村上宗隆、5試合ぶり27号で大谷翔平と並ぶ 2026年MLB日本人選手の本塁打数トップタイ

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ホワイトソックスの村上宗隆内野手が現地時間8月14日のタイガース戦で27号本塁打を放った。5試合ぶりとなる一発で、ドジャースの大谷翔平と並び、2026年MLBシーズンの日本人選手本塁打数トップタイに浮上した。ホワイトソックスはこの試合を9-5で逆転勝利し、地区首位の座をさらに固めている。NPB時代に史上最年少三冠王に輝いた村上にとって、渡米1年目から刻んだ数字は、その長打力がメジャーでも通用することを示す結果となった。
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カウント3-0からの156キロを弾き返す、打球速度177キロの一発
村上のアーチが生まれたのは、この日「2番・一塁」で先発した第3打席、3-3の同点で迎えた4回表の場面だった。二死走者なしのカウント3-0から、3度目の対戦となる相手先発右腕ジョーブが投じたド真ん中のフォーシームは、球速96.9マイル(約155.9キロ)。これを村上は逃さず捉え、打球速度110.0マイル(約177.0キロ)、打球角度41度の弾道で右翼スタンド中段に運ぶ勝ち越しソロとした。
ピータースの同点2ランに続く一発、5点のビッグイニングで逆転
試合は初回にモンゴメリーの適時打でホワイトソックスが先制したものの、その後タイガースが3-1と勝ち越す展開になっていた。迎えた4回表、まずピータースが7号2ランを放って3-3の同点に追いつくと、3人後の打者として村上が勝ち越しソロを放った。さらにモンゴメリーが2点適時三塁打を放つなど、この回だけで一挙5点を奪うビッグイニングとなった。ホワイトソックスはこの猛攻でタイガースを突き放し、9-5で逆転勝利を収めている。この試合ではミゲル・バルガスも5打数4安打・2本塁打(6回に2ラン、8回にソロ)と活躍し、下位打線から上位打線までつながる打撃が噛み合った一戦となった。
大谷翔平も8月13日に27号、両者とも日本人トップに並ぶ
大谷は前日8月13日のロイヤルズ戦で、高い弾道で逆方向に運ぶ逆転2ランを放ち27号に到達していた。打球速度176.2キロ、飛距離121メートル、打球角度34度という一発で、ナ・リーグの本塁打ランキングでは6位タイに位置している(1位はカイル・シュワーバーとマット・オルソンの35本)。村上が今回27号に並んだことで、2026年MLBシーズンの日本人選手本塁打数は、大谷と村上が27本で肩を並べる展開となった。今オフにブルージェイズへ移籍した岡本和真も、7月28日時点で24号を放ちチーム内の新人最多記録に並ぶなど気を吐いており、2026年は複数の日本人強打者がメジャーの本塁打争いをにぎわせるシーズンとなっている。
打率は2割台ながら長打力は健在、移籍1年目でリーグ屈指の一発
村上の今季打率は2割台前半にとどまっているが、長打力は健在で、今回の27号によりアメリカン・リーグの本塁打争いでも上位に食い込む水準を保っている。メジャーの投手が繰り出す多彩な変化球への対応には苦しむ場面も見られるものの、一発の破壊力でチームに勢いをもたらす存在として定着しつつある。
前年最下位から一転、地区首位を独走するホワイトソックス
ホワイトソックスは2025年、60勝102敗で2年連続の地区最下位に終わったチームだった。2026年はオフに村上を筆頭に、オースティン・ヘイズやセランソニー・ドミンゲスら実力者を補強し、若返りを図りながら再建を進めてきた。投手陣も横浜DeNAベイスターズからFAで加入したアンソニー・ケイや、昨季後半にブルージェイズで活躍したドミンゲスをクローザーに据えるなど、着実な戦力強化を図ってきた結果、前年の低迷が嘘のように、今シーズンはアメリカン・リーグ中地区の首位を走っている。今回の3連戦は、3.5ゲーム差で2位につけるタイガースとの首位攻防戦という位置づけで、村上自身も「今日がすごく大事だと思っていたので、なんとか3連戦の頭を取れてよかったです」とコメント。甘い球を仕留める意識で挑んだという27号が、まさに3連戦の初戦を制する決勝弾となった。
2025年12月にホワイトソックスと2年契約、戦略的な短期契約
村上は2025年12月、ヤクルトからポスティングシステムを経てホワイトソックスへの移籍が決定。2年総額3400万ドル(約53億4000万円)で合意し、背番号5を託されている。ヤクルトにはおよそ658万ドル(約10億3000万円)の譲渡金が支払われた。米メディアのESPNは、2年後27歳という若さで再びFA市場に出られる点を評価しており、メジャーでの実力を証明できれば、より高額かつ長期の契約を勝ち取る可能性がある戦略的な短期契約だと分析している。実際、今回のような一発が積み重なれば、次の契約交渉でより有利な条件を引き出せる可能性も高まるだけに、村上自身にとってもシーズン後半戦の一本一本には大きな意味がある。
NPB時代は史上最年少で三冠王、王貞治の記録を58年ぶりに更新
村上はヤクルト時代の2022年、22歳という史上最年少で三冠王を達成した実績を持つ。この年、打率.318・56本塁打・134打点という成績を残し、56号本塁打は1964年に王貞治が記録した55本を超える、日本選手シーズン最多本塁打記録の58年ぶりの更新だった。1965年に野村克也が30歳で三冠王を獲得して以来となる史上最年少記録も打ち立てている。「令和の怪童」とも呼ばれたその圧倒的な長打力を武器に、村上は2019年に新人王(36本塁打・96打点)を獲得すると、2021年には史上最年少(21歳7カ月)で通算100号本塁打に到達。ヤクルトの2021年日本一、2022年リーグ連覇の原動力にもなってきた。
こうした実績を引っさげてメジャーに挑戦した村上が、渡米1年目から大谷と本塁打数で並ぶシーズンを送っていることは、移籍1年目の成果としては上々の結果と言えそうだ。打率面での対応には今後も課題が残るものの、長打力という最大の武器がメジャーの舞台でも通用することを証明しつつある。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]




































































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