パジェロ、三菱自動車が新型を世界初披露 日本投入は12月17日、価格は10月29日発表予定

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三菱自動車は9月2日、クロスカントリーSUV「パジェロ」の新型を世界初披露したと発表した。国内向け生産の終了から7年、5代目となる新型は2026年度中にタイ、日本、オーストラリアへ投入する計画だ。日本での発売は12月17日、価格発表は10月29日を予定している。
東京で世界初披露、800人超が注目
三菱自動車工業(三菱自動車)は9月2日、クロスカントリーSUV「パジェロ」をフルモデルチェンジし、次世代を担うフラッグシップモデルとして世界初披露した。会場となったのは東京都内。国内外から800人を超えるメディア関係者が集まり、新型の姿を一斉に報じた。
投入スケジュールも同時に固まった。生産拠点であるタイへまず10月に投入し、12月には日本とオーストラリアで発売する。日本での発売日は12月17日で、価格は10月29日の国内正式発表にあわせて公表される予定だ。2026年度は国内外あわせて1万台の生産・販売を見込み、2027年度以降はアセアンや中南米、中東など世界約100カ国へ広げていく計画となっている。
三菱自動車の岸浦恵介社長兼COOは、新型についてこうコメントを寄せた。
「その第一弾となるのが新型パジェロであり、この後に続くパジェロシリーズをはじめ、すべての三菱車を牽引していくフラッグシップモデルだ」
三菱自動車は、ラリーで培った知見を生かした高剛性ラダーフレームや新開発サスペンションにより「卓越した走破性」と「上質な乗り心地」を高次元で両立させたと説明しており、ブランド力を高めていく考えを示している。
誕生から44年、ラリーで鍛えた血統
パジェロは1982年、本格的な悪路走破性と乗用車並みの快適性を両立させたクロスカントリー4WD車として誕生した。国内では90年代のRVブームを牽引する一台となり、初代から4代目までの累計生産台数は329万台を超える。170以上の国と地域で親しまれてきた、三菱自動車の看板モデルだった。
その強さを示すのが、ラリーでの実績だ。1985年にパリ・ダカールラリーで初めて総合優勝を果たすと、2001年から2007年までは前人未到の7年連続で頂点に立った。通算12勝はメーカー別で歴代最多を誇る記録として今も残る。
日本国内向けの生産は2019年8月に終了し、2021年には海外向けの生産も終えて岐阜県の工場を閉鎖した。それでも「復活してほしい」という声は根強かった。三菱自動車は2026年5月、新中長期ビジョンの説明会でパジェロシリーズの復活を正式発表。代表執行役CEOの加藤隆雄氏は当時、新型について「三菱自動車らしさを詰め込んだフラグシップ商品」と語った。開発ではピックアップトラック「トライトン」のラダーフレームを土台に、専用のキャビンやサスペンションを新たに作り込んだという。
なぜ、このタイミングでの復活なのか。三菱自動車は「尖った商品・ブランドの強化」を掲げ、アセアン向け商品とオフロード性能に開発リソースを絞り込む方針を描く。本格的なクロスカントリーSUVは新興国での需要が根強く、トヨタ自動車の「ランドクルーザー」などがひしめく大型SUV市場で存在感を取り戻す狙いがある。
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専用2.4Lディーゼルと最新4WDを搭載
新型パジェロのデザインコンセプトは「グランドカリスマ-泰然自若-」だ。初代から受け継ぐ水平基調の力強いプロポーションを土台に、フロントグリルは横桟とハニカムの2タイプを設定し、Cピラーには初代パジェロのロールバーから着想を得た形状を採用した。走破性・信頼性を示す「Confidence」、快適性と扱いやすさの「Comfort」、そして新たに加わった上質さの「Prestige」。3つの価値を軸に、内外装を全面的に刷新している。
パワートレインには専用開発の2.4L直列4気筒クリーンディーゼルエンジン「4N16」を搭載し、最高出力150kW(3500rpm、約204馬力相当)、最大トルク480Nm(一部仕様は470Nm)を発生する。新開発の8速オートマチックトランスミッションと組み合わせ、発進時から高速域まで力強い加速を実現した。
4WDシステムには悪路走破性と扱いやすさを両立する「スーパーセレクト4WD-II」を継承しつつ、車両運動を統合制御する「スーパーオールホイールコントロール(S-AWC)」を新たに採用した。2H、4H、4HLc、4LLcの4モードに加え、NORMALやGRAVEL、MUD、ROCKなど7つの走行モードを備え、どんな路面でも安定した走りを引き出す。安全面では緊急時車線維持支援機能を初めて採用したほか、三菱自動車として初となるSRSセンターエアバッグを含む8つのエアバッグを装備した。
車体は全長4920mm、全幅1925mm、全高1910mmで、最低地上高は230mm。悪路での底突きを防ぐアプローチアングルは30.4度、デパーチャーアングルは25.8度を確保した。室内は3列7人乗りで、2列目シートは150mmのロングスライド機構を持つ。移動中の音楽体験にもこだわり、ヤマハと共同開発したプレミアムオーディオ「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」を12個のスピーカーとともに搭載している。
SNSでは期待と戸惑いが交錯
発表直後からSNSには反応が相次いだ。オリコンによると「パジェロかっけぇーよー欲しすぎるー!」「三菱パジェロが復活 かっこよ」といった歓迎の投稿が広がった。一方で「新型パジェロさん絶対に500〜600万くらいするよね?」と価格を気にする声や、「なんか俺の知ってるパジェロじゃないなって…」「現行デリカちっく」など、丸みを帯びた新しい顔つきに戸惑う投稿も見られた。
発表会場の玄関先を飾ったのは、屋内展示の4台とは別に置かれた、参考出展の「ラリーアート仕様」だ。ラリー由来の武骨な装いは、往年のファンの視線を集めた一台になったようだ。
12月17日発売、まずは1万台が目標
新型パジェロが挑むのは、トヨタ自動車の「ランドクルーザー」などがひしめく大型クロスカントリーSUV市場となる。三菱自動車はかつて「パジェロミニ」「パジェロジュニア」といった派生モデルを展開しており、2026年5月の新中長期ビジョンでは、2026〜2031年度に投入する新型13車種の中でパジェロを核とするオフロード商品群を拡充していく方針を掲げ、新型を皮切りにパジェロを再びシリーズとして育てていく考えを示している。
ラリーの血統も受け継がれる。ベストカーの取材に対し三菱自動車は、2027年のアジアクロスカントリーラリーへの新型パジェロでの参戦について「準備、検討を進めているところです」と説明した。悪路への挑戦は、今も現在進行形だ。
価格が分かるのは10月29日だ。ベストカーは600万円台後半という独自予想を示すが、公式な数字はまだない。7年の空白を経て日本に戻ってくるパジェロは、12月17日に正式に店頭へ並ぶ。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]






























































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