太田椋さん、延長10回1死満塁から初球サヨナラ打 オリックスは今季8度目のサヨナラ勝ち

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オリックス・バファローズは9月5日、京セラドーム大阪でのロッテ戦を延長10回、太田椋(25)のサヨナラ打で制した。1死満塁から初球に迷いなく振り抜いた一打で、試合を決めた。最終スコアは7-6。今季8度目のサヨナラ勝ちとなり、太田個人にとっても今季3度目のサヨナラ打だった。
延長10回1死満塁、初球で決めた一打
試合は延長10回に突入した。1死満塁という絶好の場面で打席に入ったのは太田だった。走者は一塁から三塁まですべて埋まり、外野に飛球が上がるだけでも決着がつく状況。マウンド上の投手が投じた初球、太田は迷わずバットを振り抜く。打球は高く弾みながら三塁手の頭上を越え、そのまま左翼へ落ちるサヨナラ安打となった。ベンチとスタンドが沸き立つ中、オリックスは7-6でロッテを下し、連勝を2に伸ばした。延長10回裏の攻撃を最後まで行わずに決着したため、スコアは「7×-6」と記される。サヨナラ勝ちならではの表記だ。
犠打失敗から一転、延長のドラマ
決勝打が生まれるまでの道のりは平たんではなかった。1回に来田涼斗の適時内野安打で先制したオリックスだったが、2回に3点、4回にはソロ本塁打で1点を追加されて1-4とリードを広げられ、序盤から苦しい展開となった。それでも5回に来田の適時二塁打などで1点差まで詰め寄ると、6回には池田陵真の適時二塁打で追いつき4-4の同点。しかしロッテにも譲らず、7回には再び2点を勝ち越された。それでも紅林のソロホームランで1点差まで詰め寄り、簡単には崩れない粘りを見せた。6回の同点打を放った池田陵真(23)は、これが今季初安打でもあった。「良い結果になってくれて良かったです」と話した。
流れが決定的に動いたのは9回だった。無死一塁の場面で太田に送りバントのサインが出る。ロッテの守護神が投じた150キロの直球を捉えきれず、小さく浮いた打球はファウルゾーンで内野手にキャッチされてしまった。この日5打席目まで安打がなかった太田にとって、悔しい結果だった。それでも味方は粘り、2死一・二塁から中川圭太(30)が左前へ同点適時打を放ち、試合を延長へ持ち込んだ。ここで太田にもう一度、打席が巡ってきた。
太田が明かしたヒーローインタビューの本音
太田は日刊スポーツの取材に「全て挽回できました。絶対にチャンスで回ってこいと思ってた。最高の形で前のバッターたちが回してくれたんで。死ぬ気で決めようと思って行きました」と打ち明けた。バントを失敗した直後の打席だからこそ、初球からためらわずに振り抜く覚悟があったのだろう。
サンケイスポーツの取材には「自分の一打で試合が決まる。それ以上にうれしいことはないと思います」と喜びを語った。ヒーローインタビューでは、オリックスの子どもファンクラブ「おりっこ」の一員からトマトが苦手な人へのアドバイスを求められる一幕もあり、「僕も最近食べられるようになったので、まだ食べなくていいと思います!」と答えて笑いを誘った。自身も25歳になってようやく食べられるようになったといい、プチトマトの食感は今も少し苦手だが、栄養を考えて口にするようにしていると付け加えた。豪快な一打の後に見せた、素顔の一面だった。
力投のエスピノーザ、白星は届かず
今季ここまでパ・リーグ最多タイの11勝を挙げていたエスピノーザは、この日も先発のマウンドに上がった。6回を投げて4失点ながら、三振を10個奪う力のある投球を見せる。ただし試合を離れた時点でスコアはリードしておらず、12勝目にはつながらなかった。7回には2番手が2失点を喫し、一時は2点のビハインドを背負う場面もあったが、その後の継投陣は無失点でしのぎ切った。打線もまた、突き放されるたびに手を緩めない。1点を追う9回に中川が意地の同点打を放ち、最後は延長10回の一発で締めくくった。投手陣が粘り、打線が食らいつき、最後は一撃で仕留める。終盤に競り合う試合が続く今のオリックスらしい戦い方だった。
延長8戦6勝2分け、自身3度目のサヨナラ打
太田にとって今季のサヨナラ打はこれで3度目となる。6月19日の西武戦、7月24日のロッテ戦に続き、いずれも本拠地・京セラドーム大阪でチームを救ってきた。ヒーローインタビューのお立ち台に立つのも、これで3度目だ。
オリックスはこの日で延長戦8試合を6勝2分けの無敗で乗り切り、今季8度目のサヨナラ勝ちを飾った。カード単位の勝ち越しは7カードぶりだった。犠打失敗の悔しさを次の打席で自ら跳ね返した太田の一打が、競り合いを制するオリックスの底力を見せつけた。1点を争う展開で崩れない強さは、シーズン終盤の戦いに向けても大きな意味を持つ。9回に追いつき、10回に突き放す。この日のオリックスは、粘りと勝負強さを一試合の中で両方示してみせた。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 高瀬翔吾]












































































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