその延長線上にある、大会中盤での早すぎる激突となった。
小林鉄三郎が刻んだ7回2/3、両将の言葉
試合をつくったのは横浜の左腕・小林鉄三郎だった。初回から東海大相模打線を冷静に打ち取り、5回まで無失点で切り抜けている。6回に守備の乱れも絡んで1点を失ったものの、動じずに投げ切った。
小林は先発を託されたときの心境を「自分しかいないかなと思いました」と振り返る。「観客だったり、応援だったり、そういうところも本当に東海大相模さんはすごい勢いがあるので、そこは気にしないように投げました」。中盤の投球についても「いろんな変化球を織り交ぜて、バッターを打ち取ることができたので、それがよかったと思います」と続けた。
村田浩明監督は3日前の先発告知で小林に「お前が変わる日だ」と伝えていたという。試合後は「相模さんと4回戦でやるというのは相当なプレッシャーを感じます」と明かしつつ、「相模さんがいての横浜高校ですし、本当に頑張りたいなって思わせてくれる県」と好敵手への敬意を口にした。
打線は初回、5番・田島陽翔(1年)の左前適時打で早々に2点を先制。2回には満塁の好機から適時打が飛び出して3点目を加え、3回までに4点差とした。5回、6回、8回にも加点を重ね、最終的に8得点を積み上げている。
対する東海大相模は、1年生左腕・吉永颯大(背番号11)が先発したものの3回途中で6安打4失点と苦しみ降板。4回からは同じ1年生左腕の玉代勢湊(背番号20)が継投し、0-5となった6回からは3年生エースの三渡琢真(背番号1)が最後を締めくくった。打線は4番・竹内球太(1年)が3安打を放つなど奮闘し、6回には竹内の二塁打を足がかりに松崎大和の内野安打で1点を返している。だが、序盤で開いた点差は最後まで縮まらなかった。
原俊介監督は先発の吉永について「1年生としては落ち着いてピッチングはできていた」と評価する一方、「まだまだ」と成長の余地を指摘した。3年生には「結果を出してほしかった」と悔しさをにじませつつ、「3年生と同じ気持ちになろうと、大会前からずっと話をしていた」「素晴らしい3年生だった」とねぎらいの言葉を送っている。
主将の安嶋浬久(3年)は「結果を示せなかったのは悔しい」と唇をかんだ。それでも後輩の1年生たちには「自信を持ってほしい。秋からチームの主力として引っ張ってもらいたい」とエールを送った。
平日朝から満員、当日券に1キロの列
平日朝の開催にもかかわらず、球場周辺は試合前から異例の熱気に包まれていた。神奈川県高野連によると、午前7時の時点で当日券を求める列は約1キロに達し、開門直後には満員となって入場できない観客も出たという。急きょ臨時のシャトルバスが保土ケ谷駅と星川駅から運行され、県高野連は公共交通機関の利用を呼びかける事態となった。
両校とも甲子園優勝経験を持つ神奈川の名門で、直近2年は決勝でしのぎを削ってきた間柄だ。それが大会中盤の4回戦で実現するとあって、抽選が発表された時点から前評判は高まっていた。満員のスタンドから送られる声援は試合開始前から途切れず、両チームの選手たちはその熱気の中でプレーすることになった。
打倒横浜に懸けた夏、次代へ託すバトン
東海大相模にとって、このコールド負けは3年ぶりの経験となる。前回は2023年7月24日、第105回大会の準決勝で慶応に1-12の6回コールドで敗れた試合まで遡る。ノーシードから勝ち上がった今夏も、最後は横浜に行く手を阻まれた。
エースの織田翔希は2回戦の初回、打球が左足付近を直撃して緊急降板していた。骨に異常はなかったものの3回戦では登板を回避し、この日が2回戦以来の実戦マウンドとなった。8回2死から登板すると最速153キロを連発し、最後は松崎大和を151キロの速球で空振り三振に仕留めている。ベンチを含めたチーム全体で勝負どころを乗り切った横浜の層の厚さも、今回の結果を分けた一因といえる。
東海大相模は3年生が抜けた後、1年生投手陣を中心とした再建期を迎える。先発した吉永、継投した玉代勢湊はともに今大会が公式戦初登板だった。悔しい経験も、来年へ向けた糧になるはずだ。安嶋主将が後輩たちに送った「秋からチームの主力として引っ張ってもらいたい」という言葉には、その願いが込められている。
一方の横浜は次のステージへ駒を進め、県内無敗のまま夏の頂点を目指す。村田監督が「相模さんがいての横浜高校」と語った通り、最大のライバルを退けた勢いをそのまま決勝、そして甲子園まで持っていけるか。神奈川大会は全国屈指の激戦区として知られ、代表の座をつかめるのはただ1校のみだ。横浜がその椅子を守り切れるか、残る試合にも注目が集まる。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]































































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