ゲームフリーク、完全新作『雨のちハレ女』を発表 天気予報と連動する魔法少女ゲームの内容

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ゲームフリークが9月14日、完全新作のスマートフォン向けゲーム『雨のちハレ女』(あめのちはれおんな)を発表した。現実の天気予報がゲーム内に反映され、天気を力に変える魔法少女「ハレ女」が日本各地をパトロールする。ジャンル名は「洗濯ゲーム」。配信は今冬の予定で、同日から事前登録の受付が始まった。
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天気予報がそのまま攻略情報になる新作
『雨のちハレ女』はiOSとAndroid向けのタイトルで、基本プレイ無料(アプリ内課金あり)。配信地域は日本、言語は日本語となっている。キャッチコピーは「明日の天気が魔法になる」。開発はゲームフリークと、横浜市に本社を置くクロノゲートの共同体制で進めている。
気象データは、天気予報アプリなどで知られるウェザーニューズから受け取る。晴れ、雨、曇り、雪といった実際の天候によってゲームの中身が変わる設計で、天気予報を確認すること自体が攻略につながる。
舞台は現代の日本だ。街のゴミに負のエネルギーが取りつくと「ヤミクモ」という怪物になり、暴れたり異常気象を起こしたりする。普段は高校生活を送る「ハレ女」たちが、相棒である神の使い「クモリン」と一緒にヤミクモを退治し、街をきれいにしながら異常気象を解決していく。
発表当日の19時からは、公式生放送「ハレ女部ミーティング#1」がYouTubeで配信された。配信はウェザーニューズの協力により同社のウェザーニューススタジオから行われ、同社キャスターの山岸愛梨さんがMCを務めた。
「洗濯物を外に干すか」の判断から生まれたゲーム
ディレクターとプロデューサーを兼ねるのは、ゲームフリーク取締役開発本部長の大森滋氏だ。『ポケットモンスター ルビー・サファイア』からシリーズ開発に携わり、『オメガルビー・アルファサファイア』『サン・ムーン』『ソード・シールド』『スカーレット・バイオレット』ではディレクターを担当。2026年3月5日にNintendo Switch 2向けに発売された『ぽこ あ ポケモン』では、コンセプト&シニアディレクターを務めている。
生放送で大森氏は、ゲームフリークが『ポケモン』以外の新しいゲームにも挑戦していると説明した。例に挙げたのが、8月に発売したリアルな表現のアクションRPG『Beast of Reincarnation』で、今作はそこから方向性が180度違う作品になったと語っている。
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企画の出発点は『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の開発を終えた時期にさかのぼる。大森氏はいくつものゲームのアイデアをそろえ、その一つが『ぽこ あ ポケモン』になった。『雨のちハレ女』は別の形として生まれ、同時並行で開発を進めてきたという。
きっかけは家庭の洗濯だった。毎朝洗濯をする妻からその日の雨の有無を尋ねられるたび、大森氏がウェザーニュースのアプリで降り出す時刻や花粉の飛散を確かめ、外に干すか部屋干しにするかを伝えていた。この判断の難しさがゲームになるのではないか、と考えたのが始まりだ。
ファミ通に寄せた独占コメントでも、大森氏は「毎日、洗濯をする為に天気予報を見るのであれば、いっそ天気予報を使ったゲームを作ってみよう!」という発想から生まれたと明かしている。スマホアプリを選んだのは、スマホが天気予報やニュースを確かめるために毎日使う身近なものだからだ。
週間天気予報が”手札”になるバトルと洗濯
ゲームの基本は、パトロール、バトル、洗濯の繰り返しになる。
パトロールでは、全国の天気予報を表示した画面がそのままステージ選択画面を兼ねる。中部地方が晴れていれば晴れの属性を持つハレ女を、雨の地域には雨女を送ると有利になる、といった具合に、日によって攻め方が変わる。自分の住む地域以外の天気にも目が向く仕組みだと大森氏は説明した。
バトルはキャラクターを入れ替えながら戦う方式で、画面下にはその場所の週間天気予報が並ぶ。天気のマークがエネルギーになり、晴れが3つそろえば晴れの魔法を使えるイメージだ。大森氏はニュース番組の週間予報を見た際、並んだ太陽や雨のマークがカードゲームのエネルギーカードに見え、毎日違う手札で戦えるのではと思いついたという。お天気キャスターとして17年ほど天気を伝えてきたという山岸さんも、そう見えたことはなかったと驚いていた。
