阿蘇山、噴火警戒レベル3へ引き上げ 火山ガスは1日2000トン超で8月6日の1200トンから急増

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
福岡管区気象台は8月14日15時45分、阿蘇山の噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)へ引き上げた。8月14日の現地調査で、二酸化硫黄の放出量が1日あたり2700トンに達し、2000トンを超えて急増していることが確認された。8月6日の調査では1200トンだった。
12日夜から火山性微動が拡大、14日に調査で急増を確認
活動の変化は8月12日19時ごろから始まった。中岳西山腹観測点の南北動成分で、火山性微動の振幅が大きくなり始め、14日15時過ぎには1分間平均振幅が4マイクロメートル毎秒を超える大きな状態で推移した。
同じ14日に実施された現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が1日あたり2700トンに達していることが確認された。8月6日の調査時点では1200トンだったため、8日間でおよそ2.3倍に増えた計算になる。さらにさかのぼると、7月28日の調査では700トンだったといい、7月末から3週間足らずの間に4倍近くまで増加が続いてきたことになる。気象台はこれに加え、2026年5月ごろから、草千里を挟む基線や広域の基線で、草千里付近の深部にあるとみられるマグマだまりへのマグマ蓄積を示唆する地殻変動の伸びも観測されているとしている。
中岳第一火口から2キロ、大きな噴石と火砕流に警戒
レベル3の引き上げにともない、警戒範囲も広がった。中岳第一火口からおおむね2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流への警戒が呼びかけられている。8月上旬の時点での警戒範囲は火口から1キロだったため、範囲は2倍に拡大した形だ。
風下側では、火山灰に加えて小さな噴石が遠くまで風に流されて降るおそれがあるとして、注意も呼びかけられている。対象となる市町村は熊本県の阿蘇市、高森町、南阿蘇村の3市町村だ。
白い噴煙は最高700メートル、湯だまりでは小規模な噴湯も
8月上旬の時点で、中岳第一火口からは白色の噴煙が最高で火口縁上700メートルまで上がっていたことも確認されている。火口底の湯だまりでは、高さ数メートル程度の小規模な土砂噴出や噴湯も見られた。気象台は、中岳第一火口からおおむね2キロの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があるとしている。
7月28日のM7.1熊本地震との関係は「わからない」
今回の活動活発化が起きた時期は、令和8年熊本地震から日が浅い。7月28日16時27分、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、宇城市と八代郡氷川町で最大震度7を観測していた。
阿蘇山の火山ガス急増が確認され始めたのは、この地震発生からわずか3日後の7月31日以降だ。気象庁の担当者は今回の噴火警戒レベル引き上げについて、この地震との関係を問われ、「噴火活動と2026年熊本地震との関係は現時点ではわからない」と述べている。因果関係を断定できる段階にはなく、時期が近いという事実にとどまっている。
阿蘇市、高森町、南阿蘇村の住民や登山を予定している人は、気象庁や自治体からの最新の情報に注意し、火口周辺への立ち入りを控える必要がある。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]






























































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