似合うルーム by ZOZO、WEARで提供開始 全28タイプのファッションコア診断と使い方

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
ZOZOは9月15日、アプリ「WEAR by ZOZO」で新機能「似合うルーム by ZOZO」を始めた。好きなコーデを5枚以上選んで全28タイプから方向性を導く「ファッションコア診断」から、コーデ提案、AI解説、生成AIの試着までがつながる。対象はiOS/Android版8.0以上だ。
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診断から試着まで、WEAR内で完結する新機能
ZOZOが「似合うルーム by ZOZO」の提供開始を発表したのは9月15日の正午だった。WEARの中に、診断・提案・説明・試着・購入の5つの機能をひとまとめにした場所ができた、と考えると分かりやすい。
土台になったのは、ZOZOがかつて運営していたリアル店舗「niaulab by ZOZO」(似合うラボ)だ。1人の客を2時間以上貸し切りで担当し、ZOZO独自のAIとプロのスタイリストの知見を組み合わせてスタイリングする店だったが、2025年7月31日にサービスを終えている。ZOZOはこの店で提供していた「似合う」を探す体験をデジタルに置き換えたのが新機能だと説明する。
5つの機能の中身は次のとおりだ。
| 機能 | 名称・内容 |
|---|---|
| 診断 | 「ファッションコア診断」。ジャンル・与えたい印象・味付けから、全28タイプの中で方向性を導く |
| 提案 | 診断結果、体型の悩み、天気、持っているアイテム、お気に入り登録したアイテムに応じたコーデ提案 |
| 説明 | 似合うコーデAI「ラボくん」が、コーデのポイントやおすすめ理由を解説 |
| 試着 | 生成AIによるバーチャル試着「お試しコーデ」 |
| 購入 | コーデ内のアイテムをZOZOTOWNでそのまま購入できる |
提案のもとになるのは、WEARに投稿された1,500万件以上のコーディネート画像。ZOZOは似合うラボで得たデータを分析して導いた特徴量をWEARのコーデに付け、ファッションに特化したAIと組み合わせることで一連の機能を動かしている。
リリースに料金の記載はないが、App StoreはWEARアプリの利用を無料と案内しており、お試しコーデも利用規約で無償提供とされる。9月15日時点で使えるのはiOS/Android版WEARアプリのバージョン8.0以上で、ブラウザ版では使えない。すでにアプリを入れている人も、まず更新が必要になる。
全28タイプの「ファッションコア診断」とは
診断画面に並ぶコーデ画像から、好みのものを5枚以上選ぶ。するとAIが「ジャンル」「与えたい印象」「味付け」の3つを分析し、ウィメンズ16タイプ、メンズ12タイプの計28タイプから自分に合うものを示す仕組みだ。
これまでWEARにあったのは「ファッションジャンル診断」で、判定材料は「ジャンル」だけだった。今回、そこへ「与えたい印象」と「味付け」を加え、名称も「ファッションコア診断」に改めた。服の系統に加えて、周りにどう見られたいか、どこまで盛るかといった好みまで踏み込む。
結果画面にはタイプの特徴や“あるある”、相性のよいWEARユーザーやブランドが出る。「どんなスタイルに惹かれるか」「周囲からどう見られたいか」「どのくらい盛るか」といった項目も表示される。
タイプ名はWEARの特設ページで公開されている。ウィメンズとメンズの両方にあるタイプが10、ウィメンズだけのタイプが6、メンズだけのタイプが2ある計算だ。
| タイプ名 | ウィメンズ | メンズ | 特設ページのキャッチコピー |
|---|---|---|---|
| ときめきロリポップ | ○ | - | 好きがあふれて甘く弾ける、純度100%のロマンチスト |
| 永遠のホリデー | ○ | ○ | 飾らないハッピーをまとう、自由気ままなムードメーカー |
| 無言のカリスマ | ○ | ○ | 語らずとも空気を変える、凛とした裏ボス |
| ブーケの本命 | ○ | - | 甘さを賢くコントロールする、無敵の愛されマドンナ |
| チルなパレード | ○ | ○ | 好きなものを連れて歩く、ゆるく楽しいファッションラバー |
| プレーンの余裕 | ○ | ○ | あれこれ盛るより引き算で魅せる、洗練のミニマリスト |
| 陽だまりの人 | ○ | ○ | ほっこり優しく包み込む、天然のヒーリングアイコン |
| 深夜のドレスコード | ○ | ○ | 女性:ドラマティックに装う、夜に映える大人ミューズ/男性:近づきたいのに少し遠い、魅惑のポーカーフェイス |
| ネオンの自由 | ○ | - | 色も光も味方につける、都会派なテクニシャン |
| シティなパンサー | ○ | ○ | 颯爽と都会を駆ける、気取らないフッ軽ハンサム |
| 路地裏ランウェイ | ○ | ○ | ハイセンスな世界観で魅せる、唯一無二の表現者 |
| イタズラなプリマ | ○ | - | 可愛いだけじゃ終わらない、少し背伸びした気まぐれヒロイン |
| 高嶺のアンニュイ | ○ | - | 近づきたいのに少し遠い、気品ある静かなレディ |
| 昼下がりのプレイリスト | ○ | ○ | やわらかな整いで魅了する、余裕と洗練のミクスチャー |
| サンシャインチアリーダー | ○ | - | 前向きパワーで背中を押す、太陽みたいなヘルシーガール |
| カラフルチョモランマ | ○ | ○ | 世界をポップに塗り替える、トップ級ファッショニスタ |
| サニーなグラスホッパー | - | ○ | タフに野外を駆け回る、太陽の下のフィールドマスター |
| 雑踏のグルーヴ | - | ○ | 都会のノイズも彩りに変える、ストリートの主役 |
同じ「深夜のドレスコード」でも、女性向けと男性向けで添えられた言葉が違う。名前は共通でも、性別ごとに描くタイプ像は同じではない。
