ワールドシリーズ、ブルワーズが3連勝で世界一に王手 レイズの第4戦先発はジャックス

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大リーグのワールドシリーズ(7回戦制)第3戦が10月26日(日本時間27日)にフロリダ州セントピーターズバーグのトロピカーナフィールドであり、ブルワーズがレイズに10-1で大勝した。ブルワーズは開幕から3連勝で、球団初の世界一まであと1勝に迫る。第4戦は10月27日午後8時(米東部時間、日本時間28日午前9時)に同じ球場で行われ、後がないレイズは右腕グリフィン・ジャックスを先発に立てる。
第3戦は五回、2死から8点
試合が動いたのは三回だった。ブルワーズはレイズ先発のフレディ・ペラルタから、クリスチャン・イェリッチとウィリアム・コントレラスの連続適時打で2点を先行した。ペラルタはかつてブルワーズでプレーした右腕で、古巣を相手にした登板だった。
勝負を決めたのは五回の攻撃だ。2死一、二塁でコントレラスが三塁へゴロを打ち、三塁手ジュニオール・カミネロが二塁へ送球。一塁走者のイェリッチにアウトが宣告され、攻撃は終わったかに見えた。だがブルワーズがチャレンジ(判定への異議申し立て)を求めると判定はセーフに覆り、2死満塁で試合が再開された。
レイズはここでペラルタを降ろし、救援のキャム・ブーザーを送った。ブライス・トゥラングが遊撃手のグラブをはじく2点適時打を放つと、ギャレット・ミッチェルの適時打、クーパー・プラットの2点適時二塁打、サル・フリーリックの適時二塁打が続く。ブーザーは打者4人から一つもアウトを取れずに降板し、代わったコール・サルサーからもデービッド・ハミルトンとジャクソン・チューリオが適時打を重ねた。
この回は8点すべてが2死からの得点で、1イニングに2死から挙げた得点としてはワールドシリーズの最多記録になった。7者連続安打もポストシーズンでは初めてのことだという。ブルワーズはこの試合で16安打を放ちながら本塁打は1本もなく、本塁打なしの2桁得点はワールドシリーズでは2014年第4戦のジャイアンツ以来となった。
投げては先発の左腕ロバート・ガッサーが6回を1安打1四球3奪三振の無失点。対戦した打者は最少の18人だった。球数はわずか75球。七回からはアントニオ・センザテラが2イニングを完全に抑え、九回には7月4日以来の登板となったブランドン・ウッドラフがヤンディ・ディアスに適時二塁打を浴びて1点を失ったものの、そのまま試合を締めた。
打線では1番チューリオが五回までに4安打を放った。22歳のチューリオはこれでシリーズ14打数8安打となる。ワールドシリーズの1試合で4安打と盗塁を記録した選手としては、1908年のタイ・カッブに次いで2番目に若い。
3試合の結果は次のとおりだ。
| 試合 | 日付(日本時間) | 結果 | 勝利投手 |
|---|---|---|---|
| 第1戦 | 10月23日 | ブルワーズ3-2レイズ | ミジオロウスキー |
| 第2戦 | 10月24日 | ブルワーズ5-4レイズ | ウリベ |
| 第3戦 | 10月26日 | ブルワーズ10-1レイズ | ガッサー |
第1戦と第2戦はブルワーズの本拠地ミルウォーキーのアメリカンファミリーフィールド、第3戦からはレイズの本拠地トロピカーナフィールドに舞台を移している。
関連記事:ワールドシリーズ2026開幕、ブルワーズがレイズに3-2先勝 ともに初制覇懸けた第1戦
第2戦は4点差をひっくり返して連勝
1点差の勝利が続いた本拠地の2試合のうち、流れを決定づけたのは第2戦だった。
レイズは一回、ブルワーズの新人右腕ローガン・ヘンダーソンからチャンドラー・シンプソンとカミネロの適時打で2点を挙げ、さらに捕手リアム・ヒックスの2ランで4点を先行した。ところがブルワーズはその裏、コントレラスとミッチェルの適時打ですぐに2点を返す。四回には一塁手ジョナサン・アランダの失策の間にプラットが生還し、1点差に詰め寄った。
追いついたのは六回だった。先頭のフリーリックが左腕イアン・シーモアからフルカウントの9球目を中堅へ運び、4-4の同点。七回には1死三塁からプラットがケビン・ケリーのシンカーを右前へはじき返し、これが決勝点になった。プラットは6月にメジャーデビューしたばかりの22歳のルーキーだ。
九回は救援のアーロン・アシュビーが同点の走者を三塁に背負ったが、最後はディアスのハーフスイングがストライクと判定されて試合終了。勝ち投手は七回から登板したアブナー・ウリベ、アシュビーにセーブが付いた。ブルワーズにとってこのポストシーズン7度目の逆転勝ちだった。
