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横浜高校、夏の甲子園で2年連続8強 1点ビハインドの6回に逆転した霞ケ浦戦を整理

横浜高校、夏の甲子園で2年連続8強 1点ビハインドの6回に逆転した霞ケ浦戦を整理

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横浜(神奈川)が霞ケ浦(茨城)を5-2で下し、夏の甲子園で2年連続のベスト8進出を決めた。2-1と1点を追う展開で迎えた6回、打線がつながり一挙4点を奪う。先発・小林鉄三郎(2年)の粘投を、救援のエース織田翔希(3年)が4回無安打7奪三振で締めくくった。

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横浜、6回の猛攻で霞ケ浦を逆転

第108回全国高校野球選手権大会は8月16日、甲子園で3回戦があり、横浜(神奈川)が霞ケ浦(茨城)に5-2で逆転勝ちした。神奈川と茨城、ともに関東勢同士による一戦は、横浜が昨夏に続く2年連続の準々決勝進出をつかむ結果となった。霞ケ浦は2年ぶり4度目の出場。勝てば甲子園史上初のベスト8進出という大一番を、あと一歩で逃した。

試合を動かしたのは6回だった。2-1と霞ケ浦が1点リードして迎えたこの回、横浜打線が一気につながり、4点を奪って試合をひっくり返す。反撃直後にはエースの織田翔希(3年)がマウンドに上がり、突き放した相手を最後まで寄せ付けなかった。

先制許すも5回同点、再逆転許した末に

試合は序盤、霞ケ浦のペースで進んだ。0-0で迎えた4回、霞ケ浦の三塁手・村上聖がファウルフライを追ってカメラマン席に転落しながらもボールを離さず好捕し、横浜の反撃を断つ。横浜の村田浩明監督も試合後、この村上の好守を「凄かったですね。もう、どんなアウトでも取ってやろうっていうあのアウト。あの勢いで来られたら、やっぱりうちなんかもっともっとやっていかなきゃなっていう。勉強にも、学びにもなりました」と称えている。その裏、霞ケ浦は渡辺航太の犠牲フライで先制点を挙げる。横浜は5回、小野舜友(3年)の適時打で1-1に追いつくが、その裏に霞ケ浦の村上聖が勝ち越しの適時打を放ち、再び2-1とリードを奪い返した。横浜の先発・小林鉄三郎(2年)はこの間、5回を2失点で切り抜け、味方の反撃を信じて粘りの投球を続ける。

霞ケ浦の先発・小林将大(3年)は、この試合が3戦連続の先発マウンドだった。最速135キロの直球にスライダー、フォークを織り交ぜ、横浜打線を4回まで無失点に抑える。6回、1死一、三塁のピンチを迎えたところで、霞ケ浦はエース右腕の稲山幸汰を投入して逃げ切りを図った。しかしこの継投もかなわず、横浜打線につかまり4点を失う結果となった。

9番・千島大翼(3年)の2点適時打で3-2と逆転すると、主将で1番の小野舜友が2点適時二塁打を放ち、5-2まで突き放す。小野もこの日は3安打3打点。打線をけん引する働きだった。わずか1イニングで、1点を追う劣勢は5-2の白星に変わった。

無安打7奪三振、エース織田の完璧リリーフ

横浜は6回の反撃でリードを奪うと、その裏からエースの織田翔希をマウンドに送った。1球目から154キロをマークし、スタンドから大きな歓声が上がる。自己最速は157キロ。この秋のドラフト1位候補にも名前が挙がる右腕で、マウンドに上がるだけで球場がどよめくことも珍しくない。織田は打者12人と対戦し、50球を投げた。内容は無安打、7奪三振1四球という圧巻の数字だ。7回と9回はいずれも3者連続の三振に仕留め、そのまま試合の幕引き役となった。

織田は試合後、「野手が点をとってくれ、絶対にリードを保っていかないと、と思って投げました」と語った。マウンドに上がるたびに沸き起こる声援には「本当にすごく楽しいというか、なにかうれしい気持ちになりました」と笑顔を見せる。「それだけ見られてるんだなとも思いますし、本当にそういったことは当たり前じゃない」との言葉には、注目される立場への実感。「いつでも行けるように準備していた」とも付け加え、この日に懸けてきた準備の積み重ねをうかがわせた。

健闘した霞ケ浦「さすが大会ナンバーワン」

霞ケ浦の高橋祐二監督は試合後、「織田君を引きずり出そうと話し、競った試合にできたが、登板したらヒットが1本も出なかった。さすが大会ナンバーワン投手」と相手のエースをたたえた。4番・西野は織田との対戦を「まっすぐ狙っても振り遅れるっていう感じで、高めのボールはやっぱり威力がありました」と表現する。9回の見逃し三振には「本当に手が出なくて、もう笑ってしまった感じです」との言葉がこぼれた。最後まで食らいついた霞ケ浦ナインが甲子園を去る際には、スタンドから大きな拍手が起こる。

花巻東と準々決勝、村田監督「完成形に近づく」

横浜は次戦、準々決勝で花巻東と対戦する。村田監督は勝利を経て「織田や小野が引っ張っていく、本当に横浜高校の完成形に近づいているなと思います」とチームの成長を口にした。花巻東対策は「攻めて攻めて逃げて逃げて逃げ勝てるように精一杯準備したい」の一言に尽きる。

今大会のベスト8には、初出場ながら勝ち上がった有明をはじめ8校がそろう。横浜は、その一角に昨夏から2年続けて名を刻んだ。

横浜は2025年夏も準々決勝に進んだが、県岐阜商にサヨナラ負けを喫し、27年ぶりの春夏連覇を逃した。その雪辱を懸けた戦いが、再び始まる。

関連記事:花巻東、夏の甲子園で3年ぶり8強 英明戦の4点は適時打ゼロ、内野ゴロと犠飛だけで奪った

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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