診断を後押しする企画もある。診断結果を、Xでは「#ファッションコア診断」を付けて、Instagramでは「@wear_official」をメンションしてストーリーに投稿すると、各SNS50人、計100人に2,000円分のZOZOポイントが抽選で当たる。応募期間は9月15日正午から10月31日午後11時59分までで、日本国内に住む人が対象。ポイントを受け取るには、11月11日正午までにWEARとZOZOTOWNのアカウントを連携しておく必要がある。
使い方は4ステップ、お試しコーデは1日3回まで
ZOZOが案内する利用手順は4段階だ。
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | 「WEAR」アプリをインストールする(既に入っている場合はバージョン8.0以上か確かめる) |
| 2 | 案内に沿って基本情報を登録し、「ファッションコア診断」を受ける |
| 3 | ホーム画面の「あなたのベストコーデ!」から、似合うコーデの提案画面へ進む |
| 4 | 提案されたコーデを「お試しコーデ」から試着する |
提案画面には、診断結果をもとに1,500万件以上の投稿から選んだ「今日のベストコーデ」が出る。体型の悩みや天気に合わせた提案、手持ちのアイテムやお気に入り登録したアイテムの着回し提案も受けられる。
コーデごとの「なぜ似合うのか」を語るのがラボくんの役目。似合うラボで得たプロのスタイリング知見とデータを学習したAIで、コーデのポイントや、診断結果に照らしたおすすめ理由をスタイリストのように説明する。
試着の手順はシンプルだ。顔写真をアップロードし、性別と体のライン(5段階)を選んで専用の利用規約に同意すると、提案されたコーデを着た自分のイメージが生成される。使えるのはWEARアプリにログインした会員だけで、回数は1アカウントにつき1日3回まで。2026年9月時点ではベータ版で、写真や商品画像しだいで正しく表示されないことがあるとWEARは案内している。気になったアイテムは、そのままZOZOTOWNで購入できる。
顔写真の扱いは、WEARの「お試しコーデの利用に関する利用規約」に書かれている。機能は日本国内に住む会員に無償で提供され、未成年は法定代理人の同意が必要。登録できるのは本人の顔写真だけで、家族や友人、著名人の写真は禁止されている。顔写真や生成画像は、画像の生成・保存のほか、サービスの品質改善や研究開発、WEARの広告宣伝などにも使われることがあると規約は定める。登録した顔写真は、お試しコーデの画面にある「リセット」ボタンから別の写真に替えることも可能。顔写真や生成画像の削除を求める窓口は、WEARカスタマーサポートセンターだ。
LINE公式アカウント「ZOZOの似合うコーデAI ラボくん」でも、9月15日から「お試しコーデ」が始まった。ファッションコア診断を含むほかの機能は、LINE側では順次の提供となる。このLINEアカウントは2026年4月27日に開設され、会話で好みを聞き取りながらコーデを提案してきた。利用できるのは15歳以上となっている。
似合うラボの約2年半が下地に
ZOZOは「似合う」の解明が客のニーズを満たし、事業成長の鍵になると位置づける。2022年12月に似合うラボを開き、2025年7月までの約2年半、店でデータを集めて分析してきた。
店の開業を発表する前の2022年9月に、ZOZOがZOZOTOWNユーザー約7万人を対象に行った調査では、92%がファッションは「自分に似合うかどうかが重要」と答えている。2023年2月から2024年4月までの体験者約1,000人を体験後30日間で調べると、ZOZOTOWNへの訪問頻度は約1.5倍、購入金額は約2倍に増えていた(応募時の新規・休眠会員を除く)。
ZOZOはこの店での分析から、「似合う」を形づくる要素を「ジャンル」「体型の悩み」「与えたい印象」「味付け」の4つに絞り込んだ。そこから機能を少しずつWEARへ移していく。
最初の一歩は2024年5月9日のリニューアルだった。アプリ名を「WEAR by ZOZO」に改め、「ファッションジャンル診断」を導入している。当時の診断は、コーデ画像を5枚以上、最大40枚まで選ぶと、12ジャンルから最大3つを組み合わせた全144パターンで傾向を示すものだった。ZOZOによると、このリニューアル後にWEARからZOZOTOWNへの送客率は1.2倍に伸びた。
2025年10月15日には「着回し提案」を追加。特定のアイテムを選ぶとAIが好みに合わせて着回しを提案し、体型の悩みを登録すればより個人に寄せた内容になる機能で、利用者の翌月のWEAR再訪問率は1.1倍になったという。
4つの要素のうち、ジャンル、体型の悩みはすでにWEARにあった。残る「与えたい印象」と「味付け」が診断に加わり、4要素すべてがひとつの流れにそろった。
「買うならZOZO」から「ファッションのことならZOZO」へ
WEARは2,000万ダウンロードを超えたコーディネートアプリだ。2024年のリニューアル時点では1,700万ダウンロード超、投稿1,400万件以上で、いまは投稿が1,500万件以上に増えた。
ZOZOは似合う提案を将来ZOZOTOWNにも広げる考えを示しており、各サービスで得た知見とデータを生かしてファッションを“買う”ならZOZO、から、ファッションの“こと”ならZOZO、への変化を目指すとしている。服を買う前の迷いから、買った後の着回しまでを一つの流れで支える構想が進む。
店舗で2時間以上かけていた体験が、スマートフォンの中の診断と毎日の提案に置き換わった。自分のタイプがどれに当たるのか、まずは5枚のコーデ選びから試せる。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]





































































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