新弟子検査、高田川部屋の15歳が運動能力検査を通過 新道帝憲さんは9月4日の新弟子検査へ

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8月3日、東京・両国国技館で大相撲の新弟子運動能力検査があり、高田川部屋の新道帝憲(15)が唯一の受検者として合格基準をクリアした。身長164.3センチ、体重55.1キロ。2023年9月の体格基準撤廃以降では最軽量の受検者となった。柔術や総合格闘技の経験はあるが相撲は未経験で、6月の入門から7キロ増量したという。次は9月4日の新弟子検査(本検査)に臨み、結果は秋場所初日の9月13日に発表される。
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唯一の受検者、7項目クリアで合格ラインへ
大相撲秋場所(9月13日初日、両国国技館)に向けた新弟子運動能力検査が8月3日、同館で開かれた。受検したのは高田川部屋の新道帝憲(15)ただ1人だった。背筋力、握力、反復横跳び、ハンドボール投げ、上体起こし、立ち幅跳び、50メートル走の7項目は、いずれも基準点を超えている。
背筋力や握力は基礎的な力を、反復横跳びや立ち幅跳びは瞬発力を、50メートル走は走力を測る種目だ。体格ではなく運動能力そのものを見る仕組みで、新道はこの7種目すべてで基準を満たした。
身長164.3センチ、体重55.1キロ。日本相撲協会が2023年9月に身体基準を事実上撤廃して以降、運動能力検査を受けた志望者の中では最も軽い数字だった。中学を出たばかりの15歳が、単独受検という異例の状況を乗り越えた。
柔術一筋だった中学時代、浜松でクレベル・コイケに師事
新道は茨城県大洗町の出身だ。小学6年で静岡県浜松市に移り、ブラジリアン柔術を始めた。中学1年では総合格闘技の大会に出場し、関節技の腕ひしぎ逆十字で勝利。柔術の大会では中部地区で1位になり、中学3年まで続けた。
指導を受けたのは元RIZINフェザー級王者のクレベル・コイケだ。昨年大みそかのRIZIN甲子園を制したヤマザト・エンゾ・マサミとは、スパーリングを重ねた仲だという。相撲の経験はゼロ。だが6月に高田川部屋へ入門し、寝食を共にしながら稽古に打ち込んできた。
相撲部屋では、ちゃんこ鍋を中心とした食事で体をつくるのが伝統だ。新道も高田川部屋の食卓で、入門時の48キロから2カ月あまりで7キロ増え、55キロに達した。新道が身を寄せる高田川部屋を率いるのは、元関脇安芸乃島の高田川親方だ。
体格基準なき新弟子検査、7項目に何を見るか
大相撲の新弟子検査は、年6回の本場所前にそれぞれ開かれる。受検資格は健康な男子で、中学卒業(見込みを含む)であること、年齢は原則23歳未満と定められている。かつては身長167センチ以上、体重67キロ以上という基準があった。3月場所に限り、中学卒業見込みの受検者は165センチ以上、65キロ以上とされてきた。
日本相撲協会は2023年9月28日の理事会で、この体格基準を事実上撤廃した。基準が明文化された1932年以来、初めての決定だった。力士数の減少に歯止めをかけつつ、体は小さくても素早さやばねを備えた人材を取りこぼさない狙いがある。
基準に届かない志望者は、代わりに運動能力検査で一定の運動能力を示す必要が生じた。この検査はおよそ12年ぶりの復活で、2024年5月に現在の名称に変わった。合格すれば、年齢の上限も23歳未満から25歳未満に広がる。新道が歩んだのは、この運動能力検査のルートだった。
「十両に行きたい」新道帝憲が語った目標
検査を終えた新道は「予想通りめちゃくちゃ緊張した。全部出せたと思う」と語った。「体が小さいのがコンプレックス」と明かし、「この体、スピードを生かしたい」と続けた。
総合格闘技出身らしい言葉も並ぶ。「MMAから相撲に来た人はいないと思う。実績を残したい。早く十両に上がりたい」と力を込めた。好きな力士は荒汐部屋の関脇・若隆景(31)で、「炎鵬関みたいに僕も十両にいきたい」とも口にする。高田川部屋の名物というお好み焼きには「おいしい」と笑顔を見せたという。柔術で磨いた得意技はバックチョークだ。
9月4日の本検査へ、秋場所初日に合否発表
運動能力検査を突破しても、まだ正式な入門が決まったわけではない。新道は9月4日、正式な新弟子検査(本検査)に臨む。健康状態を含めた検査があり、最終的な合否は秋場所初日の9月13日、両国国技館で発表される見込みだ。大相撲の本場所は1月、3月、5月、7月、9月、11月の年6回組まれており、秋場所はその9月場所にあたる。
新道が目標に挙げた十両は、幕内に次ぐ地位だ。昇進すれば関取として給金や付き人が付き、待遇は大きく変わる。ただし新弟子からの道のりは長く、序ノ口、序二段、三段目、幕下と番付を一段ずつ駆け上がる必要がある。
それでも55キロという数字は、群を抜いて軽い。柔術で鍛えた技術と、2カ月あまりで7キロ増やした体を、秋場所の土俵にどうつなげるか。15歳の挑戦は、まだ始まったばかりだ。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]


































































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