巨人の女子野球チームがJORDAN BRANDコラボユニフォームで逆転勝ち ナイキ7月17日発売で一軍も着用

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読売ジャイアンツ女子チームが8月29日、女子野球Gタウン杯2026の第2戦で埼玉西武ライオンズ・レディースを12―2の4回コールドで下した。3回に2点を先に奪われながら、その裏から反撃して逆転。着ていたのはナイキのJORDAN BRANDと組んだ限定ユニホームで、一軍も7月末に同じデザインを着ている。
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4回に打者15人の猛攻 12―2の4回コールド
会場は東京都稲城市のジャイアンツタウンスタジアム、予選リーグ第2戦の第2試合として午後1時に始まった。
先発の桑沢明里が3回に2点を失い、巨人が先にリードを許す。だが、その裏に原田由真のスクイズで1点を返すと、4回に打線が火を噴いた。5連打を含む打者15人の猛攻。内田梨絵瑠の適時二塁打で10点差がつき、そこで試合が終わった。
13安打12点。うち11点は4回だけで奪ったものだ。7月25日の開幕戦でZENKO BEAMSに3―5で敗れていた巨人は、これで1勝1敗となる。
一軍が7月31日から着た黒と赤 ナイキ公式の発売は7月17日
この日の巨人女子チームがまとったのは、ナイキのJORDAN BRANDとコラボした黒と赤の特別ユニホーム。ここで言う一軍とは、男子プロ野球(NPB)の読売ジャイアンツ一軍を指す。7月31日から8月2日の東京ドームでのDeNA3連戦で、監督もコーチも選手も同じデザインをまとった。
球団は6月18日、東京ドームで球団特別企画発表会を開き、コラボを公表した。ジョーダン ブランドがプロ野球チームと手を組むのは初めてになる。ファンクラブ「CLUB GIANTS」の会員400人がグラウンドに入り、レッドカーペットを歩く5選手を迎えた。
デザインの核はバンダナ柄で、東京を拠点とするNOMARHYTHM TEXTILEが手がけた。テーマは「一人ひとりが自分らしく咲くことの大切さ」。ジャイアンツ伝統の花文字を残しつつ、ジョーダン ブランドを表すシカゴレッドを差した。柄の位置は1着ごとにずらしてあり、同じ模様の1着が2つとない。
一般向けの販売は、発表会と同じ6月18日にジャイアンツ公式オンラインストアの先行発売で始まった。7月17日にナイキ公式オンラインストア、SNKRS、ワールド オブ フライト トウキョウ シブヤと同オオサカが加わり、東京ドームのGIANTS STOREは7月30日から扱う。ユニホームで最も高い1着は8万4500円だった。
ナイキは2023年シーズンから巨人にユニホームやアパレルを供給しており、そのパートナーシップには女子野球の発展支援も含まれていた。ジョーダン ブランドはナイキの一部門にあたる。一軍と女子チームだけが袖を通せる一着は、この関係の上に生まれた。
「気分が上がりまくり」 打てばダンクポーズ
1週間のオフが明けたばかりで、隠善智也監督は選手の動きが硬くなることを心配していた。ふたを開ければ、試合は4回で終わる。「必死なプレーが見えて良かった。オフで自身を振り返ってもらったが、変化を感じる選手もいた」とスポーツ報知の取材に手応えを明かした。
うれしい誤算もあった。控え選手を送り出そうと準備させているうちに、試合そのものが終わってしまう。「一人でも出してやりたかった。ユニホームで気分が上がりまくりだと思います」。指揮官はそう申し訳なさを口にしつつ、”ジョーダン効果”に驚いた。
選手は安打を放つたび、塁上でシュートを放つしぐさの”ダンクポーズ”を見せた。2安打2打点の野呂萌々子は「監督のサインが(図柄に溶け込んで)見えずらかったです」と笑わせつつ、「人とちょっと違うのも自分だけのデザインでうれしい」と喜ぶ。
反撃の口火を切った原田は、一軍と女子チームしか着られない一着に感謝した。「その思いも背負って良いプレーをできるようにと臨みました。花柄が女子に似合うねと話していましたし、黒のパンツは新鮮で似合う」
創設5年目 日本代表に最多5人を送り出したチーム
読売ジャイアンツ女子チームは2021年12月に新設が公表され、2022年に1期生4人、2023年に2期生16人が入って形が整った。新設の公表から数えて今年で5年、本格始動した2023年を1年目とすればチームは4年目になる。選手24人が関東女子硬式野球連盟のヴィーナスリーグを主戦場に戦う。NPB球団が公認する女子硬式野球のクラブチームとしては、西武、阪神に次ぐ3例目だ。
勝ってきた歴史も短くない。全日本女子硬式クラブ野球選手権を2023年と2024年に連覇し、2025年にはリポビタン杯争奪プレミアヴィーナスリーグを初めて制した。昨年12月に3チームで始まったGタウン杯でも初代女王になっている。
6月には第10回WBSC女子野球ワールドカップのグループステージに臨む日本代表20人が決まり、巨人女子から最多5人が名を連ねた。投手の小野寺佳奈、柏﨑咲和、清水美佑、内野手の東ここあ、中村柚葉。中村は合宿前日の8月17日にコンディション不良で辞退したため、台湾・台南に渡ったのは4人だった。日本は雨で2日遅れた日程を3日間5試合で走り抜き、5戦全勝で来年7月の決勝ステージ進出を決める。その4人が前日28日に帰国し、この日ようやく全員が顔をそろえた。
8月には苦い敗戦もあった。11日、第21回全日本女子硬式クラブ野球選手権の準々決勝でエイジェックに敗れ、8強で姿を消す。6回まで相手打線を2安打無得点に抑えて2点をリードしながら、最終7回に2死から追いつかれ、延長8回のタイブレークで先頭の島田羽菜(エイジェック)に左越え適時二塁打を浴びた。逆転サヨナラ負けから半月余り、この日はそこからの再出発になる。
長野久義氏が始球式 次戦は9月23日
試合前の始球式には、昨季限りで現役を退き編成本部参与としてフロント入りした長野久義氏が立った。長野氏も女子チームと同じジョーダンの黒と赤をまとい、背番号は現役時代と同じ「7」。打席に入ったのは同い年の隠善監督。「お客さんがまだ入らない(女子の有料試合の)中で、うれしいです」と、指揮官はかけつけた長野氏に感謝した。長野氏はこの日、午後6時開始の都市対抗野球・ホンダ―三菱自動車岡崎戦(東京ドーム)でも始球式のマウンドに立ち、古巣ホンダに在籍した当時と同じ背番号「10」のユニホームでストライクを決めている。
Gタウン杯は女子野球では珍しい有料試合として昨年12月に始まった。今年は巨人、西武ライオンズ・レディース、エイジェック、ZENKO BEAMSの4チームが総当たりで予選リーグを戦う。11月21、22日の決勝トーナメントには4チームすべてが進み、予選の順位で準決勝の組み合わせ(1位―4位、2位―3位)が決まる。巨人の予選最終戦は9月23日のエイジェック戦になる。クラブ選手権で苦杯をなめた相手との再戦だ。
開幕戦で敗れた日、隠善監督は「お金を払って来ていただいたお客さんに、また見たいと思える試合ができなかったのが一番悔しい」と悔しさを口にしていた。1カ月余りが過ぎ、限定ユニホームをまとった打線が13安打12点で答えを出す。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]









































































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