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サノーが7月22日以来17戦ぶりの一発から2打席連続弾 中日は今季最多タイの11得点で巨人に大勝

サノーが7月22日以来17戦ぶりの一発から2打席連続弾 中日は今季最多タイの11得点で巨人に大勝

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中日の主砲ミゲル・サノーが8月15日の巨人戦(バンテリンドーム)で2打席連続本塁打を放ち、5打点の活躍を見せた。7月22日のヤクルト戦以来、自身17試合ぶりとなる一発が引き金となった。前日14日には0-1で巨人に完封負けを喫し3連敗中だった中日打線がこの日、今季最多タイの11得点を挙げて連敗を止め、11-2で大勝した。

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初回2死一塁で14号2ラン、3回にも15号3ラン

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サノーは初回2死一塁の場面で左中間ウイング席へ14号2ランを先制弾として放つと、3回無死一、二塁でも左翼席中段へ15号3ランを叩き込んだ。2打席連続本塁打で自身のシーズン本塁打を14号・15号と一気に2本伸ばし、5打点をマークした。8月に入って打率1割台と苦しんでいたサノーにとって、値千金の一振りとなった。

「迷いなくすごく振れているな」、井上監督が見た変化

井上一樹監督はサノーの不振について「多分、彼の中でいろんなことを考えすぎていた」と分析していたという。この日の2発については「迷いなくすごく振れているなと思いました」と評価し、過度な思考を払拭してシンプルなスイングを取り戻したことをうかがわせるコメントを残した。指揮官の目にも、迷いを吹っ切った一振りに映ったようだ。

MLB通算164本塁打、ミネソタ・ツインズ出身の大砲

サノーはドミニカ共和国出身の33歳。2015年にミネソタ・ツインズでメジャーデビューし、新人王投票3位、2017年にはオールスターにも選出された実力者で、エンゼルスなどを経てMLB通算722試合164本塁打を記録した。今年1月6日に中日への加入が発表され、1月31日には沖縄・北谷町での入団会見で「ホームランを見てほしい。ドラゴンズを1位に持っていけるようにしたい」と抱負を語った。196センチ・126キロの体格から「ゴリラ」の愛称で親しまれる一方、打撃練習では歩きながら打つなど約5種類のティー打撃を1種類につき20スイングほどじっくりとこなす繊細さも持ち合わせている。2026年はオープン戦から4号ソロを放つなど早々に力を示すと、レギュラーシーズンでも36試合時点で10本塁打、OPS.826をマークし、DeNA戦だけを見れば打率.417・6本塁打・OPS1.708というすさまじい数字を残すなど新天地でも存在感を示していた。

好調シーズンの中の一時的な不振、8月の不発から脱出

7月22日のヤクルト戦(神宮)以来、17試合にわたって本塁打から遠ざかっていたサノー。8月に入ってからは打率1割台と数字も落ち込んでいたが、今季通算では早い時期から2桁本塁打をマークするなど、もともと長打力そのものが衰えていたわけではなかった。今回の2打席連続弾は、好調だったシーズン全体の中で訪れた一時的な足踏みからの脱出と言える一戦になった。来日1年目のシーズンを通じて、長打力の高さそのものは一貫して示し続けてきた選手だけに、ここからの巻き返しに注目が集まる。ドラゴンズを1位に持っていきたいと語った入団会見の言葉どおり、チームの浮上とともに存在感を増していけるかが問われる。

マラーが来日2年目で対巨人初勝利、自らも適時打

先発のカイル・マラーも好投を見せた。1997年10月7日生まれ、アメリカ・テキサス州ダラス出身の28歳左腕で、2016年にドラフト2巡目でアトランタ・ブレーブスに入団。ブレーブスやオークランド・アスレチックスを経て、2025年から中日でプレーしている。この日は7回104球を投げて被安打3、無失点に抑え、来日2年目で初めてとなる巨人戦勝利の権利を得て降板した。昨季は巨人戦に3度先発しながら0勝2敗、防御率6.08と苦手にしていた相手だけに、価値のある白星となった。201センチの長身から投げ下ろす速球とカットボールで巨人打線を苦しめ、3回には自らバットでも適時打を放って投打にわたって援護した。中日は村松開人が初回に死球で途中交代する苦しい立ち上がりを乗り越え、サノーとマラーの活躍で連敗を止める大勝を収めた。

サノーだけではない、脇を固めた打線の奮闘

この日はサノーだけでなく、チーム全体で打線がつながった。岡林勇希は8月に入って初のマルチ安打となる3安打をマークし、自身2号となるソロ本塁打も放った。支配下登録に復帰したばかりの福元悠真が代打で2点適時打を放ち、昇格したばかりで即スタメン出場を果たした花田旭も、中堅の守備につきながらマルチ安打を記録した。主力の離脱にも動じない選手層の厚さが、今季最多タイの大量得点につながった。一方の巨人打線もこの試合を含め5戦連続で2得点以下と苦しんでおり、今月初旬までの勢いとは対照的な状態が続いている。投打がかみ合った中日との対照が際立つ一戦となり、シーズン終盤へ向かう両チームの明暗を分ける結果となった。

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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