バッファロー、同社初のトラックボールマウスを9月2日発売 BSTBB700Xシリーズは公式ストア限定で税込6,990円

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
バッファローは9月2日、同社として初めてとなるトラックボールマウス「BSTBB700Xシリーズ」を発売した。価格は6,990円(税込)で、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの公式ストア限定で扱う。先着1,200台には1,000円引きとなるクーポンを9月13日まで配布中だ。マウス市場への参入から22年、新たなカテゴリーへの挑戦となった。
税込6,990円、公式ストア限定の2色
BSTBB700Xシリーズは、グラファイトブラック(BSTBB700BKX)とシルキーホワイト(BSTBB700WHX)の2色展開。側面に収めた球体を親指で転がしてカーソルを動かす「親指操作型」のトラックボールマウスで、本体そのものを机の上で動かす必要がない。狭い机や書類を広げたままの環境でも扱いやすい。バッファローはこの製品を「手のひらに、しっくり。」というコンセプトで打ち出している。
通常価格は6,990円(税込)。Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングのそれぞれにあるバッファロー公式ストアのみで販売し、家電量販店の店頭には並ばない。発売にあわせて9月2日からクーポンキャンペーンも始まった。対象ストア合計で先着1,200台に限り、1,000円引きの5,990円(税込)で購入できる。期間は9月13日まで。上限数に達すれば、それより早く受け付けを終える。
参入22年目、開発は違和感から
バッファローがマウス市場に参入したのは2004年。ITmedia PC USERによれば、以来22年にわたってトラックボールだけは手掛けてこなかったといい、老舗の周辺機器メーカーとしては意外な空白だったという。
では、なぜ今なのか。
きっかけは、商品企画を担当する根本将幸氏の個人的な体験だった。市販の人気トラックボールを購入して試したところ、操作性のポテンシャルは感じたものの「しっくりこない」まま使わなくなっていたという。後にトラックボールの開発プロジェクトを任され、あらためてこの違和感と向き合うことになる。
根本氏は、Amazonに寄せられたレビュー500件をひとつずつ目視で確認した。浮かび上がったのは3つの傾向だった。最も多かったのはサイズへの指摘で52件。次いで接続切替の操作性が28件、ホイールやスクロールが24件と続いた。開発担当の伊藤正泰氏は「根本さんから聞いて驚きました。500件を目視で――自分ではなかなかやろうと思わない手間です」と話す。開発チームは競合製品も実際に購入し、全員で使い込んで検証を重ねた。
こだわりが詰まった仕様の中身
日本人の手に合わせた34mmボール
既存のトラックボールは海外の規格を土台にした大きめの筐体が主流で、手の小さい日本人ユーザーには負担になりやすかったと伊藤氏は説明する。開発チームは試作品を3Dプリンターで何度も出力し、手の大きさが異なる2人で握っては直す作業を繰り返した。ボールの直径は34mmとし、支持球には人工ルビーを採用。転がりの滑らかさと、狙った位置でぴたりと止める精度を両立させている。
本体サイズは約95mm(幅)×51mm(高さ)×117mm(奥行き)で、重さは電池を含めて約150g。ITmedia PC USERの実機比較では、競合製品の奥行きはおおむね124mmから138mmに収まっており、本機はそこから一回り小さいという。本体の傾斜は約25度と緩やかで、通常のマウスからの持ち替えでも違和感を抑えた。カラーは2色ともボールが濃いグレーで、ブラックは一体感、ホワイトはコントラストの効いた見た目に仕上がる。
天面ボタンと金属ホイール
接続切替ボタンは、あえて天面に配置した。一般的なトラックボールや高機能マウスは裏面にボタンがあることが多く、切り替えるたびに本体を持ち上げる手間が発生していたためだという。無線(2.4GHz)とBluetooth5.0の2台をあわせて、最大3台のデバイスを登録でき、現在の接続先はLEDの点灯位置と色で見分けられる。
ホイールには、慣性の効きやすい金属製を採用した。磁力でラッチ感を生み出す機構で、軽くはじくだけでスクロールが滑らかに続く。開発パートナー企業からこの金属ホイールを提案されたときの操作感が良く、伊藤氏は「これはいけると、一発で決めた」と明かす。左右に倒せば横方向のスクロールにも対応する。ボタン数は5つで、ホイールチルトを除くすべてに静音スイッチを備えた。図書館やオンライン会議中でも周囲を気にせず使える。カーソル速度は天面のボタンで500・800・1200dpiの3段階に切り替え可能だ。開発段階では5段階の候補もあったが、選択肢が多いと逆に迷うとの判断から絞り込んだという。
電池は最大2年半、ソフトはWindows専用
電源は単3形乾電池1本。センサーは光学式で、伊藤氏によれば4000cpi相当の性能を持たせつつ消費電力を抑えた設計とし、高速スクロールホイールの駆動もふまえたバランスを優先したという。アルカリ乾電池を使った場合、1日8時間のパソコン操作のうち5%をマウスに割り当てる想定で最大約2年6カ月動作する。自然放電を考慮しない同社の計算値で、保証値ではない。
ボタンの機能を割り当てられる無料ソフト「マウスカスタム+」にも対応した。管理者権限なしでインストールできるため、会社支給のパソコンでも導入しやすい。ただしこのソフトはWindows専用で、Bluetooth接続そのものは規格上、MacやChromebook、iPadOSなど幅広い機器で利用できる。
手首の負担軽減というニーズに応える
ITmedia PC USERによれば、メーカー製PCの大半がノートPCになったこともあり、マウスは標準で付属する周辺機器ではなくなりつつある。だが、タッチパッドにはない操作感や、複数のPCを同じデバイスで操作したいというこだわりを持つ層は根強く、いまマウスを選ぶ理由になっているという。そんな中でマウスと並んで語られる存在がトラックボールだ。
本体を動かさず指先だけでカーソルを操作できるため、手首を動かす回数が減り、長時間のパソコン作業でも疲れにくいとされる。腕を大きく動かさずに済む点も、デスクに向かう時間が長い人には利点になりそうだ。静音スイッチも、オンライン会議や在宅での作業が増えた環境と相性がいい。バッファローは「トラックボールマウスに興味はあるが操作感に不安がある」という初心者にも、既存の愛用者にも手に取りやすい価格帯とサイズ感を狙ったとしている。
上位モデルの投入にも含みを残す
伊藤氏はセンサーについて「将来的には、よりハイグレードなセンサーを搭載したモデルも製品化したい」と語る。シリーズの広がりにも含みを持たせた。根本氏は「トラックボールに興味はあるけど、今の選択肢にしっくりきていなかった人に、まずは手に取ってみてほしい」と呼びかけている。
クーポンキャンペーンは9月13日まで、対象ストア合計で先着1,200台に達し次第終了する。2004年のマウス参入から22年を経て踏み出した新分野であり、BSTBB700Xシリーズの評価が、今後投入するモデルの方向性を左右することになりそうだ。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]






























































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