緒方理貢が戦力外通告「まだまだできる」 京都外大西高等学校・駒澤大学の経歴

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福岡ソフトバンクホークスは10月29日、緒方理貢外野手(28)に来季の支配下選手契約を結ばないと通達したと発表した。チームが2年連続の日本一を決めた翌日の通告で、緒方は「まだまだできる」と現役続行を希望している。育成ドラフト5位から支配下をつかみ、昨季は1軍で101試合に出た俊足の外野手だ。
日本一の翌朝にかかってきた電話
ソフトバンクは10月28日、DeNAとの日本シリーズを4連勝で制し、2年連続の日本一を決めた。その翌朝、緒方に球団から電話が入る。29日正午すぎ、みずほPayPayドーム福岡の球団事務所を訪れ、来季の契約を結ばないと伝えられた。球団は同日午後1時すぎ、公式Xで「来季の支配下選手契約を締結しない旨を通達しました」と発表した。対象として名前が挙がったのは緒方1人だった。
取材に応じた緒方は、電話を受けた時点で「そういうことだろうなと思って来ました」と明かした。クライマックスシリーズと日本シリーズではベンチを外れる試合も多く、覚悟はできていたという。通告そのものは「すんなりと受け入れられた」と話した。
報道によると、ソフトバンクが今オフに戦力外を通告した選手は、緒方を含めて計19人に上る。支配下選手は、登録期限の7月31日時点で上限の70人に達していた。10月22日のドラフト会議では支配下9人、育成15人の計24人を指名しており、来季に向けた枠の入れ替えが大きく進む。
京都外大西高等学校から駒澤大学、育成5位でプロへ
緒方は1998年9月22日生まれ、宮崎県出身。京都外大西高等学校、駒澤大学を経て、2020年の育成選手ドラフト5位でソフトバンクに指名され、2021年に入団した。右投げ左打ちで、身長175cm。持ち味は足の速さと広い守備範囲だ。
育成選手として過ごした3年間のうち、プロ2年目の2022年にはウエスタン・リーグで17盗塁を決め、最多盗塁のタイトルを手にする。2024年には登録を外野手に変え、オープン戦で結果を残した。
プロ野球の育成選手は1軍の公式戦に出られない契約で、背番号も3桁になる。1軍の舞台に立つには、球団に支配下選手として登録し直してもらう必要がある。
転機は小久保裕紀監督が就任した2024年に訪れる。開幕前の3月、同じ育成出身の川村友斗、仲田慶介(現西武)とともに支配下登録を勝ち取った。3人は「育成三銃士」と呼ばれ、緒方はそのうちの1人として1軍の舞台に立つ。
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代走と守備固めで積み上げた201試合
支配下1年目の2024年は86試合に出場し、打率.173、4盗塁。2年目の2025年は試合終盤の代走や守備固めとして出番が増え、自己最多の101試合に出た。打率.216、6打点、8盗塁を記録し、主に終盤の1点がほしい場面で起用された。この年、チームはリーグ優勝と日本一を果たしており、報道では緒方を「代走の切り札」と呼ぶ記事もあった。
| 年度 | 試合 | 打率 | 打点・盗塁 |
|---|---|---|---|
| 2024年 | 86 | .173 | 4打点・ |
| 2025年 | 101 | .216 | 6打点・ |
| 2026年 | 14 | .333 | 0打点・ |
| 1軍通算 | 201 | .205 | 10打点・ |
数字はNPB公式の2026年シーズン終了時の記録。通算で本塁打はない。
だが、プロ6年目の今季は思うように進まなかった。春季キャンプをB組で過ごし、開幕は2軍。3月27日、タマスタ筑後でのファーム・リーグのオリックス戦で右足に死球を受け、離脱する。4月の取材では、影響が神経にまで及び、痛みで最初は歩けなかったと明かしていた。9月の取材では、寝ている間に痛みで大きな声を出して目が覚めることが1日に5回ほどあったとも語っている。負傷の翌日の3月28日には本拠地で1軍の日本ハム戦を内野席から見て、あの歓声の中でプレーしたいと思ったという。約2か月半のリハビリを経て、6月19日の2軍の広島戦(マツダスタジアム)で実戦に戻った。
7月10日に今季初めて1軍に昇格したものの、代走で1試合に出ただけで17日に登録を抹消された。2軍に戻ってからは体を絞り直し、8月の2軍戦では10試合で6盗塁を重ねている。9月に再び1軍へ上がると、8日の日本ハム戦で今季初打席に立ち、左前打を放つ。20日の楽天戦では「8番・左翼」で今季初めて先発に名を連ねた。それでも1軍の出場は14試合にとどまり、6打数2安打。2軍では41試合に出場して打率.220、10打点、10盗塁。出場の数が限られた1軍とは対照的に、ファームでは足でアピールを続けた。
ポストシーズンでは日本シリーズの出場資格者40人に入った。10月24日、横浜スタジアムでの第1戦は1-1のまま延長に入り、11回に柳田悠岐の二塁打から好機を広げたソフトバンクが、庄子雄大の適時二塁打と柳町達の犠飛で2点を加えて3-1で勝った。緒方はこの回、死球で出塁した山本祐大の代走で出場し、柳町の犠飛で3点目のホームを踏んでいる。第2戦以降はベンチ入りメンバーから外れたが、チームには帯同を続けた。
「まだまだできる」現役続行への思い
緒方は今後について、NPBでの現役続行を希望している。「まだまだできる」と話し、そう口で言うのは簡単でも、今季それをプレーで示せなかったことが悔しいと続けた。今のところNPBでのプレーしか考えていないといい、トライアウトの受験も視野に入れている。
けがからの復帰に時間がかかった理由も語った。自分では動けているつもりでも、首脳陣やチームが求める動きとの間に差があったという。現在の体の状態については万全だと話した。
ホークスで過ごした6年間には感謝を口にする。小久保監督との出会いが野球人生を変えてくれたと述べ、支配下に上がってからリーグ優勝3回と日本一2回を経験できたことを、自分の中の大きな財産だと語った。けがの間も応援を続けたファンには、プレーで応えられず申し訳なかったと伝えている。
ソフトバンクではこのオフ、緒方のほかに支配下の7人と育成の11人も戦力外通告を受けている。
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次の舞台を探す28歳の俊足
緒方の武器は、試合終盤に1点を取りにいく足と、外野の広い範囲を守れる守備だ。1軍通算201試合で積み上げた得点は51に上り、安打の27を大きく上回る。代走で起用され、自分の足でホームに還ってきた場面の多さを示す数字だ。
他球団から声がかかるかどうかは、10月30日時点では分かっていない。育成から6年かけて日本一の輪に加わった外野手が、28歳で新しい居場所を探し始める。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 高瀬翔吾]












































































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