虎に翼、劇場版のオープニングテーマは米津玄師「さよーならまたいつか!」 2027年1月15日公開

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2027年1月15日に公開される劇場版「虎に翼」のオープニングテーマが、米津玄師の「さよーならまたいつか!」に決まった。2024年の連続テレビ小説で主題歌だった曲が、映画でも物語の入り口を担う。9月16日には本編映像を使った予告も初公開され、隠居を宣言した寅子が再び動き出す姿が映し出された。
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劇場版のオープニングテーマに朝ドラ主題歌を再び起用
劇場版「虎に翼」の製作委員会は9月16日、米津玄師の「さよーならまたいつか!」を映画のオープニングテーマに起用すると発表した。連続テレビ小説「虎に翼」で主題歌として毎朝流れた曲が、スクリーンでも寅子たちの物語を彩る。公開は2027年1月15日(金)で、配給は東宝が担当する。
公式サイトは、この曲について「作品とともに多くの人に親しまれた」と紹介し、劇場版では観客を一気に作品の世界へ引き込む役割を担うと説明した。発表の時点で、映画用に新たなアレンジを加えるのか、テレビ版と同じ音源を使うのかは明らかにされていない。米津本人のコメントも、公式サイトの発表には添えられていなかった。
同じ日、本編映像で構成した予告も公開された。映像は、連続テレビ小説で佐田寅子(伊藤沙莉)が明日を変えようと奮闘してきた日々をたどる場面から始まる。裁判所長を退官し、穏やかな隠居生活に入ろうとしていた寅子のもとへ、労働省婦人少年局の岩倉千鶴(野呂佳代)が「何としてでも男女雇用平等法案を成立させたい」という思いを抱えて訪ねてくる。
その言葉を聞いた寅子は鼻を大きく膨らませ、やる気を取り戻す。口癖の「はて?」も飛び出し、「恵まれた強い人だけが這い上がる、それでよいのか」と立ち上がる場面も収められた。映像には「さよーならまたいつか!」のメロディーが重なり、寅子が再び立ち上がって新たな物語が始まる様子が描かれる。
1979年から始まる寅子の“最後の事件”
公式サイトが明かした物語の舞台は、1979年。寅子の裁判所長退官セレモニーから幕が開く。日本初の女性弁護士となり、のちに女性初の裁判所長も務めた寅子は、「これからは隠居生活を楽しむ」と宣言する。
ところが、その直後に依頼が舞い込む。雇用での男女平等のガイドラインを作る「男女平等問題専門家会議」の座長を引き受けてほしいという話で、寅子は断り切れずに承諾してしまう。母校・明律大学からの頼みで法制史ゼミの講師まで務めることになり、夫の星航一をはじめ家族は、あきれながらも止まれない寅子を見守る。
物語が動くのは、沖縄出身の学生・比嘉との出会いからだ。比嘉はある事件の容疑者として逮捕され、寅子は彼を弁護するため法廷に立つと決める。事件をひもとくうちに浮かび上がるのは、寅子自身が忘れていた過去の記憶だという。
劇場版は総集編ではなく、完全オリジナルの新作になる。ドラマでも人気の高かった明律大学女子部時代の語られなかったエピソードと、現代につながる寅子の“最後の事件”が、時代をまたいで描かれる。
岡田将生や戸塚純貴が続投、新キャストに南沙良や松本幸四郎
キャストは8月21日に発表された。テレビ版の「とらつば」チームが再び集まり、劇場版だけの新たな顔ぶれも加わる。主な出演者と役柄は次のとおり。
| 役名 | 俳優 | 役柄 |
|---|---|---|
| 佐田寅子 | 伊藤沙莉 | 主人公 |
| 星航一 | 岡田将生 | 寅子の夫 |
| 猪爪花江 | 森田望智 | 女学校時代からの親友で義理の姉 |
| 山田よね | 土居志央梨 | 明律大学女子部時代の同級生 |
| 轟太一 | 戸塚純貴 | 法学部時代の同級生 |
| 桜川涼子 | 桜井ユキ | 女子部時代の同級生 |
| 竹原梅子 | 平岩紙 | 女子部時代の同級生 |
| 崔香淑 | ハ・ヨンス | 女子部時代の同級生 |
| 玉 | 羽瀬川なぎ | 涼子のお付き |
| 南晴香 | 南沙良 | 寅子が教えるゼミの学生(新キャスト) |
| 比嘉恵文 | 大城理樹 | 明律大学の学生(新キャスト) |
| 岩倉千鶴 | 野呂佳代 | 労働省婦人少年局(新キャスト) |
| 大河原幸之助 | 髙嶋政宏 | 日本経営者連合の労務管理部門トップ(新キャスト) |
| 恩田雅恵 | 原ふき子 | 労働組合婦人部の代表(新キャスト) |
| 瀬川良美 | 内田有紀 | 化粧品会社の広報本部長(新キャスト) |
| 南幾次郎 | 松本幸四郎 | 晴香の父で労働省政務次官(新キャスト) |
新キャストの役柄を並べると、労働行政、経営者団体、労働組合、企業の広報と、雇用の男女平等をめぐって立場の違う人物がそろう。寅子が座長を頼まれる「男女平等問題専門家会議」も、雇用での男女平等のガイドラインを作る場だ。