後がないレイズ、第4戦はジャックスに託す
レイズは第4戦の先発にグリフィン・ジャックスを立てる。31歳の右腕はツインズで主に救援投手として投げ、2025年7月31日にタージ・ブラッドリーとの交換トレードでレイズに移った。2026年は先発に転向し、レギュラーシーズンは34試合(うち先発23試合)で8勝10敗、防御率3.53、112回1/3で116奪三振の成績を残している。8月には右ひじの違和感で負傷者リストに入ったが、9月2日に復帰した。
ポストシーズンでは2試合に登板し、0勝1敗、防御率6.00。ア・リーグ地区シリーズのヤンキース戦では救援で2イニングを投げ、ア・リーグ優勝決定シリーズ第3戦のガーディアンズ戦では先発して4回3失点だった。ワールドシリーズはここまでブルペンで待機しており、第4戦が初めての登板になる。レギュラーシーズン最後の4先発は18回で1失点、15奪三振と好調のまま終えていた。
一方のブルワーズは、日本時間28日未明の時点で第4戦の先発を発表していない。ウッドラフが第4戦の先発に向けて準備していたものの、第3戦の九回に登板したため、別の投手を立てることになる。第3戦は大差になったことで、アシュビー、ウリベ、トレバー・メギルら勝ちパターンの救援陣を休ませることができた。
レイズ打線は苦しい。最後の17イニングで挙げた得点はわずか1点。3試合を通じて3本以上の安打を記録した打者はアランダとシンプソンの2人しかいない。第2戦では守備のミスも失点につながった。ア・リーグ東地区を98勝64敗で制し、地区シリーズでヤンキースに3連勝、優勝決定シリーズでは1勝2敗からガーディアンズを4勝2敗で退けたチームとは別の姿だ。
3連敗からの逆転はワールドシリーズで例がない
7回戦制のポストシーズンのシリーズで3勝0敗とした例は過去に43度あり、そのうち42度は先に3勝したチームが勝ち抜いた。3連敗から逆転したのは、2004年のア・リーグ優勝決定シリーズでヤンキースを破ったレッドソックスだけだ。ワールドシリーズに限れば、0勝3敗から第6戦まで持ち込んだチームすらない。
ブルワーズはナ・リーグ優勝決定シリーズでもドジャースに4連勝しており、このポストシーズンは10勝1敗。最後に負けたのは10月6日(日本時間7日)、パドレスとの地区シリーズ第3戦までさかのぼる。第4戦に勝てば、7回戦制のリーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズをともに4連勝で制する初めての球団になる。
レイズにとって、第4戦にはいい記憶がある。前回出場した2020年のワールドシリーズ第4戦では、ドジャースを相手にサヨナラ勝ちを収めた。セントピーターズバーグでのワールドシリーズ開催は2008年以来で、第4戦の始球式はチームの顔として長く活躍したエバン・ロンゴリアが務める。
どちらが勝っても球団初の世界一
ブルワーズは今季、メジャー最多の103勝を挙げた。ワールドシリーズ出場は1982年以来44年ぶり2度目で、前回はカージナルスに敗れている。レイズは2008年と2020年に続く3度目の出場だが、過去2度はいずれも敗れた。世界一の経験がない球団同士のワールドシリーズは1980年以来で、ブルワーズとレイズはマリナーズ、パドレス、ロッキーズとともに、現存する球団で世界一になったことがない5球団に入っている。
関連記事:ワールドシリーズ2026はレイズ対ブルワーズ 日本時間24日開幕、どちらが勝っても初優勝
第4戦でブルワーズが勝てば、その場で頂点に立つ。レイズが勝った場合、第5戦は10月28日(日本時間29日午前9時)に再びトロピカーナフィールドで行われる。さらにもつれれば、第6戦は10月30日、第7戦は10月31日(いずれも米中部時間午後7時、日本時間はそれぞれ翌日の午前9時)にミルウォーキーへ戻る日程だ。
シリーズ最優秀選手(MVP)の行方も絡む。ポストシーズンで失点のないアシュビー、シリーズ打率5割を超えるチューリオとコントレラス、このシリーズでチーム唯一の本塁打を放っているフリーリックと、候補は多い。第4戦で決めるのか、レイズが意地を見せるのか。ブルワーズのファンが長く待ち続けた瞬間は、すぐそこまで来ている。
[文/構成 by スポーツ担当ライター 高瀬翔吾]












































































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