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松尾汐恩、感染症特例で出場選手登録を抹消 特例の仕組みと代替指名の益子京右を整理

松尾汐恩、感染症特例で出場選手登録を抹消 特例の仕組みと代替指名の益子京右を整理

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DeNAは8月12日、松尾汐恩捕手(22)の出場選手登録を抹消した。NPBの感染症特例の対象選手としての扱いで、代替指名選手には益子京右捕手(25)が登録された。この特例では通常必要な10日間を待たずに再登録できる。正捕手を欠いた12日の中日戦は戸柱恭孝がマスクをかぶり、DeNAが6-3で勝っている。

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前日はフル出場、12日の公示で抹消

12日のプロ野球公示で、DeNAは松尾の出場選手登録を抹消し、益子を登録した。NPBの感染症特例の対象選手としての抹消で、益子はその代替指名選手にあたる。

松尾は前日11日の中日戦(バンテリンドーム)に「6番・捕手」で先発し、4打数1安打でフル出場していた。異変が表に出たのは、そこから一日のうちだった。

球団からは病名や症状の発表がなく、公示の上では「感染症特例の対象選手」という扱いだけが示されている。12日の各紙の報道も、抹消の事実と代替指名選手の登録を伝えるにとどまった。

感染症特例とは 診断書があれば10日を待たずに戻れる

出場選手登録をいったん外れた選手は、通常なら10日間が過ぎるまで一軍へ戻れない。この決まりが、感染症で離脱した選手には当てはまらなくなる。それがNPBの感染症特例だ。

常設の特例になったのは2024年シーズンから。新型コロナウイルスに加え、インフルエンザによる体調不良も対象に含まれる。適用には医師の診断書を3日以内に提出することが必要で、新しい感染症が流行した場合に対象へ加えるかどうかは、その都度NPBが判断する。

実際の運用は2024年4月に見ることができる。楽天の則本昂大が4月14日に感染症特例で抹消され、代替指名選手として清宮虎多朗が一軍へ初昇格した。則本は10日を経ずに4月23日の公示で復帰し、入れ替わりで抹消された清宮のほうも、10日を待たずに再登録できる扱いになっている。

代替指名選手に指名された益子京右 プロ8年目で一軍5試合

代替指名選手は、対象選手を抹消する際に球団が指定できる。対象選手が10日を待たずに戻るときは、原則としてこの代替指名選手と入れ替わる。抹消された代替指名選手も10日を経ずに再登録できるため、感染症で急に穴が空いても戦力の出し入れが止まらない。松尾の穴に指名されたのが益子だった。

益子は栃木県出身。青藍泰斗高から2018年ドラフト5位で指名され、2019年にDeNAへ入団した。背番号32で今季がプロ8年目、176センチ95キロの右投げ右打ちの捕手だ。

一軍の公式戦に立った経験は多くない。2021年に3試合、2022年と2023年に各1試合の計5試合で、通算打率は.167にとどまる。2024年以降は一軍の出場記録がなかった。球団公式サイトのファンへのメッセージには、こんな一文を寄せている。

「一軍に行けなくても変わらず応援してくださりありがとうございます。今シーズンは一軍で応援していただけるよう頑張ります」

山本祐大の放出後に正捕手を担ってきた松尾

松尾は大阪桐蔭から2022年ドラフト1位でDeNAに入団した。プロ4年目の今季は70試合に出場し、打率.252、4本塁打、14打点、OPS.669。盗塁阻止率は.220でセ・リーグ5位につけている。通算では174試合で打率.248、8本塁打だ。

先発マスクの機会が一気に増えたのは、5月の大型トレードからだった。DeNAは5月12日、正捕手だった山本祐大をソフトバンクへ放出し、投手の尾形崇斗と内野手の井上朋也を獲得する2対1のトレードを成立させた。山本は2024年に108試合で打率.291を残し、ベストナインとゴールデングラブ賞を手にした扇の要だった。

球団の木村洋太社長は発表時、「悲願のリーグ優勝に向け、そして中長期的に常勝チームであるために、大きな決断」と説明し、補強の狙いとして軸になる先発投手と将来の主軸候補となる右の大砲を挙げていた。捕手を1人分薄くしてでも動くという判断で、その後を託されたのが22歳の松尾だった。

3位でゲーム差9.5、戸柱恭孝が受けた12日の勝利

松尾を欠いた12日の中日戦は、戸柱恭孝が先発マスクをかぶった。先発の東克樹が8回1失点にまとめて今季9勝目を挙げ、牧秀悟の19号と20号、エンカーナシオンの8号と9号、度会隆輝の7号と5本のアーチが飛び出して6-3で勝った。

12日終了時点でDeNAは47勝53敗3分の3位。首位阪神とは9.5ゲーム差で、2位巨人にも7.5ゲーム離されている。残り試合が減っていくなかで、正捕手の不在がどれだけ続くかは順位の行方にも関わってくる。

特例の枠組みでは、松尾が回復すれば10日を待たずに一軍へ戻れる。復帰のタイミング次第では益子が入れ替わりで抹消され、その益子もまた10日を待たずに再登録できる。いつ戻るかは体調次第で、球団からの続報を待つことになる。

関連記事:岡田悠希が今季初昇格で即スタメン、6回に決勝の中前打 巨人は7-3でヤクルトに逆転勝ち

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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