ゲレーロJr.、ヤンキース戦の6回に負傷交代 ブルージェイズは3-1で勝利し頭部の検査へ

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ブルージェイズの主砲ウラジミール・ゲレーロJr.(27)が8月14日(日本時間15日)のヤンキース戦(本拠地・ロジャーズ・センター)6回、三塁ベース付近での接触プレーで頭部を負傷し交代した。試合はブルージェイズが3-1で勝利したが、ゲレーロは試合後に脳震とうの検査を受けることになった。
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遊撃手の左膝が顔面を直撃、それでも生還
問題のプレーは6回二死、一塁にゲレーロ、二塁にルークスを置いた場面で発生した。後続のスプリンガーが放った打球は三塁手マクマホン正面のゴロとなり、二塁のルークスを封殺したものの、一塁への送球を一塁手ガルシアJr.が後逸した。この間にゲレーロは一塁から三塁への進塁を狙って飛び出し、三塁カバーに入っていた遊撃手ジョージ・ロンバードJr.(21)へガルシアの送球が向かう中、スライディングするゲレーロを飛び越えようとしたロンバードの左膝と太ももがゲレーロの頭部を直撃した。それでもゲレーロは立ち上がって本塁まで走り抜け同点のホームを踏んだが、朦朧とした様子を見せており、直後にマカドゥーと交代した。米メディア「ラリー・ブラウン・スポーツ」は、この一撃を「MLBのダイヤモンドよりも総合格闘技のオクタゴンでよく見られる一撃」と評している。
シュナイダー監督「頭痛を感じている」、脳震とうプロトコルへ
シュナイダー監督は試合後、ゲレーロについて「頭痛を感じている」とし、予防的に交代させたことを明らかにした。ブルージェイズは翌15日、ゲレーロを脳震とうで7日間の負傷者リストに入れたと発表。この際、監督は「(ゲレーロは)昨夜、頭痛があった。今日目覚めたときにどう感じるか、医師たちは様子を見るという状況だった。今もほぼ同じような状態だと思う」と選手の容体を説明し、さらに「こういうケガには特別な思い入れがある。人がどう回復するかは分からないものだ」とも語り、慎重に状態を見極めていく考えを示した。MLBでは脳震とうが疑われる選手について、症状が完全に消えるまで復帰を認めない「脳震とうプロトコル」が定められており、まずは最短でもこの7日間の期間で経過を見極めることになる。
衝突相手はデビュー10日の21歳ルーキー
今回の一戦はブルージェイズとヤンキースによる対戦カードの初戦だった。ゲレーロと接触したロンバードJr.は、2023年MLBドラフト1巡目・全体26位でヤンキースが指名した内野手。8月4日(日本時間5日)に「8番・遊撃」でメジャーデビューを果たしたばかりで、その試合の5回にはメジャー第1号本塁打を放つなど鮮烈なスタートを切っていた注目株だ。父ジョージ・ロンバードも大リーグで通算144試合に出場した元外野手で、現在はタイガースでコーチを務めている。デビューからわずか10日ほどでの今回の接触は、故意ではない不運なプレー同士の交錯だった。
14年総額730億円の主砲、今季はキャリア最悪の不振
ドミニカ共和国出身のゲレーロは、2018年に米国野球殿堂入りした父ブラディミール・ゲレーロを持つ2世選手。自身も2021年に本塁打王、2022年にはゴールドグラブ賞を受賞するなど、球団の看板選手として実績を積み上げてきた。2025年4月にはブルージェイズと14年総額5億ドル(約730億円)という球団史上最高額の契約延長に合意している。後払いを含まない現在価値ベースではMLB史上でも屈指の高額契約とされる看板選手だが、今季は本塁打がわずか6本にとどまっている。過去5シーズンは48本、32本、26本、30本、23本と安定して20本塁打以上をマークしてきただけに、今季の不振はキャリアワーストの落ち込みとなっている。米メディアも今季の各種打撃指標が軒並みキャリア最低水準にあると報じており、本塁打だけでなく打撃全体の低調ぶりがうかがえる。背中の違和感を抱えながらのプレーが続き、7月のオールスターゲームも出場を辞退して後半戦への調整に専念していた。故障続きのシーズンに、今回の負傷が新たに重なった格好だ。ブルージェイズにとっても、看板選手を欠く状態でシーズン終盤を戦うことは大きな痛手であり、脳震とうプロトコルからの復帰時期が今後のチーム編成にも影響しそうだ。
岡本和真が一塁カバーへ、ワイルドカード争い渦中の離脱
ブルージェイズにとって、今回の負傷は間の悪いタイミングでの戦線離脱でもあった。ゲレーロが離脱する直前、チームはア・リーグ最終ワイルドカード枠まで1ゲーム差に迫り、まさに正念場を迎えている最中だった。一塁の守備は、今季ポスティングシステムで加入した岡本和真とチャールズ・マカドゥーがカバーする体制となった。シュナイダー監督は「一塁は岡本とマカドゥーでカバーできる」と述べ、守備面の不安は少ないとの見方を示した。あわせて外野手ダズ・キャメロンを3Aバッファローから緊急昇格させ、打線の駒を補強している。キャメロンは3Aで23試合に出場し、打率.367、3本塁打、OPS1.045という結果を残していた。看板選手を欠く終盤戦を、若手や新加入戦力でどう乗り切るかが問われる。
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[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]









































































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