漫画家・毛塚了一郎さん永眠 36歳の早すぎる死に「4巻を楽しみにしていたのに…」悲しみ広がる

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レコード漫画『音盤紀行』で知られる漫画家・毛塚了一郎さんが5月下旬に亡くなっていたことが、7月15日にKADOKAWAの漫画誌『青騎士』編集部から発表された。36歳だった。連載中だった『音盤紀行』は既刊3巻で未完となり、SNSではファンから惜しむ投稿が相次ぐ。
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『青騎士』編集部が7月15日に公表、5月下旬に永眠
漫画家の毛塚了一郎さんが2026年5月下旬に亡くなった。36歳。KADOKAWAの漫画誌『青騎士』編集部が7月15日、公式Xおよびnoteで訃報を伝えた。
編集部の投稿は「【読者の皆様へ】漫画家の毛塚了一郎さんが5月下旬に永眠されました」と始まり、代表作である連載漫画『音盤紀行』やデビュー前の作品集『音街レコード』の刊行にも触れている。投稿の閲覧数は60万回を超え、訃報の反響の大きさがうかがえる。
死因は公表されていない。
創刊号からの”看板作家”、レコード愛を漫画に
毛塚さんは1990年3月31日生まれ、東京都出身。2021年4月20日に創刊した隔月刊漫画誌『青騎士』の創刊号で『音盤紀行』の連載を開始し、商業誌デビューを果たした。それ以前は同人誌で2年以上にわたりレコードをテーマにした漫画を描き続けていた。
『音盤紀行』はレコードにまつわる人間ドラマをオムニバス形式で描く作品だ。70年代東欧の闇レコード店を探す少女、近未来アメリカのダイナーに置かれた古びたジュークボックスなど、世界各国・さまざまな時代を舞台にした短編が並ぶ。2022年5月に刊行した1巻は発売後3か月で重版を重ね、漫画ファンだけでなくレコード愛好家や音楽ファンにも読者層を広げた。単行本は2025年2月刊行の3巻が最新で、連載は未完のまま途絶えた。
商業連載以前に書き溜めた自主制作漫画をまとめた『音街レコード A面』『音街レコード B面』もKADOKAWAから刊行されている。
「レコードを聴かない世代にも伝わる話を」
毛塚さんは2022年、東京スポーツのインタビューで作品の狙いをこう語っていた。「レコードという題材はマニアックになりがちなので、レコードを聴かない世代にも伝わる話を描かなければいけないなと。マニアックさはほどほどにして、レコードを聴かない人にも通じるドラマを描きたかった」。
自身の音楽体験についても「ビートルズの”ラバー・ソウル”。全てが詰まっている完成されたアルバムと思います」と熱を込め、「レコード屋に行っていただければ本当にありがたいです。今、実際には閉店するお店が多いので、リアルに音楽を体験できる場所を大事にしていただければ」と読者にメッセージを送っていた。
オーディオ専門メディア・Phile webのインタビューでは、これまでに訪れたレコード店が130店を超えると明かし、「どのお店で買ったのか全部覚えているようにしています」と話している。漫画を描く際にもその記憶が生きていたという。
編集部「作品の輝きは永久に不滅」
『青騎士』編集部は公式Xで「音楽と漫画への愛に満ちた作品のどれもが国内外問わず好評でした。毛塚さんの作品を愛してくれた皆さまに深く感謝いたいします」と綴った。追悼の言葉は「毛塚さんの作品の持つ輝きは永久に不滅だと信じています」と結ばれている。
漫画家のイチカワケイさんは自身のXで「追悼漫画を描かせてもらってます」と投稿し、同業者からも別れを惜しむ声が続く。台湾のThreadsでは中国語で訃報が共有されるなど、海外のファンにも悲しみが広がった。
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X上に広がる惜別、「え…声出た。36歳ってぇ…」
コミックナタリーが訃報を報じたポストに対し、Xユーザーの@xxxxxx911は「え…声出た。36歳ってぇ…」と率直な驚きを投稿した。編集部の公式投稿のリプライ欄にも「音盤紀行4巻を楽しみにしていた」「これからも読み続けたい」という声が連なる。
Threadsでは「漫画家の喪失って、漫画好きにしかわからない種類の悲しさがあって」と書いたユーザーもいた。レコード店関係者、音楽メディア関係者のアカウントが相次いで編集部の投稿をリポストし、漫画ファン以外のタイムラインにも訃報が広がっていった。
連載未完、それでも作品は残る
『音盤紀行』は既刊3巻、『音街レコード A面/B面』を合わせると計5冊の作品が書店と電子書籍で手に取れる。かつて毛塚さんは東京スポーツの取材で「1巻に登場するキャラクターはその後も登場させるつもりです」「最後まで描きたいですね」と語っていた。その構想は未完のまま残された。
[文/構成 by さとう つづり]




























































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