西田凌佑、グッドマン戦へ「2階級制覇する」宣言 尚弥不在のIBF暫定王座、10月28日までに決着へ

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元IBF世界バンタム級王者の西田凌佑(29)が7月27日、東京・後楽園ホールで「2階級制覇する」と宣言した。相手はIBF世界スーパーバンタム級2位のサム・グッドマン(27)。井上尚弥(33)が当面防衛戦を行わない中、暫定王座を懸けた一戦は10月28日までの開催が義務づけられている。
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後楽園ホールで「2階級制覇する」と宣言
プロボクシングの六島ジム(大阪市)とDANGANジム(東京・練馬区)が27日、共催の興行を東京・後楽園ホールで開いた。セミファイナルの前にはIBF世界スーパーバンタム級1位の西田凌佑がリング上でトークショーに臨み、同級2位のサム・グッドマンとのIBF世界同級暫定王座決定戦12回戦への意気込みを語った。
六島ジムにとって、大阪以外での興行はこの日が初めてだった。リングにはTシャツと短パン姿で登場し、椅子に腰掛けてリングアナウンサーとの掛け合いを20分ほど続ける。最後にグッドマン戦への思いを力強く語ると、会場に詰めかけた1100人がその言葉に大きな拍手で応えた。
「次の世界戦でしっかりと勝つので、発表をまずは楽しみにしてもらえたら。決まれば絶対に(世界暫定王座を)取って、2階級制覇するので、応援をよろしくお願いします」
西田は2024年5月、IBF世界バンタム級王座を獲得した。しかし2025年6月の統一戦で中谷潤人に敗れ、王座を失った過去を持つ。階級を一つ上げたスーパーバンタム級で再起を懸ける今回の一戦は、井上尚弥が持つ4団体統一王座への足がかりでもある。
「暫定」王座の理由、尚弥不在と入札の行方
今回の一戦が「暫定」王座決定戦になっているのには理由がある。スーパーバンタム級で4団体統一王者に君臨する井上尚弥=大橋=が、来年2月ごろまで防衛戦を行う予定を持たないためだ。IBFは6月、空白期間を埋めるため西田とグッドマンの暫定王座決定戦を指令している。
しかし、両陣営の合意はすぐにはまとまらなかった。IBFが与えた30日間の交渉期間内に折り合わず、最終的に興行権の入札に持ち込まれる。六島プロモーションが61万ドル(約9990万円)を提示し、14日(日本時間15日)のオンライン入札で落札を決めた。グッドマン側が契約するノー・リミット・プロモーションズが示した58万3500ドル(約9550万円)を上回っている。
これにより日本開催が確定した。ファイトマネーは50%ずつの折半で、西田とグッドマンにそれぞれ30万5000ドル(約4950万円)が支払われる取り決めだ。試合は10月28日までに実施する必要がある。
西田「日本でできてうれしい」、調整も本格化
初めて後楽園ホールのリングに上がったという西田は、入札の舞台裏にも触れた。「入札のことは(六島ジムの枝川孝)会長にお任せしていた。(興行権を)取っていただいて本当に感謝したい」と振り返る。
オーストラリア開催になる可能性もあった中、「向こう(オーストラリア)で決まれば『やるぞ』という気持ちはあったんですけど、やっぱり日本の方が調整はしやすいので、日本でできるのはうれしかったです。オーストラリアは気候も真逆と聞いていたので、調整の面では少し難しいかな」と本音をのぞかせた。
転級後2戦目となるグッドマン戦へ向け、調整はすでに動きだしている。「体幹トレーニングの負荷をちょっと上げたりして、体作りはしています」と語り、先週からスパーリングも開始した。「これから実戦練習をどんどんしていく」考えだという。
西田12勝1敗、無敗に近いグッドマンの強さ
対戦成立の決め手となったのは、両者が直近戦で示した実力だ。西田にとっての再起戦は2月15日。大阪・HOS住吉スポーツセンターでのIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦12回戦で、同級4位だったブライアン・メルカド・バスケス(30)=メキシコ=と対峙し、7回終盤の負傷により3-0の判定勝ちを収めている。この一戦を制し、西田はスーパーバンタム級同級1位の座を固めた。
一方のグッドマンも一筋縄ではいかない相手だ。母国開催となった4月5日の一戦では、IBF世界同級2位決定戦12回戦で同級10位のロドリゴ・ルイス(25)=アルゼンチン=と対峙し、3-0の12回判定で退けている。唯一の黒星は昨年8月、ニック・ボールとの一戦で喫した敗戦だけで、それ以外はキャリアを通じて負けなしを貫いている。
プロ戦績は西田が12戦11勝(2KO)1敗、グッドマンが23戦22勝(8KO)1敗。正規王者の尚弥は33戦33勝(27KO)で、こちらは無傷を保ったままだ。
尚弥との一戦にも意欲「チャンピオンになれば」
暫定王座を勝ち取った先に西田が見据えるのは、正規王者・井上尚弥との一戦だ。「スーパーバンタム級に上げてからまた一番強い選手になるというのが今の目標なので、チャンピオンになって、井上選手が(同級に)いれば闘いたいなという気持ちはあります」と本音を明かした。
尚弥は7月27日、地元・座間市のイベントで今後の対戦方針にも言及している。下位階級で実績を持つジェシー・ロドリゲスとの一戦を来年2月ごろまでに実現できれば戦い、それ以降にずれ込む場合はフェザー級転向を検討する考えだ。井上兄弟がそろってバンタム級周辺の話題を集めた一日でもあった。
西田とグッドマンの暫定王座決定戦は、10月28日までの開催が義務づけられている。勝者は尚弥への挑戦に大きく近づくことになり、日本のバンタム級・スーパーバンタム級勢力図を左右する一戦になりそうだ。
興行は六島ジムのユーチューブチャンネル「六島ボクシングチャンネル」で生配信された。
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[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]































































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