公式サイトには出演者のコメントも載った。伊藤は「まさかまた寅ちゃんとして生きることができるなんて本当に嬉しいです」と喜びを表し、ドラマで描けなかった空白の時間が埋まることを楽しみにしていると明かした。轟役の戸塚は、寅子やよねと顔を合わせた瞬間に「気がつけば確かに轟がそこに在りました」とつづっている。
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「さよーならまたいつか!」が重ねてきた記録
「さよーならまたいつか!」は、米津が連続テレビ小説「虎に翼」の主題歌として書き下ろした曲だ。2024年4月8日に配信で発表され、ジャケットのイラストも米津自身が描いた。
数字の伸びは長く続く。Billboard JAPANのチャートでは、2024年8月にストリーミング累計1億回を超えた。ミュージックビデオは2025年10月1日にYouTubeで1億回再生を突破し、YouTubeで1億回を超えた米津の作品は、「パプリカ」(Foorin)など他のアーティストへの提供曲を含めて17本になった。オリコンの集計では、2026年4月15日発表の週間ストリーミングランキングで累積再生数が3億回を超え、米津にとって5作目の3億回突破作品になった。
放送が終わってからも、曲は人前で歌われてきた。2024年12月31日の「第75回NHK紅白歌合戦」では、米津の歌に合わせて寅子や女子部時代の同級生たちが登場する「虎に翼」紅白特別編が組まれた。米津は翌年の第76回にも出場し、劇場版「チェンソーマン レゼ篇」の主題歌「IRIS OUT」を初めて披露している。
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米津は2026年も「2026 NHKサッカーテーマ」の「烏」や、映画「キングダム 魂の決戦」の主題歌「夜鷹」を書き下ろした。11月からはツアー「米津玄師 2026 TOUR / GHOST」も始まる。
主演が続投する朝ドラの映画化は初めて
原作となる連続テレビ小説「虎に翼」は、2024年4月1日から9月27日まで全130回放送された。日本初の女性弁護士で、後に女性初の判事・裁判所長も務めた三淵嘉子をモデルに、伊藤演じる寅子が仲間の女性たちと法曹の道を切り開く姿を描いた。
視聴率も安定していた。ビデオリサーチによると、関東地区の期間平均は世帯16.8%、個人9.4%で、2022年以降に放送された朝ドラの中で最も高い数字だった(個人は2023年の「らんまん」と同率)。最高は8月16日放送の第100回で、世帯18.9%を記録している。評価も高く、「第62回ギャラクシー賞 テレビ部門大賞」「第33回橋田賞」「第51回放送文化基金賞 ドラマ部門最優秀賞」を受けた。
映画化が発表された際には、1999年に放送された「すずらん」の映画版「すずらん 少女萌の物語」(2000年公開)以来、27年ぶりの朝ドラの映画化と紹介された。ただ、2013年には「おしん」も、主人公のおしん役を濱田ここねが新たに演じる形で映画化されている。ドラマの主演俳優がそのまま主演を続けての映画化は、1961年の「娘と私」から始まった連続テレビ小説の歴史で初めてになる。公式サイトはこれを「主演キャストが続投した形での映画化は史上初」と表現している。
映画化が発表されたのは2026年1月28日。3月20日には、よね(土居志央梨)と轟(戸塚純貴)が営む事務所の成り立ちを描いたスピンオフ「山田轟法律事務所」がNHK総合で放送され、作品の世界はテレビでも広がり続けた。
監督・脚本・音楽はドラマと同じ顔ぶれ
劇場版の監督は、ドラマでチーフ演出を務めた梛川善郎。脚本の吉田恵里香、音楽の森優太もドラマから続けて参加し、企画とプロデュースは尾崎裕和が担う。
梛川監督は映画化の発表時、伊藤と寅子の口癖の意味について話し合ってきたと明かした。二人の間では、その言葉は他人を責めるためのものではなく、立ち止まって一緒に考えようという呼びかけであるべきだと確認してきたという。吉田は「エンタメは誰かに寄り添う居場所になり、誰かが声をあげる力になる」とコメントを寄せている。
公開前の動きもある。法務省は9月10日、劇場版とのタイアップを発表した。映画のビジュアルを使ったポスターを作り、10月3日に法務省を一般開放する「法の日フェスタ in 赤れんが2026」では、女性法曹の歴史と劇場版をテーマにしたパネルや、撮影で使われた小道具を展示する。イベントの締めくくりには、梛川監督と吉田によるトークセッションが開かれる予定だ。
テレビで毎朝流れた曲が、今度は映画館の暗がりで鳴る。公開まで、あと4カ月だ。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]





































































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