サンライズチャンネルにメンバーシップ導入 9月1日12時からボトムズ・サイバーフォーミュラを会員限定で全話配信

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
バンダイナムコフィルムワークスは8月21日、サンライズ公式YouTubeチャンネル「サンライズチャンネル」に有料会員サービス「メンバーシップ」を導入すると発表した。9月1日正午から期間限定の全話配信が順次始まる。初回のピックアップは『装甲騎兵ボトムズ』シリーズと『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』シリーズで、視聴できるのは会員だけだ。
無料配信一本だったチャンネルが有料枠を設ける
サンライズチャンネルは、製作作品を無料で流すチャンネルとして5年あまり動いてきた。2021年3月のリニューアルで無料配信が本格化し、曜日ごとに1作品を割り当てて毎週1話ずつ更新する運営が続く。登録者数は2026年8月時点で54.7万人にのぼり、2025年5月の49万人から1年3か月で5万人以上増えた。
そこへ初めて有料の枠が入る。YouTubeのメンバーシップは、視聴者がチャンネルへ月額料金を払って「メンバー」になり、限定特典を受け取る仕組みだ。ただし今回の発表資料に月額料金の記載はない。価格や加入方法の詳細は続報を待つことになる。
配信開始は9月1日火曜の正午。全作品が一斉に並ぶわけではなく、「順次スタート」と案内されている。期間限定と明記されているものの、終了日は公表されていない。
2シリーズ23作品、151話分が対象に
『装甲騎兵ボトムズ』シリーズは18作品。1983年のTVシリーズ全52話を軸に、総集編の『VOL.1 STORIES OF THE “A.T.VOTOMS”』『VOL.2 HIGHLIGHTS FROM THE “A.T.VOTOMS”』(ともに1985年)と、シリーズ初のOVA『ザ・ラストレッドショルダー』(1985年)が入った。『ウド』『クメン』『ビッグバトル』(1986年)、『サンサ』『クエント』『レッドショルダードキュメント 野望のルーツ』(1988年)と続き、スピンオフの『機甲猟兵メロウリンク』全12話(1988年)も対象に加わる。
後年の続編もほぼ拾い切った。TVシリーズのその後を描いた『赫奕たる異端』全5話(1994年)、『ペールゼン・ファイルズ』全12話(2007年)と2009年の劇場版、正統続編の『幻影篇』全6話(2010年)が並ぶ。ボトムズフェスティバルでイベント上映された『Case;IRVINE』『ボトムズファインダー』『孤影再び』(いずれも2011年)まで揃った。
『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』シリーズは5作品。1991年のTVシリーズ全37話に、OVAの『11』全6話(1992年)、『ZERO』全8話(1994年)、『SAGA』全8話(1996年)、『SIN』全5話(1998年)が続く。TV放送が終わってもOVAが出続け、約10年におよぶ人気シリーズになった。
話数を数えると、複数話構成の作品だけで151話。そこへOVA・劇場版・総集編・イベント上映作品が13本乗る。これまでのサンライズチャンネルは13話前後で作品を入れ替える週1話更新が基本で、OVAや劇場版まで含めてシリーズを丸ごと並べる枠はなかった。
バッジ、スタンプ、そして新作のメイキング
配信以外のメンバー特典として、公式は3つを例に挙げている。ひとつは継続月数で変わっていく作品ロゴのバッジ。もうひとつがコメント欄で使える作中デザインのスタンプだ。
3つ目が今回の目玉になる。11月20日に公開される完全新作『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女』のメイキング映像を、メンバーシップ限定で出す予定だと案内された。劇場公開前の制作現場が、会員のもとにだけ届く。
なぜこの2シリーズなのか
どちらのシリーズも、大きな予定を抱えていた。
『灰色の魔女』はサンライズ50周年記念作品として11月20日に全国公開される。2011年の『孤影再び』以来、15年ぶりの完全新作。監督は押井守、脚本は押井と山邑圭、音楽は川井憲次が手がける。原作は矢立肇と高橋良輔で、TVシリーズを作った高橋が監修へ回った。アッシュ・ヴァンプス役に沢城みゆき、マキ・シュタウフェンベルク役に安藤麻吹が就き、三木眞一郎、梶裕貴、中村悠一、櫻井孝宏、上坂すみれらが脇を固める。制作はサンライズが担い、制作協力にProduction I.Gが加わった。2部作構成をとり、第2作については後日発表される。
『サイバーフォーミュラ』は、2026年にシリーズ35周年を迎えた。4月には記念企画が動き出している。2000年3月に最終巻が発売された『SIN』から25年以上を経た正統続編にあたる、約6分の新作ショートアニメの制作も明らかになった。マシンデザイナーの河森正治が描いた完全新規マシン「ゼニスアスラーダ AKF-S0/G」もすでに公開されている。新作を出す前に旧作をまとめて浴びてもらう構えだ。
50周年へ、無料と有料の線引きが進む
サンライズブランドは1977年10月の放送開始から数えて2027年に50周年を迎え、記念プロジェクトは2026年から2028年までの3年間にわたって続く。8月14日から27日にかけては『機動戦士ガンダム』『コードギアス 反逆のルルーシュ』『ラブライブ!』など71作品の第1話をサンライズチャンネルとバンダイチャンネルで無料連続配信しており、入り口を大きく開けている。
第1話は誰にでも無料で、全話は会員に。今回のメンバーシップは、その線引きをはっきりさせる一手だ。
『ボトムズ』の主人公は心に深い傷を負った青年で、当時のアニメでは珍しい人物像になる。ロボットをキャラクターではなく徹底して「機械」として描き、凝ったミリタリー描写を積み上げたことでメカファンの支持を集めた。人型兵器アーマード・トルーパーに盛り込まれたアイデアは、後続のロボットアニメへ影響を残す。監督は高橋良輔、キャラクターデザインは塩山紀生、メカニカルデザインは大河原邦男が名を連ねた。
一方『サイバーフォーミュラ』は、サンライズ初のカーレースアニメとして1991年に走り出す。14歳の風見ハヤトの成長に、彼を支えるメカニックたちの姿を重ねた。レース状況に応じてマシンが変形するモードチェンジも、作品の見どころになる。監督は福田己津央、キャラクター原案はいのまたむつみ、マシンデザインは河森正治、シリーズ構成は星山博之が務めた。
40年以上前の作品から2011年のイベント上映作まで、旧作をまるごと開ける枠が9月1日の正午に開く。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]


































































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