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大谷翔平が23日ぶりにブルペンで34球 投手復帰はまず1イニングから、実戦形式は最低2度

大谷翔平が23日ぶりにブルペンで34球 投手復帰はまず1イニングから、実戦形式は最低2度

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

ドジャースの大谷翔平が8月14日(日本時間15日)、本拠地でのブルワーズ戦前にブルペン投球を行った。7月22日のブルペン投球以来、23日ぶりとなる本格的な投球練習で、直球に加えてカーブ、スイーパー、スプリットなど変化球も交え、力感のあるフォームで34球を投げ込んだ。

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フリードマン本部長らが見守る中、変化球も一通り試す

練習用ユニホーム姿で登場した大谷は、左翼でのキャッチボールを終えるとそのままブルペンへ移動。フリードマン編成本部長や投手コーチらが見守る中、捕手を座らせての実施となった。大谷は7月22日にもフィリーズ戦(敵地シチズンズ・バンク・パーク)を前にブルペン投球を行っていたが、この際に右上腕二頭筋の張りが再発し、その後は左膝の状態悪化も重なって、7月25日に予定していたブルペン入りは見送られていた。その後は3回のキャッチボール調整を挟み、今回のブルペン再開にこぎ着けた。

ロバーツ監督「本人も手応えを感じていた」

ロバーツ監督は「本人も手応えを感じていた。シーズンのこの時期を考えると、今後はもう数回ブルペンに入って、その後ライブBPに進むという形になると思う。そしてライブBPは最低でも2回は必要だと思う。その後はメジャーの試合で投げることになるだろう」と、今後の調整プランを説明した。

メジャー復帰は「まずは1イニングから」

実戦復帰の形については「その後、メジャーの試合で投げることになる。まずは1イニングから始めるような形」と述べ、昨季と同様にオープナーとして先発し、投球回を徐々に増やしていく方針を示した。オープナーは、先発投手が短いイニングだけを投げて後続の投手につなぐ起用法で、故障明けの投手が無理なく実戦の球数を積み上げる際にもしばしば採用される手法だ。次のブルペン投球については「それを問題なく終えることができれば、もう心配な段階は脱したと言える」とも語り、2度目のブルペンが今後の見極めの節目になるとの考えを示した。

規定投球回未満ながら防御率1.79の内容

投手として離脱前まで積み上げてきた大谷の今季成績は、離脱により規定投球回には届いていないものの、防御率1.79という圧巻の数字を残していた。それだけに、左膝の状態を理由に長期離脱を強いられたことはチームにとっても痛手であり、慎重な調整プロセスを経てでも実戦復帰にこぎ着けたい思惑がにじむ。打者としては投手を離脱している間も出場を続けており、8月12日のロイヤルズ戦で放った27号2ランを含め、打率.293、27本塁打、OPS.936(8月中旬時点)とリーグ屈指の成績を残している。離脱期間中も打者として第一線であり続けてきたことは、投手としての調整に専念できない中でも数字を残してきた証しであり、二刀流ならではの負担の大きさと、それに応え続けてきた実績の両方を物語っている。投手復帰後も、この打撃での活躍と両立させられるかが焦点となる。

9月頭の投手復帰が視野に

投手としての実戦復帰は、ベンチ登録人数が増える9月頭が目安とみられている。9月終盤にかけての投球イニング数の積み上げ方が、プレーオフでの先発起用を判断する材料になるとみられ、今回のブルペン再開はそこへ向けた重要な一歩となる。ポストシーズンを見据えるドジャースにとって、投打二刀流の大谷が本来の状態で戦列に戻れるかどうかは、チームの戦力構想を左右する大きな要素だ。

最後の実戦登板は7月3日、右腕と左膝の二重の懸念

大谷が投手として最後に実戦のマウンドに立ったのは7月3日(日本時間4日)のパドレス戦で、6回を投げて降板した。その後は右上腕二頭筋の張りを理由に登板間隔が空き、7月22日のブルペン投球でも二頭筋の張りが再発。さらに左膝の状態悪化も重なり、オールスターブレイク中には治療方針が変更され、当初想定されていたコルチゾン注射ではなく、ヒアルロン酸を含む潤滑剤(オルソビスク)の注射が選択された経緯もある。二頭筋と左膝、2つの部位の状態を見極めながらの復帰調整が続いており、今回は無理をせず段階を踏みながらのプロセスとなっている。左膝をめぐっては、大谷は2019年にもエンゼルス時代に二分膝蓋骨(有痛性分裂膝蓋骨)の手術を受け、全治8〜12週間と診断されてシーズンを絶望した経験がある。

関連記事:大谷翔平、ヤンキース3連戦は登板なし 左膝の炎症でDH専念、次の登板予定は21日以降か

元トレーナーが解説、「よくある症状」との見方も

大谷の左膝の状態について、元ソフトバンクホークス一軍トレーナーで現在はニューヨーク・メッツのセラピストを務める小林睦宜氏は、コルチゾンではなく潤滑剤が使われたことについて「コルチゾンを使う必要がない程度の炎症だと判断された可能性」を指摘。「大谷の現在の症状はよくあるもの。重傷と言えるものではない可能性が高い」との見方を示した。膝に水が溜まる症状についても「これは珍しいことではありません。私がこれまで診てきた選手の中にも、1カ月に1回程度、定期的に水を抜きながらシーズンを通して試合に出続けていたケースは数多くありました」と説明している。

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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