アミティ先生が「iPadmate高等学院」の設立を発表 週3日iPadで制作を学ぶ通信制サポート校、自由が丘とオンラインで2027年4月入学

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
iPad YouTuberのamity_sensei(アミティ先生)が4日、YouTubeで「iPadmate高等学院」の設立を発表した。私立の通信制高校と提携するサポート校で、火・水・木の週3日、iPadでイラストや動画などの制作を学ぶ。東京・自由が丘の教室に通うクラスとオンラインのクラスがあり、2027年4月に開校する。
アミティ先生がYouTubeで発表、iPadmate高等学院は2027年4月開校
アミティ先生は4日夜、自身のYouTubeチャンネルで「【ご報告】iPadmate高等学院を設立します。」と題した約8分40秒の動画を公開した。学校名はiPadmate高等学院(英語名:iPadmate Academy)。動画の中で「高校の資格を目指しながらiPadのクリエイティブも学べる学校」と紹介し、開校は2027年4月だと明かした。
話をもらったのは数か月前で、そこから「急ピッチで進んできた」という。公式サイトはすでに完成し、入学の受付と説明会の案内も始まっている。サイトのキービジュアルは、グレーの制服を着た高校生たち。本人は「私が高校生だったらこんな制服着てみたいな」というイメージで作ったと語った。
仕組みは少し込み入っている。公式サイトは「高校ではありません」と明記しており、iPadmate高等学院は私立の通信制高校と教育提携した学習支援施設にあたる。高校の卒業資格は、提携先の通信制高校に入学して取る。iPadmate高等学院は、その3年間の学習と制作を支える役目を担う。
通信制とサポート校、アミティ先生が動画で語った仕組み
動画では、高校には全日制・定時制・通信制の3つの課程があるところから説明を始めた。通信制は自宅からオンラインなどで学び、ときどきスクーリング(登校して受ける授業)や試験に出向くスタイルだ。
アミティ先生自身、通信制は全日制にうまく通えない生徒が選ぶ場所だと受け止めていたという。ところが最近は事情が違うらしく、「あえて通信制、オンラインの授業を選ぶ子たちもいる」と紹介した。本人の説明では、国語や数学などの科目で必要な水準を満たしたうえで、新しいスキルを身につけたい生徒がそうした道を選ぶ。
その受け皿になるのがサポート校だ。アミティ先生は例として、ダンス教室やイラスト教室、料理教室、英語に特化したインターナショナルスクールなどを挙げた。そうした分野は全日制ではなかなか学べないので、通信制を選ぶ生徒がいるという。
そこへiPadmate側に声がかかった。高校生にiPadのクリエイティブを教え、クリエイターの道を目指してもらうサポート校として、通信制高校と組むことが決まった。これまでのキッズ・大人向けの講座は半年ほどのコースが中心だったが、高校生は3年間のカリキュラムになる。
週3日・定員16名、iPadmate高等学院の通い方と学ぶ内容
公式サイトに載っている概要は次のとおりだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 形態 | 私立の通信制高校と教育提携した学習支援施設 |
| 授業日 | 火・ |
| 通学クラス | 水曜に自由が丘の教室で受ける |
| オンラインクラス | 3日ともオンライン |
| 定員 | 各クラス16名、 |
| 制作で学ぶこと | イラスト、 |
| 主要科目 | 英語・ |
| 3年間の目標 | 高校卒業、 |
担任は月1回のホームルームと年1回の三者面談を受け持ち、学習の計画づくりや毎週の様子の確認も担当する。イラストはProcreate、アニメーションはProcreate Dreamsといったアプリを使い、「iPadの基本の使い方」から始めるので、絵に自信がなくても学べるとしている。企業や地域の課題に取り組むワークショップがあり、プロのクリエイターによる作品の評価も年1回受けられる。
動画でアミティ先生は、高校の卒業資格、「大人顔負けのポートフォリオ」、iPadクリエイティブ検定1級の3つを目標に挙げた。この検定はiPadmate側が立ち上げた民間の検定で、一般の人も受けられる。検定の公式サイトでは現在、3級の試験を2026年12月6日に東京と大阪の会場で行うと案内しており、受験料は6,800円、対象は小学生から社会人までだ。この秋は検定と高等学院の「2つのプロジェクトが一気に出まして」と、準備の慌ただしさもこぼしていた。
授業には自分のiPadを使う。公式サイトはiPadOS 26以上を条件とし、新しく買うならiPad AirかiPad Proの11インチ以上・256GBを勧めている。オンライン授業では、iPadとは別に画面を見るための端末(パソコン、iPad、スマホのどれか)も要る。
