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藤あや子、パ・リーグCS第1戦で振袖姿の国歌独唱 「晴れの舞台なので振袖にしました」

藤あや子、パ・リーグCS第1戦で振袖姿の国歌独唱 「晴れの舞台なので振袖にしました」

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

演歌歌手の藤あや子(65)が10月10日、ベルーナドーム(埼玉県所沢市)で行われたプロ野球「2026 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ第1戦、西武―日本ハムの試合前に国歌独唱を務めた。ライオンズカラーの白と青に藤色を入れた振袖姿で登場し、取材に「晴れの舞台なので振袖にしました」と明かしている。野球場での独唱はこれが初めてだった。

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白と青に藤色、ライオンズを意識した振袖

国歌独唱は、試合前の開幕セレモニーの中で行われた。セレモニーでは両チームのスタメン発表に加え、スタンド全体でカラーボードを掲げて文字や模様を描く「コレオグラフィー」も予定されていた。この日の入場者は2万7602人。西武ファンで埋まったスタンドに向かって君が代を歌い終えると、球場内から大きな拍手が送られた。

振袖の色は、推し球団を意識して選んだものだった。独唱後の取材で藤は「ライオンズファンということで、紺色青系とか白系で選んだんですけど、派手な方がいいと思って藤あや子の藤色入れて、普段は着る機会はないんですけど、晴れの舞台なので振袖にしました」と説明している。芸名の「藤」にちなむ藤色を差し色にした一着だ。

球団を通じて出したコメントでも、衣装に触れた。「晴れ舞台ですから、ライオンズの白とブルーに、藤色を入れた振袖にしてみました」。独唱後の取材で語った「晴れの舞台なので振袖にしました」という言葉は、「テレビでもなかなか着る機会がないけど、大きな舞台なので、あえて振袖にしました」という言い回しでも伝えられており、普段の歌番組とは違う特別な場として臨んだことがうかがえる。

意外にも、スタジアムでの国歌独唱は初めてだった。藤は球団を通じたコメントで「球場という広い空間の中で国歌独唱ができて、すごく気持ちよかったです。野球場での独唱は初めてで、ここで歌えてたまらないです」と喜んだ。独唱後の取材ではさらに言葉を重ね、「この広い空間の中で1人で歌うっていうのは、なんて歌手冥利(みょうり)につきるんでしょうっていう、そんな思いで、歌わせていただきました」と振り返り、「宇宙を感じました」とも話した。

4日前にSNSで予告、栗山巧との縁

出演が明らかになったのは10月6日だった。西武が開幕セレモニーのゲストとして藤の国歌独唱を発表し、同じ日に藤本人もSNSで「10月10日(土)クライマックスシリーズパファーストステージ開幕セレモニーにて、国歌独唱を務めさせていただきます」と報告し、「シリーズを盛り上げられるよう気合い入れて歌います」と意気込んだ。「いざ!!」の一言とともに、栗山巧の応援タオルを手にした後ろ姿の写真を載せていた。

藤がライオンズを応援するようになったきっかけは、今季限りで現役を引退した栗山巧(43)にある。藤によると、栗山は夫の高校(兵庫・育英高)の2学年上の先輩にあたり、「10年ほど前からご縁をいただいた」という。栗山の引退試合も球場で見届け、インスタグラムには「現役最終打席で放った鋭い打球がセンター前に抜けた時“全獅子党が泣いた”特別な瞬間でした」とつづっていた。引退セレモニーでの栗山の「今もこれからもライオンズの栗山です」という言葉に「心を打たれました!」とも書き、「25年間本当にお疲れ様でした」とねぎらっている。

取材で栗山について問われると「すごくかっこいいじゃないですか。引退試合も来ましたけれども、鳥肌ですね」と熱を込め、「栗山さんがいずれ監督さんになるまで応援しようと、今から思ってます」と続けた。

ファンとしての目線は、栗山だけに向いているわけでもない。新たな推し選手を聞かれると、リハーサルの際に言葉を交わした長谷川信哉の名前を挙げ、「優しい笑顔で答えてくださって、一気に一目ぼれですね」とにっこり。「一番の推しは西口監督。勝っても負けても表情を変えないのがいい」とも話している。

着替えて客席へ、延長10回のサヨナラ弾を見届ける

独唱を終えた藤は、振袖から背番号1の西武のユニホームとキャップに着替え、客席で試合を観戦した。取材中から「早く上に行って試合を見たい」と口にしていたほどだ。

先発は西武が平良海馬、日本ハムが有原航平。試合はもつれた。西武は1回に平沢大河のソロで先制したが、4回に日本ハムの奈良間大己に2ランを浴びて逆転される。5回に西川愛也の適時打で2―2に追いつき、試合は延長戦へ。10回裏、1死からカナリオが左翼席へソロを放ち、西武が3―2でサヨナラ勝ちを収め、10回表を3人で抑えた豆田泰志に白星がついた。ファイナルステージ進出に王手をかけた。第2戦は10月11日14時から、同じベルーナドームで行われる。

試合後、藤は自身のXにフラッグを振る写真を投稿し、「れおほーーー!!!サヨナラホームラーーーーーン」とつづった。コメント欄には「勝利の女神!」「勝利の女神様!毎日来てください!」といった書き込みが並び、独唱を見たファンからは「鳥肌たった」「素敵なお着物」との反応も寄せられた。振袖での凛とした独唱と、ユニホーム姿での応援。その落差に「ギャップが素敵すぎます」と書き込むファンもいた。

事務所退所から10日、デビュー40周年へ

藤は1961年生まれ、秋田県出身。1987年にデビューし、1989年に現在の芸名で再デビューした。1992年の「こころ酒」がヒットし、同年のNHK紅白歌合戦に初出場。紅白には通算21回出場しており、代表曲には「こころ酒」のほか「むらさき雨情」などがある。最近は保護猫との暮らしをつづるSNSでも知られる。

この秋、藤は節目を迎えていた。37年間所属したバーニングプロダクションを9月30日付で退所し、10月1日にSNSで「円満に退所致しました」と報告している。2027年に歌手デビュー40周年を控え、文書では「第二章をスタート致します」と記していた。

関連記事:藤あや子(65)、37年間所属したバーニングプロダクションを退所 本人が「円満に退所致しました」と報告、来年の歌手デビュー40周年に向け第二章へ

9月30日付の退所から10日後、新しい一歩として立ったのが、初めての野球場のグラウンドだった。CSの舞台は、両監督が前日会見で互いを「不気味」と評し合った一戦でもある。

関連記事:新庄剛志監督と西口文也監督が互いに「不気味」 パCSファーストステージ前日会見、10日第1戦は有原航平と平良海馬が先発

65歳で袖を通した振袖は、ライオンズの白と青に藤色を入れた一着。歌手冥利に尽きると語った初の球場独唱は、応援する球団のサヨナラ勝ちで締めくくられた。

[文/構成 by エンタメライター 真柴 ことね]

寄稿者

真柴 ことね
芸能ニュースや音楽、テレビ番組の話題を中心に書いているWebライター。ライター歴は11年。朝は情報番組をはしごするのが日課で、気になった話題はその日のうちに調べ始める。心がけているのは「公式発表を最初に読む」こと。所属事務所やレーベルの発表、番組の公式サイトまで確かめてから書く。ドラマは録画して週末にまとめて観る派。

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