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「薬屋のひとりごと」シリーズ累計5700万部突破、初めて海外16言語版も合算 第3期は10月2日から、12月には劇場版も

「薬屋のひとりごと」シリーズ累計5700万部突破、初めて海外16言語版も合算 第3期は10月2日から、12月には劇場版も

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日向夏原作の人気シリーズ「薬屋のひとりごと」の累計発行部数が、5700万部を突破したことが8月15日、明らかになった。原作小説・コミカライズ・関連書籍を合わせたシリーズ全体の数字で、世界16言語で展開されている実績も明らかにされた。テレビアニメ第3期の放送開始や劇場版公開を控えるタイミングでの発表となり、シリーズを取り巻く勢いの強さを改めて印象づける結果となった。

今回から海外16言語版も合算、部数の数え方が変わった

シリーズ累計部数は、テレビアニメ第1期の放送が始まる前の2023年9月末時点で約2400万部だった。放送開始(同年10月22日)から1カ月後にあたる11月21日には2700万部を突破したと発表され、第1期が終了した2024年3月には3300万部を超えた。2025年2月28日には4000万部を突破し、第2期放送後の同年11月26日には4500万部に到達している。そして今回、8月15日発表の5700万部は、これまでの国内集計に加えて世界16言語の海外翻訳版部数を初めて合算した数字だという。単純な差分だけを見れば急激な伸びに映るが、集計方法そのものが変わった影響が大きく、純粋なアニメ人気の効果とは分けて捉える必要がある。とはいえ、国内集計だけを見ても放送前の2400万部から着実に部数を積み上げてきており、テレビアニメの人気がシリーズ全体の勢いを支えてきたことに変わりはない。

原作は「小説家になろう」発、既刊16巻

原作者の日向夏は、投稿サイト「小説家になろう」出身の作家。ライトノベル版は、イマジカインフォス発行のヒーロー文庫から2014年8月に第1巻が刊行され、現在は既刊16巻を数える。コミカライズは2017年以降、スクウェア・エニックス(月刊ビッグガンガン、作画:ねこクラゲ、構成:七緒一綺)と小学館(月刊サンデーGX、作画:倉田三ノ路)の2社からそれぞれ異なるバージョンが刊行されている。両者はキャラクターデザインをしのとうこが共通で手がけつつも、絵柄やテイストが異なる作品として並行して展開されており、複数の切り口で作品世界が広がっている点もシリーズ人気を支えてきた要因のひとつだ。

テレビアニメ第3期は分割2クール、10月2日スタート

テレビアニメ第3期は、10月2日から日本テレビ系にて毎週金曜よる11時から放送が始まる。分割2クール構成で、第1クールが今年10月から、第2クールが2027年4月から放送される予定だ。第1期・第2期に続く3期連続の放送となり、原作の物語がどこまで映像化されるのかにもファンの関心が集まっている。監督は、第1期で副監督を務めた筆坂明規が務め、制作はOLM。第1期で監督・シリーズ構成を担当した長沼範裕は、第2期では総監督・シリーズ構成として現場を支えてきた。主人公・猫猫役は悠木碧、壬氏役は大塚剛央がそれぞれ第1期から続けて務めている。悠木は猫猫役の演技が評価され、世界のファン投票で選ばれる「クランチロール・アニメアワード2025」の日本語声優賞を受賞しており、作品の評価の高さを裏付けている。

12月11日、原作者書き下ろしの完全新作を映画化

テレビアニメ第3期の放送に先駆けて、12月11日には劇場版「薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝」が公開される。原作者・日向夏がストーリー原案を担当した完全新作エピソードで、既刊小説のアニメ化とは異なる、映画オリジナルの物語として描かれる。監督は、第1期でシリーズ構成・監督、第2期で総監督・シリーズ構成を務めてきた長沼範裕が引き続き手がける。物語は、帝から壬氏に下された命令から始まる。5年前に後宮で亡くなった妃の「故郷へ帰りたい」という最期の願いを叶えるため、猫猫は壬氏とともに南の地・未南州へ旅に出ることになる。遺体がまるで生きているかのように美しい姿のまま保たれていた謎を追ううち、猫猫たちは水上都市に隠された財宝を巡る水賊の争いにも巻き込まれていく。テレビシリーズの後宮を舞台にした物語とは一線を画す、旅情あふれる新章として描かれる点も見どころのひとつだ。テレビシリーズと劇場版が同時期に展開されることで、シリーズへの注目はさらに高まりそうだ。

後宮を舞台にした謎解き時代劇、幅広い層に浸透

「薬屋のひとりごと」は、薬師の少女・猫猫が後宮に下働きとして入り込み、持ち前の薬学の知識と観察眼で次々と謎を解き明かしていく時代劇ミステリー。中華風の架空の後宮を舞台にした人間ドラマと、猫猫と、正体を隠して後宮に出入りする謎多き宦官・壬氏との掛け合いを軸にした群像劇的な面白さが特徴で、原作小説・コミカライズ・アニメと媒体を横断しながら幅広い読者・視聴者層を取り込んできた。今回の5700万部突破は、集計方法の見直しを経たものではあるが、アニメ化を機に作品の裾野が国内外へ広がってきたことを裏付ける数字と言える。海外でも中国や台湾を中心に大きな反響を呼んでおり、現地では巡回展の開催も決定するなど、日本国内にとどまらない広がりを見せている。ミステリー・コメディ・ロマンス・歴史劇という複数のジャンルを一つの作品の中で自在に行き来する構成は、海外の読者・視聴者からも新鮮に受け止められているようだ。

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[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

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