「今はiPadで何でも作れる時代」。アミティ先生はそう話し、イラストやグラフィックデザインから動画編集、アニメーション、3DまでiPadで作れると紹介した。自身もロゴやバナーをはじめ、ほとんどの制作をiPadで済ませているという。AIも仕事に取り入れているといい、3年間で作った作品をポートフォリオにまとめ、美大への進学や海外留学、就職など、それぞれの進路を見つけてほしいと願う。
学費と提携先の高校名は、説明会や個別面談で案内
費用は2本立てになる。iPadmateの入学金・授業料と、提携先の通信制高校の費用を別々に払う。iPadmateの具体的な金額は公式サイトに載っておらず、説明会や個別面談で案内するとしている。
通信制高校の授業料について、公式サイトは国の就学支援金を申請すればほとんどの家庭で実質ほぼ0円になると説明している。高校へ出願するときの検定料は10,000円だ。
提携先の通信制高校の名前も公表されておらず、個別面談で伝える。卒業には、通信制高校に3年以上在籍し、74単位を修得して特別活動に参加する必要があり、単位はレポート、スクーリング、試験で取る。
説明会は11月14日から6回、入試は面接のみで年3回
2027年度4月入会の説明会は、Zoomで次の日程に開く。
| 日程 | 時間 |
|---|---|
| 11月14日(土) | 11:00〜 |
| 11月21日(土) | 11:00〜 |
| 11月28日(土) | 11:00〜 |
| 12月5日(土) | 11:00〜 |
| 12月13日(日) | 11:00〜 |
| 12月19日(土) | 11:00〜 |
参加は無料で、保護者だけでも参加できる。iPadmateの公式LINEを追加すると、説明会用のZoomリンクが届く。アミティ先生は動画の最後で、細かいカリキュラムや料金も説明会で全部話すとして、保護者と一緒の参加を呼びかけた。
入試は面接だけで、筆記試験はなく受験料もかからない。時期は12月・1月・3月の年3回。通信制高校の入試は別にあり、高校のサイトから本人が申し込む。中学校を卒業して提携先の通信制高校に入る人のほか、転入・編入の相談も受け付けており、公式サイトは不登校の人も入学できると明記している。
美術高校に通えない時期も、アミティ先生が重ねた経験
動画の後半で、アミティ先生は自分の歩みにも触れた。美術高校に通っていたが、途中で学校に行けなくなった時期がある。「授業とか学んでることは楽しかった」としつつ、学校の雰囲気や家庭の事情などが重なったと打ち明けた。
その後はイギリスの美術大学に進み、デジタルアートの分野を学んでiPadと出会う。Apple Pencilが出たばかりのころで、「右も左も分からず」手探りで学んだという。その経験でプレゼンの力がついたと振り返り、そうした部分を高校生に伝えたいと話した。
不登校の子の気持ちは「ある程度分かる」とも語った。だからこそ、生徒に寄り添ってサポートしたいと考えている。
登録者38万人超、アミティ先生は京都と自由が丘でiPadの教室
アミティ先生は1993年、京都生まれ。イギリスの美術大学でデジタル&テクノロジーアートを学んだ後、外資系広告代理店を経て、2019年にYouTubeチャンネルを開いて独立した。チャンネル登録者は38万人を超え、アートディレクターとして活動しながら、iPadmateを運営する株式会社olioの代表を務める。
教室づくりは京都から始まった。2022年1月に小学生向けのiPadクリエイティブスクール「iPadmate kids」を京都で開き、2024年5月には東京・自由が丘に「iPadmate Studio」を開校。2025年には大阪・梅田にオンライン専用のスタジオも構えた。iPadmate高等学院の通学クラスは、この自由が丘の教室で授業を受ける。
教える場は自分の教室の外にも広がる。京都芸術大学と女子美術大学で講師を務め、Today at AppleやAdobe MAXにも登壇してきた。2022年12月にApple丸の内であった中高生向けのToday at Apple特別セッションでは、講師としてProcreateでのイラストの描き方を教え、終盤にはAppleのティム・クックCEOが姿を見せた。
2023年8月には、母校の美術高校で特別授業を行った。参加した12名の生徒にAdobe Frescoでのデッサンと色付けを教え、回転寿司のように回るアニメーション作りに取り組んだ。著書には『iPadクリエイティブ2nd ベストアプリ100』『GoodNotes 手書きノートブック』『iPadで描こう!Procreateイラストテクニック』などがある。
キッズ、大人と広げてきた教室に、3年間かけて高校生と歩む学び場が加わる。アミティ先生は「キッズから大人まで幅広い層にクリエイティブを教えていきたい」と話し、中学生や高校生、高校の資格をまだ持っていない人に、まずは説明会への参加を呼びかけた。
[文/構成 by ライター 小川 そら]








































































コメントはこちら