戦うための衣装「ハレ着」(はれぎ)にも仕掛けがある。ハレ女がハレ着をまとうと、クモリンの耳と尻尾が生えた「ハレ姿」に変身し、天気魔法を使えるようになる。陸上部の服やカフェの服など種類は多く、同じ服を使い続けるほど強く育つ。
ただし、ゴミが相手なので服はどんどん汚れていく。汚れはヒットポイントと連動し、減りきると戦えなくなるため、洗濯でハレ着をきれいにして回復させる必要がある。洗濯中はその服を使えず、別のハレ着に着替えてパトロールに出る。
洗った服は干すと乾き、ここでも天気が影響する。晴れていれば回復が早く、雨が降れば他のプレイヤーに干した服を取り込んでもらえる。雨の日に近所の洗濯物が気になる、あの感覚をそのままソーシャル要素にした。
ハレ女とクモリン、キャストとデザイン陣
主人公の晴渡ひまわり(はれわたり ひまわり)は、河野ひよりさんが声を担当する。千葉県松戸市出身で、どこへ行っても天気は晴れ。カレーと特撮ドラマが大好きな明るい少女だ。カレーを勢いよく食べて服を汚すと力が出なくなるため、最大の敵はカレーかもしれない、と開発陣は紹介した。
相棒のクモリン、洗井ぽん(あらい ぽん)は長野佑紀さん。洗濯が大好きなたぬきで、アライグマをライバル視している。
ほかに、天晴女学園ハレ女部の部長で曇り模様の天野原ユーリ(CV:河実里夏さん)、ユーリと行動する関西弁のきつねのクモリン・織部コン(CV:藤本彩花さん)、ひまわりたちと敵対する謎の雨女・篠月イズ(CV:廣瀬千夏さん)、イズと行動する旅行好きのねずみ・夢川チュチュ(CV:辻桃果さん)が発表された。沖縄の学校に通う天宮ノノとパートナーのコマウン、イギリスからの留学生エマ・アリアンとパートナーのバトラーも公開されている。
ひまわりをはじめ多くのハレ女のキャラクターデザインは、『学園アイドルマスター』のキャラクター原案などで知られる南野あき氏が担当した。クモリンはゲームフリークの阿部杏子氏がデザインしている。移動しながら洗濯してくれるトラック「マシーンセンタッキー」は、ゲームフリークに創業当初から在籍するアートディレクター、杉森建氏の手によるものだ。
開発を支えるクロノゲートの顔ぶれ
クロノゲートの代表取締役・杉中克考氏は、ゲームフリーク在籍時に『ポケットモンスター』シリーズに携わり、2023年に同社を設立した。クロノゲートはこれまで『Pokémon Champions』『TRIBE NINE』『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』などの開発にも関わってきた。
今作では、大森氏がゲーム全体の遊びを、杉中氏がシナリオディレクターとしてストーリーを受け持つ。杉中氏にとって大森氏は新卒時代の直属の上司で、企画のいろはを教わった師匠のような存在だという。ストーリーは明るく楽しい魔法少女ものに仕上げていると語り、暗い話を心配するファンに安心してほしいと呼びかけた。
TGS2026ではゲームフリーク初のブース出展
事前登録はApp StoreとGoogle Playで受け付けている。公式サイトと公式Xアカウントも開設された。
ゲームフリークは、9月17日から21日まで幕張メッセで開かれる東京ゲームショウ2026に『雨のちハレ女』の特別ブースを出す。同社にとってTGSへのブース出展は初めてで、試遊はない。天晴女学園の教室やハレ女部の部室を再現した展示に加え、実物さながらのマシーンセンタッキーや、洗井ぽんと会話できるコーナーが用意される。
配布物にも作品の色が出た。日本各地をパトロールする作品の性格から、JTBパブリッシングが作品の監修面でも協力しており、同社の旅行ガイド「るるぶ」をもとにした特別編集の冊子を用意した。ブース周辺では実際に使える洗剤も配る。部室再現スポットに入場した人には、ドット絵のステッカーと、社名の由来になった1983年のミニコミ誌『ゲームフリーク』のリブート版(8007部限定)が渡される。一般公開日に雨が降った日だけは、同スポットの入場者にクモリンのミニアクリルスタンドも加わる。スポットは入場制限をかける可能性が高く、入場は1人1回まで。ブースはホール5(05-C06)で、会期中にはマシーンセンタッキー2台を使ったステージ企画も予定され、河野ひよりさんと長野佑紀さんが出演する。
イベントの特典まで天気次第。ゲームの中と同じルールが、会場にも持ち込まれる。
[文/構成 by ゲームライター ミナセ]





































































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