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柴﨑聖人、王子から中日が2位指名 伊丹市立西中出身、岐阜第一高・大経大を経た経歴

柴﨑聖人、王子から中日が2位指名 伊丹市立西中出身、岐阜第一高・大経大を経た経歴

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2026年10月22日のプロ野球ドラフト会議で、中日ドラゴンズは社会人野球・王子の柴﨑聖人外野手(24)を2位で指名した。兵庫県伊丹市の出身で、伊丹市立西中学校から岐阜第一高校、大阪経済大学を経て王子に入った。大学4年時の指名漏れから2年、社会人で結果を重ねてプロへの道を開いた。

中日が2位で指名した王子の外野手はどんな選手か

中日は1位で近畿大学の宮原廉投手の交渉権を手にすると、続く2位で柴﨑聖人(しばさき・まさと)の名前を読み上げた。NPBの公式発表での表記は「柴﨑」で、報道では「柴崎」と書かれることも多い。

柴﨑は2002年4月4日生まれの右投げ左打ち。身長173センチと大柄ではないが、50メートル5秒9の足と遠投110メートルの肩があり、走攻守のそろった左の強打者として社会人球界で評価を高めてきた。

中日は3位の前嶋藍(亜細亜大学)、6位の清水智裕(ヤマハ)と捕手を2人加えた一方、本指名で選んだ外野手は柴﨑ひとりだった。同じ王子からは樋口新投手も楽天から3位で指名を受け、チームの同期2人がそろって名前を呼ばれる日となった。

伊丹市で育ち、西中時代はボーイズで硬式

柴﨑が野球を始めたのは小学1年のとき。稲野エンジェルスに入り、ボールを追いかける日々が始まる。中学時代は伊丹市立西中学校に通いながら、硬式の高槻中央ボーイズでプレーした。

高校は兵庫県を離れ、岐阜県の岐阜第一高校へ進んだ。2年春からベンチに入り、高校通算10本塁打を記録している。

伊丹から岐阜、大阪、そして愛知へ。

小学校から社会人まで、柴﨑は進学や就職のたびに舞台を移してきた。その出発点にあるのが、伊丹市で過ごした少年時代と、伊丹市立西中学校に通った3年間だった。

時期学校・チーム主な出来事
小学1年〜稲野エンジェルス野球を始める
中学伊丹市立西中学校(チームは高槻中央ボーイズ)硬式野球でプレー
高校岐阜第一高校2年春からベンチ入り、高校通算10本塁打
大学大阪経済大学関西六大学リーグ通算100安打、ベストナイン3度。2024年のドラフトで指名漏れ
2025年王子都市対抗優勝、若獅子賞、社会人ベストナイン
2026年王子アジア競技大会の社会人日本代表、中日から2位指名

大経大で通算100安打、それでも届かなかった2年前

大阪経済大学では関西六大学リーグで主軸を任され、リーグ通算100安打に到達した。ベストナインにも3度選ばれ、3年秋には大学日本代表の合宿にも呼ばれている。

4年秋のリーグ戦では、打撃について「いかに力を入れずに自然体で振れるか」と話していた。力みを抑えたスイングに磨きをかけてプロ志望届を提出し、日本ハムやロッテのスカウトが視察に訪れていた。

ところが、2024年10月のドラフト会議で名前は呼ばれなかった。

支えになったのは恩師の言葉だった。大学で指導を受けた高代延博監督から、社会人を2年経験してからプロに行った方が絶対に自分のためになると声をかけられ、すぐに気持ちを切り替えられたという。高代監督はすでに亡くなっており、享年71だった。

指名後の取材で、柴﨑は「僕が今ここに立てているのは、高代さんのおかげ」と恩師への感謝を口にした。吉報を直接届けることはかなわなかったが、2年前に受けた助言どおりの道を歩み、プロの扉にたどり着いたことになる。

王子1年目で都市対抗優勝、若獅子賞の勝負強さ

2025年、愛知県春日井市に本拠を置く王子に入社した。その年の第96回都市対抗野球大会で王子は21年ぶり2度目の優勝を果たし、柴﨑は打率3割3分3厘、2本塁打、3盗塁の成績で貢献。新人賞にあたる若獅子賞を受けた。社会人ベストナインにも選ばれ、入社1年目から主力の座をつかんだ。

2年目の2026年も勢いは続く。夏の都市対抗では東京ドームのバックスクリーンに届く特大本塁打を放ち、スタンドをどよめかせた。9月に愛知県の岡崎市と豊橋市で行われたアジア競技大会の野球競技では、社会人選手で編成した日本代表に選ばれ、背番号3を背負った。

社会人に入ってからの変化について、柴﨑は「社会人に入ってから、相手のピッチャーを考えて打席に入ることが多くなった」と話し、狙った球をしっかり仕留めた結果、強い打球が増えたと明かしている。

大学時代の自然体のスイングに、相手投手を読む考え方が加わった。2年前に届かなかった評価を、社会人の2年間で積み上げた格好だ。

「一番はホッとしている」指名直後に語った目標

指名を受けた直後、柴﨑はテレビ中継のインタビューで「やっぱり一番はホッとしてるっていうのが、はい、気持ちとして大きいです」と心境を明かした。中日の印象については「ファンの方がすごい熱く、そして若手もすごい良い選手がそろっているような印象があります」と答えている。

対戦したい投手を問われ、挙げたのはチームメートになる金丸夢斗だった。「自チームになるんですけど、同い年になる金丸投手です」。話を聞きたい選手には細川成也の名前を出し、長打で結果を残す打撃について学びたいと話した。

1年目の目標は明確だ。テレビのインタビューでは「1年目はしっかり開幕1軍を目指して、年間通して一軍で活躍し、新人王をとれるように頑張りたいなと思います」と話した。春日井市内での取材では「2ケタ本塁打は1年目の目標」と数字も掲げ、将来については「いつかはトリプルスリーを取りたい」と言い切った。

社会人出身の選手として、本人も求められる役割は分かっている。「社会人である以上、即戦力になることが求められていると思う。しっかり1軍で活躍できる選手を目標に頑張りたい」。

プロ入り前に残る日本選手権

プロ入りの前に、社会人としての大一番が残る。王子は11月3日に社会人野球日本選手権の初戦を迎える。

王子グループの広報サイトに寄せたコメントで、柴﨑は「このたび、ドラフト会議で指名をいただき、大変うれしく思います。」とつづり、会社や職場の人たち、監督・コーチ、チームメートへの感謝を伝えた。そのうえで、まずは日本選手権の初戦でチームの勝利に貢献できるよう全力でプレーすると誓っている。

伊丹市の少年野球から始まり、岐阜、大阪、愛知と舞台を移してきた24歳が、次はプロの世界に挑む。指名後の取材では「ここに立つことがゴールじゃない。ここがスタートラインだと思って。プロで活躍する姿を見せたい」と話した。

今年のドラフト候補の顔ぶれは、週刊ベースボールの増刊「2026ドラフト候補選手名鑑」にもまとめられている。

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関連記事:宮原廉、中日が外れ1位でロッテとの抽選制す 広島市出身、祇園中から崇徳・近大へ

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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