アドマイヤムーン、ダーレー・ジャパンが死亡を発表 2007年年度代表馬の戦績と種牡馬成績

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2007年のJRA賞年度代表馬に輝いたアドマイヤムーンが死んだ。ダーレー・ジャパンが9月7日、公式Xで発表した。享年23。現役時代はドバイデューティーフリーや宝塚記念、ジャパンカップとG1を3勝し、種牡馬としてもファインニードルら活躍馬を送り出している。
発表は9月7日、死因は病気
ダーレー・ジャパンが9月7日、公式Xでアドマイヤムーンの死を発表した。2024年に種牡馬を引退した後は、北海道日高町にあるダーレー・ジャパン・スタリオンコンプレックスで余生を送っていたという。享年23。
発表によると、先日、病気のため永眠した。具体的な発症時期や病名は明らかにされていない。競走馬時代は国内外のG1を3勝し、2007年のJRA賞年度代表馬に選ばれた名馬だ。種牡馬としても2頭のG1ウイナーを送り出し、血統面でも足跡を残した。
無傷の3連勝から始まり、5番人気の最終戦で有終の美
父エンドスウィープ、母マイケイティーズ。北海道安平町のノーザンファームで生まれ、2005年に栗東の松田博資厩舎からデビューした。新馬戦から負け知らずのまま3連勝を飾り、札幌2歳ステークスを制覇。当時から素質の高さで注目を集めた一頭だった。
3歳になった2006年は、共同通信杯と報知杯弥生賞を連勝し、クラシック戦線の最有力候補に浮上する。ところが皐月賞は4着、日本ダービーは7着に終わり、クラシックのタイトルには届かなかった。それでも夏を越えて札幌記念を制し、地力の高さを示す。
4歳になった2007年は、まず2月の京都記念を制してシーズンを始動した。3月にはドバイへ遠征し、ドバイデューティーフリー(現ドバイターフ)でG1初制覇を飾る。帰国後の6月には宝塚記念も制し、鞍上の岩田康誠にとって自身初めてのJRA・G1勝利にもなった。
迎えた11月のジャパンカップは、前走の天皇賞(秋)6着や、同じ東京コース・同距離の日本ダービーで敗れていた経験から距離への不安が囁かれ、5番人気にとどまっていた。それでも直線で内から鋭く抜け出すと、追い込んできたポップロックをアタマ差でしのぎ切る。3着メイショウサムソン、4着ウオッカという豪華な相手を退けての優勝だった。このレースが現役最後の一戦となり、通算17戦10勝、獲得賞金は11億8772万7000円に上った。国内外でG1を3勝し、この年のJRA賞年度代表馬に選ばれている。
“相棒”岩田康誠騎手が語る別れ
ジャパンカップのゴール直後、鞍上の岩田は「ポップロックやコスモバルクが内から行った度に馬が怒ってしまって、かかってしまいました」とレース中の手応えを振り返り、「東京ではGIIIの重賞さえ勝ったことがなかったので感無量です」と初めての大舞台での勝利を喜んだ。
訃報を受け、日刊スポーツの取材に応じた岩田は「初めてG1を勝たせてくれたのがムーンでした。感謝しかないですね」と述べ、「どっしりしていて、すごい瞬発力のある馬でした」と往時を懐かしんだ。お世話になった松田調教師とのつながりを作ってくれた一頭だったとも明かしている。
スポーツ報知にも心境を語り、「すごくいい思いしかない」と回顧した。ジャパンカップについては「レース前にここで引退とはっきり聞いてはいなかったけど、何となく空気で分かっていました。最後に勝ててよかったです」と、有終の美を飾った当時を振り返った。
闘争心とは対照的な素顔
ダーレー・ジャパンの発表文は、現役時代の姿と普段の性格の落差にも触れている。
「鮮明によみがえるレースで見せる凄まじい闘争心。そこからは想像もつかないほど、普段は、とても温厚で従順な紳士。いつまでも私たちの心に刻まれ続ける名馬。どうか安らかにお眠りください」
同社はこう振り返り、闘争心むき出しのレースぶりと、普段の穏やかな人柄とのギャップを伝えた。岩田も「おとなしくて、どっしりとした馬。冷静でしたね」と語っており、関係者の証言は重なる。
種牡馬として送り出した2頭のG1馬
現役引退後は2008年から日高町で種牡馬入りし、2024年まで供用された。産駒からはG1馬を2頭輩出している。
代表格はファインニードルだ。2018年に高松宮記念とスプリンターズステークスを制し、春秋のスプリントG1をともに制した。もう1頭のセイウンコウセイも2017年の高松宮記念を制している。ともに短距離適性の高い産駒で、中距離を主戦場にした父の血が、スプリント路線で開花した。このほかにも重賞ウイナーを複数送り出し、種牡馬としての実績は現役時代の活躍に劣らなかった。
血は現役世代へ受け継がれる
2024年に種牡馬を引退し、レースの表舞台からは退いていた。それでも血は現役の産駒を通じて競馬界に残る。ファインニードルやセイウンコウセイの産駒たちは、今後も各地の重賞戦線で走り続ける見通しだ。
国内外を問わず勝ち続けた現役時代の実績は、種牡馬入り後の高い評価にもつながった。23年の生涯を終えたアドマイヤムーンだが、血統は途切れない。産駒、そして次の世代が走り続ける限り、その名は競馬史に残る。
[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]






























































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